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皆さんご存知、サザーランドが演じるジャック・バウアーが主役の海外ドラマです。

全ての出来事がリアルタイムで進行し、1話で1時間、1シーズン24話で1日の出来事を描く少し変わった作品で、全世界で最も有名なリアルタイムサスペンスと言われています。

視聴率が下がれば即打ち切りという厳しい世界で、シーズン8まで継続された大ヒット作であり、1度見始めると寝られなくなる人が続出するという本当に面白い作品なので、まだ観てない方は今からDVDを借りて下さい。
#作品紹介の連続

以上。終了!なわけないです。
本日の本題はここから。

マーケティング用語に「ペルソナ」「カスタマージャーニー」というものがあります。かなり有名なのでご存知の方も多いはず。

ですが、使いこなせているかと言うと、正直微妙なところ。

この2つ、掛け合わせて使われることが多いのですが、知らない方のために超絶簡単に解説しておきます。

まずは、ペルソナ。
世の中にある商品やサービスを実際に利用する方を”具体的に”イメージして、『顧客像』を固めるもの。

この『顧客像』のことを”ペルソナ”と呼びます。

そして、カスタマージャーニー。
想定される顧客の実際の行動パターンをイメージして、その顧客の行動パターンに合致する販売促進戦略をとるもの。

いつどこで誰とどんな会話をして、何を読みどんな番組を観て、どこで買い物をして、、などなど具体的にイメージすることがとても重要。

以上。超絶簡単な説明でした。
#簡単すぎる
#雑な解説

これじゃ分かんねーよ!という方のために、具体的な例を使って説明していきます。

それでは、いきます。
バレーボールのサポーターを扱っているA社さんがいるとしましょう。

サポーターといっても、種類は色々とあると思いますが、商品説明は一旦省きます。

で、このサポーターのペルソナを考えてみます。

岐阜県在住、中学生女子の久美子さん。三人兄弟の真ん中で、2つ歳上のお兄さんと、3つ年下の弟がいる。この兄弟に、両親と祖母を加えた6人家族。

年齢は13歳。比較的真面目な性格で、友人は多い方。身長154.5cm、体重43.6㌔、筋肉はしっかりついているものの、細めの体格。柔軟性もあり、体はかなり柔らかい。

バレーボールは初心者ながら、真面目な性格ゆえ人一倍練習に励みます。

一日あたりの練習時間は6時間。そのうち、体育館を使用しての練習は3時間。毎朝、4時に起床して外を走ることから一日を始めます。1時間のランニングを終えてシャワーを浴びてから、朝食のパンを口にくわえながら、校則に違反しない程度の化粧をします。

いつも準備に時間がかかりすぎてしまい、ギリギリの時間になって、急いで登校するのが毎日の日課。

学校に着いてからは、1時間の朝練に参加して体育館で汗を流す。

教室に入ってからは、友人数人と軽い挨拶を交わして、一限目の準備。授業と授業の合間の短い休み時間には、友人と女子トークをしながらもボールを使わない指先のトレーニングを欠かしません。

お昼休みは毎日、部員とパス練習。放課後の部活動は、誰よりも早く準備を始めて、部活終了後も自主練習として1時間程度の居残り。

練習後、自宅へ帰り、宿題を早々に終わらせます。その後、夕食を家族と楽しみ、食後は自宅での自主練習を2時間程度行います。

全てのメニューが終わると、お風呂に浸かって、就寝準備。翌日の時間割に合わせた準備を済ませてから、ノートに日記をつけて一日を終えます。

こんな毎日を過ごす久美子さんは、テレビを観る事がほとんどありませんが、大好きな俳優が出ている月9ドラマだけは欠かさず観るので、その日だけは自主練をお休み。

休日は、部活動以外の時間を友人と遊ぶことに使います。地方在住ということもあり、近くにオシャレなカフェなんかは無いので、電車に乗って少しだけ離れた隣町のショッピングモールで買い物をすることが多い。

購入するものは、中学生女子らしい可愛いものと言うよりも、シンプルなデザインのものを好みます。

といっても、アルバイトをしているわけはなく、お小遣いは5,000円/月程度。追加予算は望めないので、限られた予算内での買い物しかしません。

部活に関する道具は、ネットショップで買うことが多く、仲の良い部員とSNSで連絡を取り合いながら、お揃いの道具を揃えます。この買い物については、両親に相談して購入しているため、お小遣いとは別で購入することが可能です。


はい。
もっともっと続けられそうですが、中学生女子をペルソナに設定したためか、書けば書くほど変態っぽくなるのでこの辺でやめておきますw

こんなイメージで、ものすごく具体的にターゲットとなる”個人”を設定する必要があるんです。

というより、ここまで具体的に想定しておけば、このターゲットに対して、
・どこで販売すれば良いのか
・どの媒体で広告を打てば良いのか
・価格設定はどうするのか
・パッケージデザインはどうするのか

などなど、商品の仕様からデザイン、広告宣伝の媒体、価格帯等を決定することができます。

逆にいうと、多くの”ペルソナ知ってますよ人”は、性別、年齢、家族構成、趣味くらいまでしか具体化しない。

その結果、その先で検討する諸々の事項がブレブレになる。

冒頭に24を出した理由でもありますが、ターゲットの行動パターンを”具体的”に想定しなければ、効果を発揮できないんです。それこそ、可能な限り24時間をどう過ごしているのかをイメージする。

ターゲットが抽象的であっては、間違った戦略をとってしまうことになりますよ?
という話です。

せっかく設定したターゲットを、より鮮明に、具体的に、解像度を高めてイメージする。そうする事で、そもそも何に困っているのかが分かってくる。

基本的に商品と言われるものは、「誰かの困り事を解決するもの」なので、困り事を正確に理解することは必須なんです。

で、さらに打ち手を決めていく。という進め方。

今、何かしらの商品やサービスを扱っている方や、これから扱う方も含め、本日の話がなにかの参考になれば嬉しいです。

というわけで本日のまとめ。
・ペルソナ、カスタマージャーニーって何?
・解像度の高いターゲット設定
・ブレない戦略をとるために必要なもの

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