1対多の伝え方
【ラジオ体操299日目】
『ニコチンレス生活20日目』
こんばんは。
セミナー受講者が行動できないのは、100%講師の責任であると自覚しているのに、伝えたいことが多すぎてマシンガントークで受講者を撃ち殺してしまう確信犯コマリストです。
今日は『1対多と1対1で異なる伝え方』というテーマで書いていきたいと思います。
皆さんは何かしらのセミナーに参加したのに、”良い話だった”で終わってしまったことはありますか?
恥ずかしながら、私はこんなことが日常茶飯事です。
もちろん、受講者として参加する時は、行動できないのは自分に原因があると考えていますので、講師が悪い訳では無いと思います。
逆に、講師として登壇する際には、受講者が行動できなかったら、それは講師の伝え方が悪いと考えています。
今日は、最近たまたま参加した講演会の内容が、めちゃめちゃ良かったけれど行動に繋がらなさそうだと感じてしまった件についてのお話です。
私と同じように、セミナーを山ほど受け出来たけれど行動できないんだよね〜という人は、ぜひ読んでみて下さいね。
良質な講演会
さて、まずは私が参加した講演会の内容がどんなものだったのかを簡単に説明しておきます。
講演会のテーマは『食が作る健全な身体と心』というもの。
現代人に不足しがちなミネラルを食事からしっかり摂ることで、身体に起きている様々な不具合も解消するというのがこのセミナーの本題でした。
講師がこれまで関わってきた子供たちや大人がどのような症状に悩み、どう取り組んでいったのか。
その後、どうやって快方に向かっていったのか。
症状から解放されていく中で、子供たちの口からどんな言葉が語られて、その子たちが今どうなったのか。
実体験に基づく具体的な内容だったので、本当に良い内容だったと思います。
ただ、この講師が語った場所は、「保護者会」です。
しょうがないことですが、講演の中ではコンビニ弁当や冷凍食品がどれだけ栄養が足りていないのかを熱く語っていたんです。
聞いている保護者たちが何を感じたかまでは分かりません。
ですが、コンビニ弁当や冷凍食品が保護者に選ばれている理由は『忙しさ』からの解放であるはず。
参加者のほぼ全員が栄養が足りないことくらい分かってるんです。
その保護者に対して、伝える内容として適切なのか、正直疑問でした。
そして、こんな伝え方をされた時、多くの人が行動できないだろうなと感じたんです。
この内容を伝えて、行動してもらいたいと思った時、どう伝えるのが適切なのか、自分が講師だったらどうするか。
少し真剣に考えてみました。
1対多での伝え方
まず、大人数が参加するセミナーである場合、全員が行動しようと思うのはなかなか難しいと思います。
そもそも1対多でのセミナーを主催する場合、その目的を『全員を行動させること』にするのは違うような気がします。
というのも、どれだけ実績や事例を並べたとしても参加者の全員が当事者意識を持つのは無理だから。
となると、どんな目的を掲げるのが良いのか?
正しい答えがある訳では無いと思いますが、私なりの答えはあります。
それは、
興味を持って、調べてみようと思ってもらうこと。
よくあるパターンとして、セミナー受講後に個別相談を実施するようなものってありますよね。
あれは、全体向けのセミナーでは個々人が当事者意識を持ちにくいため、個別相談の中で相談者が当事者意識を持てるような内容を伝えるためのものです。
その後、高額商品やサービスを勧められたりするので、毛嫌いされるやり方ではあるんですが。。
それでも、怪しい会社たちがこぞってあの手法を取り入れるのは、しっかりした効果があるから。
1対多の中では、インパクトが大きくて興味を持ちそうな内容だけを集中的に伝える。
その後、興味を持って個別の話をする時に、個人レベルに特化した話をする。
個人レベルに特化した話をされれば、当事者意識を持ちやすくなります。
ということで、基本的には1対多でいきなり行動してもらうのでは無く、1対多から1対1に移行して、その先で行動してもらう。
これが正しい伝え方なんだと思います。
講演会だと難しいのかもしれませんが、もしも何かの講師を頼まれた時、せっかくなら伝える皆さんが行動してくれた方が良いですよね。
皆さんなりの工夫なんかがあったら、ぜひ教えて下さい。
じゃ、またね!!