桃から生まれたかぐや姫?
こんばんは。
日本昔話が好きすぎて、趣味のカラオケでエンディングテーマを全力で歌ったら、想像以上に高すぎるキーに1曲目から喉をやられたコマリストです。
本題に入る前に、報告があります。昨日の冒頭に「ラジオ体操」を習慣にしてみようと思っているけれど、”起きられたら”という逃げ道を作っているという話をしました。
結果どうだったのかというと、4時間で起きる予定が4時間5分で起きたため、予定時刻を過ぎてしまったんです。
で、文明の利器スマートフォンに相談してみたところ、何とYoutubeでラジオ体操がいつでも見られるということを知りました。
#ねぇドラえもん
見事に逃げ道を奪われた私は、ラジオ体操をやりました。
えぇ、もちろん一人で。
ということで、明日の投稿から毎日noteの記事に【ラジオ体操〇日目】を加えます。書いてない日は察して下さい。
さて、本題に入ります。
今日のお話は、コミュニケーションはもちろん、プレゼン資料なんかを作成する際に”相手への伝わり方が3倍になる”私が気を付けているポイントについて書いていきます。
#3倍は言い過ぎ
#あくまでも自称
そのポイントとは「ストーリー」を意識することです。
なんだ、よくある話じゃんと思った方、少しだけお付き合い下さい。
損はさせません。
ストーリーの話をするときに私がいつも例として使わせて頂くのが、『にっぽん昔話』です。
皆さんも、全ての話は知らないまでも、いくつかの話を幼少期に見たり聞いたりしたことがあると思います。
そうです。皆さんが想像した
「かさ地蔵」「さるかに合戦」「かぐや姫」「桃太郎」
「一寸法師」「舌切り雀」「おむすびころりん」
などなど、たくさんのお話があるアレのことです。
#全部で1474話
なぜ、私がストーリーの話をする時ににっぽん昔話を例に挙げるかというと、めちゃめちゃよくできた構成になっているからです。
思い出してみて下さい。ほぼすべての話が、
「むかしむかし、あるところに」から始まって、
「めでたし、めでたし。」で終わりますよね。
そして、中身の話は大きく分類すると『起・承・転・結』にきれいに整理されていて、長編の話になると『ヒーローズジャーニー』の通りに話が進んでいるんです。
#知らない人はググってね
何が言いたいかというと、全ての話が”テンプレート”通りに作成されていて、短い時間の中で主人公の生い立ちから挫折、仲間との出会い、挑戦などなどものすごく丁寧かつシンプルに作りこまれています。
あれより完成度が高くて、子供でも理解できるものを私は他に知りません。
グリム童話もびっくりです。
というわけで、このにっぽん昔話の中でも超メジャーどころの『桃太郎』を例に話を進めます。
ざっくりのストーリーは、
①おばあさんが桃を持ち帰って、桃太郎が生まれる。
②成長して、村を苦しめる鬼退治に出かける。
③鬼ヶ島に向かう道中で仲間と出会う。
④鬼を懲らしめて、村に平和が戻る。
という非常にシンプルなお話です。
これを、どうやって活用するのか説明します。
分かりやすいので、プレゼン資料の作成をしている状況を想像して下さい。
2週間後の大事なプレゼンテーションを任されたあなたは、一通りの情報を収集し、資料作成に取り掛かります。
さて、まず初めに何をしますか?
え?そりゃもちろん、PCを立ち上げて、パワポ(macユーザーはKeynoteかな)を起動するよね。
その次は、表紙のタイトル考えて、全体のデザイン決めて、目次を作成して、1ページずつ作りこんで、、、
はい。こんな感じで作っていくと、私の場合は99%ひどい仕上がりのものが出来上がります。
しかも、めちゃめちゃ時間がかかります。
これは、私の能力不足かもしれませんが。。
じゃあどうしたらいいのか?
