夢のレシピ
「やりたいことが見つからない。」
たまに、話をしているとこんなセリフを聞くことがあります。
それは、10代の学生であったり、社会人になりたての20代であったり、時には30代であることも。
比較的、若い世代に多い悩みなのかもしれません。
というより、40代以降は多くの方が未来を”これまでの延長”と捉えている傾向があって、やりたいことにあまり興味がないのかもしれません。
モーガン・フリーマン主演の映画「最高の人生の見つけ方」で、死ぬまでにやりたい10のリストを叶えるための冒険譚は、ご覧になった方も多いと思います。
あの映画のメッセージでもあると思うのですが、
人生に目的があると、その人の人生は豊かになる。
というのは、何となくでも共感して頂ける方が多いんじゃないかな。
それが分かっているからこその冒頭のセリフ。
「やりたいことが見つからない」
で、私自身が『夢の見つけ方』について質問を受けているインタビュー動画が送られてきたので、恥ずかしい気持ちを抑えて過去の自分の回答を見てみたところ、なかなか良いこと言ってたんですw
#自分で言うな
もしかしたら誰かの参考になるかもしれないですし、私自身ちゃんと覚えておきたいなと思ったので、その内容について今日は書いていきます。
『夢の見つけ方についてどう考えていますか?』
この質問に対する私の答えは、
「誰(何)と出会うか」です。
引きこもって、外の世界に触れず、何も行動していなければ、やりたいことも見つからないし、ましてや夢なんてもっと見つからないです。
やりたいことが見つからないなら、とにかく外に出て、たくさんの人やたくさんのものに触れてほしいです。
これをすることで、自分自身が知らなかった世界を知ることが出来るし、その結果、自分の世界が広がります。
あなたの夢は教科書には載っていません。
あなたの夢は、今のあなたがまだ知らない世界であなたとの出会いを待っています。
そう信じて、とにかく「知らない世界を知ること」を徹底的にやってみてほしいのです。
そして、その一番の近道になるのが、あなたに夢の在処を教えてくれる「誰か」だったり「何か」の存在だと私は考えているのです。
やりたいことが見つからないからと、ただ目の前にある「今」だけに集中してしまうと、自分の知らない世界は広がっていきません。
学生をしていると、目の前にあるのは「勉強」と「部活」の2つで、周りの大人達もそれを頑張るのが学生の本分だと信じているから、良かれと思ってこれらを頑張るようにアドバイスをしてきます。
#学生の本分は何か
#詳しくは過去記事まで
この生活が20年前後も続くものだから、『今目の前にあるもの』に集中する事が習慣化してしまいます。
そうすると、社会人になってからもこれを継続してしまいがちになるので、「やりたいこと見つからない難民」が大量発生する。
もう一度言いますが、
あなたの夢は、あなたのまだ知らない世界であなたとの出会いを待っている。
行動して下さい。外に繰り出して下さい。
そして、とにかく多くの人と出会って下さい。
きっとそれはあなたの夢に繋がっています。
ちなみに、この「知らない世界」を知るための行動を起こすと、少なからず周りから『イタイ人』扱いを受ける可能性があります。
そんな声には屈しないで下さい。しょうがないんです。その”周りの人”もやりたいことが見つからない難民の1人なんだから。
決して悪意があるわけじゃない。
扱い方が分からないだけなんです。
こうやって書くと、
「じゃあ勉強はしなくてもいいのか?」
と、狂気に満ちた顔で迫られそうなので、これにも私の過去に基づいて答えておきます。
結論は、
「夢がある人も、無い人も勉強はして下さい」
勉強で学んだことが、あなたの夢を叶えることに直接貢献するかは分かりません。というか、あまり貢献しないことの方が多いと思います。
ただし、少なくとも現状の日本においては、勉強を頑張るとその先の進路選択の場面で、「選択肢」が少しだけ多くなります。
私自身の話になりますが、
母親が看護士だったこともあり、幼少期から病院へ遊びに行く機会が多く、医師から色んな話を聞かせてもらっていました。
#病院は遊び場じゃない
そんな私の子供の頃の夢は『医者になること』でした。
そして、私はこの夢を、高校3年生になるまで変わること無く追いかけていました。
けれど、大学受験に失敗し、浪人したくなかった私は、16歳にして10年間抱き続けた夢を諦めます。
夢を失った私は、興味もなかった地元の大学に入学し、やりたいことが見つからない難民デビューを果たします。
しかし、そこで始めたアルバイト先で運命的な出会いを果たすのです。
何と出会ったか?
私が出会ったのは「第2の夢」です。
ここで、私は私の現在の職業を生業としている方と出会い、この職業を知ることになります。
正直、衝撃的でした。
夢を失って難民化していた当時の私は、控えめに言っても廃人状態だったため、砂漠でオアシス見つけた!!くらいの喜びがあったことを未だに覚えています。
そこからは、本当に早かった。
泣いて止める両親の話も受け入れずに、1年たらずで大学を辞め、第2の夢に向かって邁進していきます。
この先の話は、過去の記事に書いたので省略しますが、無事に第2の夢を叶えて現状に至るわけです。
私が第2の夢と出会ってから、夢を叶えることが出来た原動力となったものは何か?
それこそが、「勉強を頑張った過去の自分」だったんです。
それこそ、医学部を目指していたので、その勉強量はなかなかのものだったと思います。(少なくとも中学生時代と大学受験10日前からは)
この勉強量をこなしていたからこそ、「バカみたいに頑張る」ということが可能でした。
そして、何より『お前は優秀だから』という評価を得られたことで、20歳では到底経験できないようなたくさんのチャンスを提供して頂くことができました。
少し変わった経歴ですが、こんな私でも「勉強を頑張った」ことから恩恵を受けられたと感じています。
ましてや、もう少し真っ当に進学される方であれば、それこそ、受験する高校も大学も、時には専門学校も、試験で評価されるものばかりなので、学力に比例して選択肢が多くなります。
偏差値75の子は、偏差値75以下の無数にある選択肢を選べる。逆に偏差値30の子は、偏差値30以下の少ない選択肢から選ぶしかないんですから。
もちろん、偏差値や学歴なんて自分で稼ぐためには、何の役にもたちません。
ただし、社会に出る前には大いに役に立つんです。
そもそも、社会に出てからよりも出る前の方が選択肢は多いので、その効果を上手く活用しないと勿体ない。
そんな理由から、学生であれば「勉強」は将来の選択肢を広げるツールとして役に立つので、頑張っておく価値はあると考えているのです。
勉強を頑張ることは、私のように、夢が叶わなかった場合でも、新しい夢に出逢えた時に、必ず役に立ちます。
今は騙されたと思ってもいい。頑張れ!
今の頑張りは、きっと君の未来を明るくしてくれる。
長くなってしまったので今日はこの辺にしておきます。
もし、これを読んでいる方で、「やりたいことが見つからない」と悩んでいる方がいたら、今日の話が夢を見つけるヒントになるかもしれません。
本日のまとめ
・やりたいことが見つからない難民
・夢の見つけ方
・勉強はしなくていい!?