そのメッセージ63円
朗報!
読んでもらえる広告が発掘されました。
「広告とはゴミである」
そんな言われ方をされる広告ですが、実は日本には平時の広告と比較して、圧倒的に相手に読んでもらえる可能性が高いものが存在します。
”日本には”
という書き方をしたことと、このタイミングでの内容であることから、何となく分かったという方も多いと思います。
そうです。
それ、正解です。
#早く言え
年賀状です。
その歴史は古く、平安時代までさかのぼります。
現存する日本最古の年賀状といわれるのが、平安時代の学者である藤原明衡が作った手紙の文例集『庭訓往来』の中にある正月の文例。「春の始めの御悦び、貴方に向かってまず祝い申し候」(春始御悦向貴方先祝申候訖)とあります。
同時に平安時代頃からは年の始めにお世話になった人や親族の家をまわって挨拶をする「年始回り」の習慣も広まりました。これは大正時代あたりまで広く行われ、正月は挨拶のために行き来する人々で通りが混雑するほどだったとか。
と、これは富士フイルムさんのホームページから拝借した文章なので、リンク貼っておきます。気になる方は是非こちらをご覧下さいw
ちなみに私は、ほんの3年前まで
「年賀状なんてめんどくさい。LINEで良いじゃん」
と、片手で数えられるほどしか出していなかった外道です。
#そんなお前には言われたくない
ですが、この年始も含めて年賀状に関しては、たとえDMであったとしても、”即ゴミ箱行き”とはならず、誰から来たのかを確認している自分がいた事にハッとさせられました。
普段であれば、DMは中身を全く見ることなく捨てています。それが、この時期だけは特別。
大手企業や、地元の有力企業、はたまた最近行っていない美容院まで、わりとちゃんと出している年賀状ですが、これあらためてすごいなと思ったのです。
特に、個人や法人を問わず、何かしらの商売をされている方で、もしも出されていない方がいたら、本当にもったいない。
明日からと言わず、今すぐに来年の正月に向けて、これまで交換した名刺をかき集めて住所録を作成して下さい。
もちろん、普段から当たり前のように出しているという方も多いと思います。本当に頭が下がります。そんな方は、恐らく毎年数百~数千枚の年賀状を送っていることと思います。
#この作業だけで数日かかる
ただ、もう既に出しているという方も含めて、この先を少しだけ読んで欲しいです。
ここまで書いてきたように、通常であれば内容を見ることも無く捨てられてしまう広告です。
けれど、
年賀状となると、一読してもらうことが出来る。
この、”一読”がポイントです。
複数枚出しているという方になるほど、「テンプレート」を使用して、同じ年賀状を片っ端から出していませんか?
そのやり方では、”出ていないよりはマシ”という領域を出ることが出来ません。
何せ、この年賀状のパワーというものは国民のほぼ全員が少なからず感じているものなので、太刀打ちできないほどの大手企業も同じことをやっています。
けれど、大手企業に出来ないのは、『顧客一人一人に向き合うこと』です。
全体的なデザインは、テンプレートを使用したって構いません。
けれど、余白があるはずです。
そこに、「手書き」のメッセージを必ず、必ず添えて下さい。
普段メッセージを伝えたくても聞いてもらえないような大企業の役員や、とっても偉い方、有力な政治家などに、あなたの伝えたいことを伝えられる数少ないチャンスです。
それも、たったの63円で。
こんなに安い販促費で、決裁権者に”直接”メッセージを伝えられるツールは他には無いんです。
「でも、年末年始は忙しいし」
「どうせ読んでもらえない」
ちょっと黙ってて下さい。
2021年を飛躍の年にしたいでしょ?
その気持ちに嘘はないでしょ?
だったら、今すぐやりましょう!!
と、少し熱くなってしまいました。
日本には、この他にも
「寒中見舞い」
「余寒見舞い」
「暑中見舞い」
「残暑見舞い」
などといった、素敵な文化があります。
年賀状を活用できなかった方は、コチラも検討してみて下さい。
読む相手がお休みではないので、年賀状ほどの効果はありませんが、「暑中見舞い」を除けば、出す人が少ない分、周りとは頭1つ抜けられる可能性があります。
もう一度言います。
「広告とはゴミである」
これが、定説である中で、日本にはゴミから紙に昇格させることが出来る文化があるんです。
ちなみに、私は関係ないな。
と思ったそこの方。
本当にそうですか?
例えば、就職を控えている学生さんであれば、就活が始まる前のタイミングで第1希望の企業の採用担当者の連絡先を、企業展などに参加した先輩から教えてもらうことで、送れますよ?
事前に会社のこと、自分自身のことを調べて手書きのメッセージを送ってくれた学生さんに興味が湧かないと思いますか?
#相手だって人間
サラリーマンの方、自分の昇格の鍵を握っている上司に、労いと感謝の年賀状は送りましたか?
もしかしたら、あまり好きじゃないかもしれない。
もしかしたら、話したことも無いかもしれない。
そんなことは、どーでもいいんです。
自分の気持ちを少しだけ抑えて、年賀状を送るだけで、年始からの仕事がやりやすくなると思えば、63円以上の価値があると思いませんか?
#私は社会不適合者
#これができなかった
婚活中の方、同窓会で久々に会ったかつての憧れの人や、昨年話をした良い感じの人には送りましたか?
そういうところですよ?
幸運の女神は前髪だけなんです。
とまあ、ほぼ同じ全ての人に活用のチャンスがある年賀状。
もし、活用していないのであれば、もったいないです。せめて、送ってきてくれた人にお返しで「寒中見舞い」を送るところから始めてみて下さい。
#寒中見舞いは2月3日まで
そして、最後になりますが、
どーしても年賀状を送りたくないという方へ。
うん。じゃあそれでいいんじゃない?
と、普段だったらスルーするところですが、商売をされている方の中には、3年前の私のように”めんどくさい”が口癖の方もいると思うので、あえてもう少しだけ手を差し伸べてみます。
この先1ヶ月間、そして1人だけでいいです。
騙されたと思って、名刺交換をする”見込み客”と別れた当日に「手書きの手紙」を送ってみて下さい。
きっと、手書きのメッセージの力に気づくことが出来るはずです。
ここまで読んでも、
「文字が汚いから」
「今さら手書きとか効率が悪い」
「忙しくて」
と、おっしゃる方は、、
うん。頑張ってね♡
と、最高の笑顔でお見送りします。
日本に古くから残る文化の力を借りる事で、少しだけ生きやすくなる魔法。ぜひ、試してみて下さい。
というわけで、本日のまとめ
・「広告とはゴミである」の定説を壊せ
・あなたも対象者
・まだまだ使える日本のツール