というより、私はどうしているのかというと、
まず、PCを立ち上げ・・・ません。
A4の紙を取り出して、箇条書きで伝えたいメッセージを整理します。
この段階では、ストーリーなどをあまり意識せず、ラフでいいので30分程度で仕上げます。
その次に、PCを立ち上げて、パワーポイントを起動します。
#私はwindowsユーザー
で、いきなり作りこみはしないんです。
パワーポイントにある「アウトライン」機能を使用して、1ページ1メッセージで、A4の紙にラフで書き上げたメッセージを並べていきます。
こうすることで、全体のページ数が明確になるだけでなく、どのメッセージをどの順番で説明するのかを俯瞰できるんです。
ここまでの所要時間は1時間です。
ここまで出来たら、通常の編集モードに切り替えて、事前に決めた"各ページで伝えたいメッセージ"通りに中身を編集していきます。
資料を早く作成するスキルをお伝えすることが目的ではないのですが、結果的には10~15ページのシンプルな資料であれば3時間もあれば完成します。
この作業をすることが、何の役に立つの?
と疑問に思われた方もいると思います。
これ、何をしているかというと、先ほど私がサクッと説明した『桃太郎』のお話の整理をしているのと同じなんです。
各ページで、何を伝えたいのかを明確にして、順番を付けてあげる。
こうすることで、1ページずつ作りこみをしていく作業中であっても、常に『このページで何を伝えるのか』が明確になっている状態になるので、余計な情報が入る余地をなくすことができるんです。
プレゼンテーションの場はもちろん、日常会話であっても、”余計な情報”が入り込むと、聞いている相手には本当に伝わりません。
いかにシンプルに、かつ順序立てて伝えることができるか。
これは、頭で考えてもなかなか難しいです。
だったら、仕組化してしまえば誰でもできるじゃん?
というだけのお話です。
ここで、ありがちな残念プレゼンのご紹介です。
めちゃめちゃ細かい文字で、膨大な情報を1ページに詰め込んだ"芸術作品"みたいなものを得意げに話しているアレ。
さっきまで、商品の魅力について話していたと思ったら、急に会社の説明を始めるアレ。
本当に多いです。
で、聞いている相手は、”結局何が言いたかったんだろう?”と疑問を抱えながら、眠気を我慢している。
こんなプレゼンのことを、私は『桃から生まれたかぐや姫、仲間と共に月へ旅立ち、鬼を懲らしめ村に帰る』と名付けています。
#ネーミング長い
つまり、頭とおしりだけは間違っていないけれど、てんでバラバラで何の話か分からないということ。
ほとんどの方は、自分はそんなことないとタカをくくっていると思います。
もしお手元に、過去に作成したプレゼン資料があったら、次のことを試してみて下さい。
①各ページで最も伝えたい『メインメッセージ』を50文字以内で書き出す。
②全てのページで、①の作業が終わったら、書き出したメッセージだけを順番に並べる。
③上から順番にこのメッセージだけを読んでみる。
これだけで大丈夫です。
この作業をしてみて、③で何の違和感もなく内容を理解できるものになっているとしたら、、、
おめでとうございます。それは『桃太郎』です。
きっと、かなり多くの方が、1ページ複数メッセージになっていたり、なんでこの情報を入れてるんだろうというものを見つけたり、ビジュアル無くしちゃうと全く理解できないものになっていたりしたはずです。
これは、しょうがないことです。
1ページずつ作りこんでいると、集中してしまうので”良かれと思って”余計な情報を入れてしまうものなんです。
全体的に、分かりやすい資料づくりのための話みたいになってしまいましたが、この作業を日常会話をしている時に頭の中で一瞬で実行できると、めちゃめちゃ話が分かりやすい人に進化することができます。
で、いきなり頭の中でやろうとすると、難しいので資料づくりや文章作りの際に、試してみながら感覚をつかんで下さい。慣れてしまえば簡単です。
伝える力は才能ではなく、細かい作業の積み重ねで習得できるスキルです。
そして、伝えるとは”伝わる”ことです。
あなたが伝えたとしても、それが相手に伝わっていなければ、
それは「伝えたつもり」であって、伝えていないことと同義です。
コミュニケーションで悩んでいたり、急にプレゼンを任されて困っていたり、いつも『伝えたつもり』になってしまっている方が、今日の話から少しでもヒントになるものを得られていたら嬉しいです。
ということで、本日のまとめです。
・"伝える"時のポイント
・にっぽん昔話から学ぶストーリー
・伝えるスキルの磨き方