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でかく狙うな!<27/1000>
【ラジオ体操332日目】
『ニコチンレス生活53日目』
こんにちは。
クオリティとスピードのバランスが大切であり、両方が整っていなければ価値が激減することを理解しているのに、見切り発車が苦手で、自分が今できる限界のクオリティまで高めないとリリースできないコマリストです。
今日は『1本のホームランより100本のヒット』というテーマで書いていきたいと思います。
今年も残すところ1週間となりました。
この時期になると、1年間の振り返りのために時間をとったり、来年1年間をどう過ごすのかを考えるための時間をとったりする人も多いと思います。
私は、まだ1週間「も」あるのでこの期間中に何ができるかを企んでいたりします。
来年に向けて、目標を考える中では2022年の〇月にXXXXという企画を実現する!という具体的なものを検討するという人もいると思います。
今日は、2022年こそ最高の一年にしたい!と思っている人ほどやってしまいがちな空振りについてのお話です。
でかい花火を打ち上げてやろうと企んでいる人にこそ、冷静に読んでもらいたいと思います。
ホームランを狙うな!?
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さて、いきなりですが結論からお伝えしようと思います。
今日の結論は、
『ホームランを狙わないこと』
これは、私自身に対する戒めでもありますが、新しいことを企画したり、新しいことに挑戦する際、どうしてもやってしまいがちなのが、大きなコストと時間をかけて壮大な計画を立ててしまうこと。
これまで何度も何度も失敗してきたからこそ、言えることでもありますが、これは、かなりの確率で失敗します。
気合が入りすぎて、大振りしてボールにかすりもしません。
・このサービスで一発当ててやる!
・1,000人規模のイベントをやるぞ!
・ベストセラーを生み出す!
・すごい商品を作る!
などなど、ホームランを狙うような気合の入った企画は、労力とお金を使うだけ使って、大きな損失だけを残していく可能性大です。
”ホームランは狙って打てるものではない”
この意識を持たずに、気合で突き進もうとすると、傷口が広がって、もう一度立ち上がることが難しくなることすらある。
とにかく小さなヒットを量産する。
これができないのであれば、デッドボールでもいいから塁に出る。
これを意識して、ひたすら歩み続ける。
すると、思わぬタイミングでいきなりホームランが出る。
具体的な話をすると、いきなり会社を辞めて起業するのではなく、会社を続けながら副業でテストを繰り返す。
会社を辞めてしまったのであれば、プライドを捨ててバイトでもいいから固定の収入を確保して、”失敗しても死なない状況”を作る。
そうやって、
歩き続けることができる環境を作っておく。
打席に立ち続けられる環境を作っておく。
ということで、計画の段階で”失敗しても死なない計画になっているか”という視点を盛り込んでおく。
流行り言葉みたいになってしまいますが、『持続可能性』を優先順位の高いところに置いておいた方が良いよね!という感じです。
スピードとクオリティ
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さて、ここまでは『失敗しても死なないような計画を立てることの重要性』について書いてきました。
この先は、計画の段階ではなく、実際の運営段階に入ってからの話です。
実際にプロジェクトなんかを進めていると、期限が近づくにつれて、『スピード』と『クオリティ』のどちらを優先するかという課題が襲い掛かってきます。
もちろん、両方がバランスよく整っていて、最高のクオリティかつ短期間で仕上がるのが良いのは言うまでもありません。
けれど、そんな理想を掲げてギリギリまで突き進む行為は、”ホームランを狙う”のと同じです。
せっかく、ヒットを量産して死なない計画を立てたにも関わらず、いざプロジェクトが進行していくと、もう一度ホームラン狙いに代わってしまうというケースはよくある話です。
スピードか、品質か。
どちらかを優先しなければいけないのであれば、スピードを優先する。
納期が決められているのであれば、納期の半分の期間で60点のクオリティのものを納品する。
もちろん、最終納品とは伝えず、”ドラフト”とか”初稿”とか”試験サンプル”みたいな伝え方で納品して、改善が必要な箇所を検討するフェーズに”相手を巻き込む”ようにする。
最終納期まで時間があれば、改善するための期間があるんです。
状況によってはクオリティの方を優先した方が良いこともあるんじゃない?
と思う人もいるかもしれませんが、そんなのは一度世に出したらひっこめられない芸術の世界くらいのものです。
以前にも書いたと思いますが、アイフォンだって”使い物にならないレベル”でリリースされたんです。
実際にユーザーからクレームをたくさん受けながら、今の使用感を実現していったんです。
自分の企画はそんなことできない!
それは、思い込みであることがほとんどです。
もちろん、アイフォンを超えるような製品・サービスを作っているなら、思い込みじゃないかもしれませんが、かなりのレアケースですよね。
少なくとも私は、この思い込みをしないように気をつけようとしています。
ということで、運営段階に入ってからもホームランを狙ってしまっていないか?ということを意識してみてほしい。
きっと、上手くいくプロジェクトが増えると思います。
じゃ、またね!