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言葉の表面と本質<511/1000>

【ラジオ体操812日目】
【ニコチンレス生活533日目】

こんにちは。
新しい言葉に振り回されて物事の本質を見失うという状態から抜け出す為には、第三者の声が必須だと気づいたコマリストです。


今日は『表面的な活動に終始するな』というテーマで書いていきたいと思います。


毎日のように新しい言葉が生まれては消えていくことを繰り返しています。


私が若かりし頃に使っていた流行語は、今となっては全く通じないどころか完全にネタとしての地位を確かなものにしています。


何となく響きが良くて新しい言葉には、たくさんの人が群がって、何かしらの目的を実現するための道具として使おうとします。


どうせ数年もすれば誰も使わなくなるんだからやめておけばいいのに、また一つ新しい言葉を追いかけている自分がいたりして。。


今日は、言葉の表面的な意味に捉われて、本質を見失ってしまう人がたくさんいるということを思い知らされたというお話です。


私自身が本質を理解するのにかなり時間がかかってしまったんですけどね。

自分なりの見識を

自分の言葉で

昨年の中旬あたりから、懇意にしている銀行さんのご紹介で、私の住んでいる地域ではそれなりの知名度を持つ企業さんの支援を行うことになりました。


支援テーマは「SDGs」。
大阪万博が近づいてきている影響もあって、最近は特番が組まれたり、専用の番組が出来上がっていたりと、1回も目や耳に触れない日というのは珍しい状態になりました。


支援を依頼された時点で、私のSDGsに関する知識は某経営者団体で表面的に聞かされた各ゴールの内容について知っていた程度。


こんな状態では、とてもではないけれど企業の支援に活かせるレベルではない!!


危機感を覚えた私は、急遽、ちゃんとした知識を体系的に学べる講座のようなものに参加しました。


その講座の中で、中村師匠と出会い、私自身のスキルをアップデートする研修がスタートすることに繋がったので、それだけで私的には元がとれたかなと感じています。


ことSDGsに関しては、噛めば噛むほど味がしみだしてくるお菓子のような存在なので、未だに理解できていないというのが正直なところです。


ただし、私自身がこう考えているという見識をしっかりと持って、SDGsというものを手段として活用しながら支援活動をする中で、見えてきたものがあるというのもまた事実。


カラフル過ぎるロゴと、きれいごとを並べただけのような17のゴールを見ていると、”SDGsって何となく地球に優しいことしてればいいんでしょ?”みたいな誤解を生んでしまう。


これは、SDGsの一部の側面しか見ていない危険な状態だといえる。


そもそも、「誰も取り残さない」という大きな大きな目的(というよりも文化)を掲げているのに、活動の主体者たる企業や個人がしっかりと収益化できていなければ継続することができないわけです。


そんなものはSDGsじゃなくて単なるボランティアです。

言葉に縛られた活動をしない

隠された本質

昨日、私が運営している農場に見学者としてやってきたとある企業の「SDGs推進委員会」メンバーとのやり取りで、いつもながらがっかりするやりとりがありました。


SDGsチームとして会社に何かしら持ち帰ることができないかと画策して、アクアポニックス農法を取り入れているウチの農場を見に来たとのことでした。


せっかく来てくれたので、手ぶらで帰らせるわけにはいかないな~。


密かにそんなことを画策していた私は、一通りの設備や仕組み、この農法の可能性について丁寧に説明しつつ、相手方の本質的なニーズを少しずつ確認していきました。


ひと通りの説明とヒアリングが終わり、帰り支度を始めたので、私からこんな質問を投げかけてみました。


SDGsチームが活動を行う目的はなんですか?


これを聞かれたチームのリーダー(本部長さん)は、”一番聞かれたくない質問だと笑いを浮かべつつ、社長が業界団体においてSDGs推進チームに所属することになったから否応なしにやるしかない状態になったというリアルな話をしてくれました。


では、SDGsチームとして、何に取組んでみたいなどの希望はありますか?


この追加質問に対して、しばらくの沈黙の後、自社の製品製造工程において必ず発生する端材をアップサイクルで新たな価値を付けて販売するのが良いと思っていると答えてくれました。


こういった”何となく環境に優しそう”な取り組みをすればいいんだろうと考えてしまう人は非常に多い。


この答えを聞いた私は、少しだけヒントをプレゼントしますと言って、こんなギフトを送りました。


SDGsとは何なのかと考えて、出てきたものを活動に据えるのは本当の意味でのSDGsではありません。


SDGsとは、私たちの会社が本業を通じてどれだけ環境や社会に負荷を与え、どれだけ恩恵をもたらすことができているのかという視点で考えるものです。


だからこそ、SDGsへの貢献のために新たに何かを始めようとするのではなく、当社の存在理由(意義)からしっかり見つめなおす必要がありますよ。


目からうろこが落ちたと、人生で初めて言われました笑


偉そうに若造が!
と怒られることも無く、ものすごくタメになった。本当に来てよかったと言いながらお帰りになられました。


きっと、素敵なチームになって、企業にプラスの効果をもたらすメンバーになるだろうなと確信しています。


言葉の表面的な意味だけにとらわれず、本質的なところまで考えてみる。


是非意識してやってみて下さい。
じゃ、またね~!

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