不合格という教材〈97/1000〉
【ラジオ体操402日目】
『ニコチンレス生活123日目』
こんばんは。
受験シーズンになると、自分自身の受験歴を思い出して”やり直したい”という気持ちになることが多いコマリストです。
今日は『合格することが全てではない』というテーマで書いていきたいと思います。
皆さんはこれまで何回の「試験」を受けたことがあるでしょう?
何かしらの試験を受ける時、どんな試験であったとしても合格することを目指すことが多いと思います。
さて、過去に受けたそれらの試験。
皆さんの人生を変えるほどのものはあったでしょうか。
今日は、私がこれまで受けた試験の中で大きな影響を与えたのは合格したものでは無いというお話です。
受験シーズンに書くべき内容なのか迷いましたが、あくまでも私自身の話なのでそのまま書こうと思います。
目的は合格なのか
さて、まずは私の人生において、間違いなく影響が大きかったと言える試験について紹介していきます。
その試験とは、
『心理学(傾聴)』と『中小企業診断士』
この2つの試験のうち、診断士については取得済みですが、心理学は未取得です。
この2つの試験。
共通するのは1回以上『不合格』だったこと。
もちろん他にも色んな資格試験を受けてきたし、大学受験も経験済みです。
けれど、これらの多くは合格したものの、人生における影響度で言うと、そんなに大きくないんです。
なぜなのか?
それは、合格から学べることよりも不合格から学べることの方が圧倒的に多いからだと思います。
冒頭に書いた通り、多くの場合、試験では合格することを望みます。
けれど、合格することに必死になった結果、合格することが目的になることが多い。
これが本当に良くない。
そもそも試験の目的は合格の先にあるはずです。
にも関わらず、合格を目指して必死に頑張った結果、実際に合格を勝ち取ると、目的を果たしたかのような錯覚に陥る。
では、同じ試験を受けて不合格だった人はどうか?
考えてみたことはありますか?
実は、不合格の時にこそ、実社会で役立つ後悔の念とネクストアクションへの明確な意志を得られます。
この辺りについて、次項で詳しく説明しますね。
不合格から得られるもの①
試験の合格からは、権威や名誉、信頼や新生活といったものが得られると思います。
では、不合格からは何を得ることが出来るのか?
実際に、私の人生において影響が大きかった2つの資格試験の不合格から得られたものを紹介します。
まずは心理学。
この試験では筆記試験(1次)と実技試験(2次)があり、私が不合格になったのは実技試験。
試験当日は、絶対に合格したに違いないという根拠のない自信に溢れていました。
しかし、結果は『不合格』。
この結果に納得がいかなかった私は、不合格理由を聞くことが出来る制度を利用してフィードバックを受けることにしました。
そのフィードバックの日は試験から1ヶ月後。
フィードバック当日、私が試験官に第一声で何を言ったかというと・・・
なぜ、こうなったのか。
じつは、不合格という結果を受け取ってから1ヶ月の間、「何がいけなかったのか」自問自答を繰り返しました。
実際のセッションを振り返り、自分なりに分析をして、自分自身と真剣に向き合ったんです。
もしも、試験で合格だったとしたら、この『自分と向き合う時間』は存在しなかったと思います。
これに気づいた時、不合格というギフトを送ってくれた試験官に本気で感謝したんです。
不合格から得られるもの②
そして、2つ目の試験である診断士。
こちらは、2次試験の結果が不合格だった時に「点数開示申請」をして、足りなかったのが4点だったということを知った時に大きな学びがありました。
こう決めていた私にとって、
『試験の合格=独立するだけの実力の証明』という意味を持っていました。
たった4点。
もしかしたらこの4点が大きいのかもしれません。
けれど、結果を知った私が感じたのは、
もしも4点届いていたとしても、今の私では知識も経験も何一つ足りないということ。
このままではダメだ!
このまま試験勉強を続けて合格しても何も足りてない。
#目的は合格ではないから
こう感じた私がとった行動は、MBAへの挑戦でした。
不合格だったからこそ、試験だけでは足りないことを知り、自信と実力を身に付けるための行動をすぐに起こすことが出来た。
結果、そこから2年間MBAで学ぶことになるので、独立の時期は遅れましたが、それでも本当に良かった。
MBAの学位と診断士の資格を手にしても、100%の自信はありませんでした。
けれど、多くの仲間と、たくさんの経営者との人脈を得ることが出来ました。
1歩を踏み出す勇気を得ることが出来ました。
これらは、間違いなく試験に合格していたら得られなかったものです。
不合格だったからこそ得られたもの。
試験とは合格だけが正解では無いということを忘れてはいけないと思います。
最後に
もしも、受験生の子供を持つ親さんがこれを読んでくれていたら、少しだけ考えてみてほしい。
合格した我が子に何を伝えるか。
不合格だった我が子に何を伝えるか。
合格した者がいるということは、当然ながら不合格だった者もいるということです。
合格したことを素直に喜ぶことはもちろん良い事です。
#派手に喜んでほしい
けれど、目的は合格ではないはず。
ここからが始まりであるということを再認識すると同時に、不合格だった子達に胸を張れる学校生活を送ってほしい。
私が保護者なら、派手に喜んだり、大いに落ち込んだ後に、これらの事をどう伝えるかを考えます。
試験から何を学び、どう生かすのか。
これこそが大切なことだと思いませんか?
じゃ、またね!