目的と数字と価値<245/1000>
【ラジオ体操548日目】
『ニコチンレス生活269日目』
こんにちは。
決められた基準を満たしているお店よりも、地元の人たちに愛されている隠れ家的なお店の方が好きなので、お客さんとしては”〇〇認証”みたいなものに一切の価値を案じられないコマリストです。
今日は『知ると見方が変わる』というテーマで書いていきたいと思います。
皆さんは、世界的に認められているようなお店と、地域で愛されているようなお店のどちらが好きですか?
料理の味は食べてみないと分からないので、特別な日に予約して利用するようなお店の場合、お店選びを失敗したくないと思うものですよね。
そんな時に、皆さんだったら何を参考にして店を選びますか?
今日は、色々存在する国際的な認証制度の目的や数字を知ることで、今後のお店や商品選びの参考にしようというお話です。
販売戦略としての認証取得が乱発していることに警鐘を鳴らすことになるかもしれません。
色々な認証制度
商品やお店を選ぶ時に、よく目にすることがある認証制度ってありますよね。
一番多いのは『モンドセレクション』。
その他にもミシュランガイドだったり、ギネスブックだったり、色々なものがPRされています。
ところで、これらの認証制度の信ぴょう性について、考えたことはあるでしょうか。
例えば、『モンドセレクション受賞!』
なんてものが大々的に書かれていたら、何となく良い物なんだろうなと思ってしまうものです。
では、モンドセレクションを受賞している商品がどのくらい存在するのかご存じでしょうか。
あ、私も知りません笑
1つの参考として、楽天市場で『モンドセレクション』で検索すると出てくる件数は100,999件。
#2022年7月時点
#検索してみて
あまりにも多いような気がしませんか?
ちなみに、このモンドセレクションは、ベルギー政府が世界各地の優れた商品を掘り起こすために始めた認証制度なのですが、その認証の多くをアジアの国が取得しています。
そして、認証は1年に1回しかしておらず、価格が15万円。
もちろん一番上のグレードである最高金賞は3~5%程度と狭き門ですが、これに続く金賞が最も多くて約50%です。
#認証のうち
#2つに1つは金賞
そして、申請した商品のうち、90%以上が何かしらの認証を受けているという状態。
#なかなかに高い
日本の製品は品質が高いから認証を受けやすいんだ!誇りに思っていいなんて紹介の仕方をしている記事もありますが、果たしてそうでしょうか。。
私的には、これらの数字から見えるのは、モンドセレクションは最高金賞以外あまり信ぴょう性がないし、アジア圏以外の国からはあまり意識されていない認証だということ。
その証拠に、Amazonで『モンドセレクション』を検索すると、174件しかヒットしません。国内ユーザーが多い楽天市場との差は歴然ですね。
本当に国際的な認証だと言えるのか。。
#個人の感覚
これを知っていたら、『モンドセレクション受賞!』という表示の見え方が変わると思いませんか?
目的から考えてみる
さて、色々と存在する認証制度のうち、国内取得者が多いモンドセレクションを丸裸にしてみましたが、その他の有名どころはどうなのか。
#裸にはなってないかも
今度は切り口を変えて、それら認証制度の歴史や成り立ちから目的を知ることで価値を考えてみようと思います。
まずは飲食店に多い『ミシュランガイド』について。
有名な話ですが、ミシュランガイドは、フランスのタイヤ製造会社であるミシュランタイヤが作ったものです。
タイや屋さんが飲食店の認証?
なんだか不思議に感じる人も多いですよね。
これには明確な『目的』が存在していて、これを知るとミシュランガイドの見え方が変わります。
タイヤ屋さんであるミシュランタイヤがミシュランガイドを作った目的は、『タイヤの販売数を伸ばすこと』です。
超簡単に説明すると、
「遠いところにある美味しいと評判のお店に行くために、車を走らせるドライバーが増えればタイヤが摩耗するのでその分だけ売れる」という考えから作り出されたものなんです。
意外と知られていない評価の基準ですが、
三つ星は「そのために旅行する価値のある卓越した料理」
二つ星は「遠回りしてでも訪れる価値のある素晴らしい料理」
一つ星は「近くに訪れたら行く価値のある優れた料理」
これを見ると、2022年現在でも『タイヤの販売数を伸ばす』という当初の目的がブレていないということが分かると思います。
この目的だとすると、認証そのものを厳しくするよりもたくさん掲載して、ドライバーが色んな所に行ってくれた方が良いということが見えてきます。
とはいえ、認証制度そのものはすごくきっちりしているので、認証そのものの価値としてはちゃんとある・・はずですけどね。
#それは個人の価値
#というより知らない
ちなみに、これと似たような成り立ちなのが『ギネスブック』です。
これも、アイルランドの醸造所で創られたギネスビールの会社が、『酒の肴として、ビールを片手に笑いながら話せるネタ』を本にまとめる取り組みからスタートしています。
お酒が好きな人なら分かると思いますが、話が盛り上がるとビールの消費量が増えますよね笑
#私は下戸です
つまり、ビールの会社がビールの売上を増やす目的でスタートしたものであり、その面白さが評価されて世界中に広がったという感じ。
#売上が伸びたのか
#そのデータはない
そんなくだらないものでギネスが取れるの!?
ギネスブックが作られた目的を知ると、こんな内容のものがたくさん並んでいる事にも納得ですよね。
いかがだったでしょう。
有名な話だけど、意外と知らなかったという人もいると思います。
大々的にPRされている”〇〇認証”とか”△△星”みたいな表示をイメージだけで捉えるのではなく、数字や成り立ちから考えてみると違う見え方がして面白いと思いませんか。
もちろん、否定したいわけではないので、全ての認証制度にはちゃんと意味も価値もあると思ってますよ。
じゃ、またね!
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