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値下げ反対宣言!<752/1000>
【ニコチンレス生活774日目】
【ボイストレーニング156日目】
【記事の朗読12日目】
こんばんは。
生産者側が感じている価値は消費者に届かないから、売りたいなら値下げするしかないといわれると、値下げすることなく乗切ってやると気合いが入るコマリストです。
10月某日。
ウチの農場で作っている有機の水耕レタスを売るために、隣町の道の駅に飛び込み営業をかけました。
通常、道の駅は所在地周辺の農家さんを優遇するために、販売価格や取扱品目について、制限をかけていたりします。
ところが今年の夏は猛暑だったので、レタス農家さんは軒並み不作。たまたま売場にはレタスがひとつも並んでいませんでした。
#全国的に野菜不足
#価格が爆上がり状態に
こんな追風もあって、隣町なのに営業をかけてからすぐに取り扱ってもらえることに。
しかも、実際の納品直前に、営業をかけていた時に提示した卸売価格から3割価格をあげて欲しいと交渉し、最終的に2割の値上げに成功しました。
それから2ヶ月。
野菜の生育に最適な気候になったことで、道の駅周辺の農家さんが通常生産を再開することに。
これをきっかけに、道の駅の駅長さんから連絡を頂きました。
駅長
「市内で水耕レタスを育てている農家さんが、100円/玉で入れると言ってきてるんだけど、どうしようか?」
どうしてもこの道の駅で売りたいということなら、販売価格を下げてでも取引を継続するという手段もあると思います。
というか、ほとんどの農家さんがそうやって値下げを余儀なくされてきた。
だからこそ、私は値下げすることにものすごい抵抗があります。
価格とは需要と供給のバランスによって決まるもの。
これは一般常識としては正しいことだし、先日某大学の教授にも嫌味のように言われた内容です。
だけど、消費者側が見たこともない商品や知らないサービスだった場合、需要と供給はバランスしないはずです。
例えば、フォードの創業者が世界で初めて自動車を生産した時、当時の移動手段は馬車か人力車だった。
実績があってサービスの良い運び手さんで、引く手あまたの場合は価格が高かったり、より長い距離をより早い速度で運べる馬の場合は価格が高かったりしたはず。
ここに自動車を販売するとなった時、誰も知らない乗り物だから価格を想像することすらできません。
実際、めちゃめちゃ高額で、ほとんど売れなかったわけですが、安かったら売れるか?と言えば、逆に不安を与えてしまうので誰も買わなかったと思う。
つまり、誰も知らない商品を販売する時には、生産者の都合で売るのが正解。
価格=価値
この方程式さえ忘れなければ、法外な価格で売りつけるようなことは無いはずです。
実際、ウチの農場では、有機の野菜を育てるため、化学肥料は一切使用していません。
というより、魚が同じ水で生きているので農薬はもちろん化学肥料も使用できません。
つまり、これまで日本に存在しなかった有機の水耕レタスを生産・出荷することが出来る数少ない農家なんです。
そんなウチが、既存の農家さんと同じ価格で商品を販売することは、この農法の可能性を自ら奪うことになるし、新たな農業の可能性を殺すことになる。
そんなことは絶対にあってはならない。
ということで、既存の出荷先でもある道の駅さんは、取引停止になるかもしれませんが、一切の値下げをすることなく、提供している価値を伝えることに力を注いでいきます!
根拠無き値下げは、業界を潰す悪でしかない。
どんどん価格を上げていきましょ♪
じゃ、またね〜!