Baby step
「打ち上げ花火」と「手持ち花火」
これは、私が所属する団体での一コマですが、団体としてのプライドを守るためなのか、地域を変えるためには大きなイベントや前例のない取り組みの実施が大切だと熱弁を振るう方がいた。
クソだと思った。
この団体は地域の為に出来ることを先頭に立って実施し、地域を活性化していく団体、、のはず。
しかし、出てくる意見や発言は「自分達目線」のものばかり。
我々が動くからには、もっと大きなこと、すごいことをやるべきと話しているのを冷静に聞いている中で疑問を感じたことがあります。
「すごいこと」って何だ?
おそらく、彼らの言うすごいことというのは、夏祭りの最後に打ちあがるスターマインのようなものではないかと思う。
けれど、確かに1発の感動はあるが、そんなものをこの団体が打ちあげたとしても、結局単発で終わってしまうのではないか。
本当の意味ですごいこととは、我々が実施した内容を見た地域の誰かが、これなら出来そうだと引き取って(パクって)くれることで、地域の誰かの手だけで自走していくこと。これが何十年も続くことだと思う。
そして、その最初の1歩を提供し、見せてあげることが我々のやるべき事であり、地域に求められていることだと思う。
例を挙げると、家庭用の手持ち花火が初めて世の中に紹介された日に近いと思う。花火=打ち上げ花火という人々の常識がある中で、家庭で楽しめるものを「花火」として紹介した時、多くの批判と売れるはずがないというアンチが沢山いたと思う。
けれど、「小さくてもちゃんと夏を感じられる」と、これを真似して様々な種類の家庭用花火が開発され、おもちゃ屋さんや駄菓子屋さんで売られ始め、今ではコンビニやスーパー、オンラインでも売られている。
そして今では、
花火を見に行く→打ち上げ花火を連想
花火をする→家庭用の花火を連装
と同じ「花火」という言葉なのに、江戸時代から続く打ち上げ花火と同等の地位を確立している。
これ、すごいと思いません?
周りを巻き込んで、地域の変革を実現したいのであれば、小さくて真似できそうな第1歩を見せてあげることが重要。
「Baby step」
変革に繋がる第1歩を示していける団体、そして個人で在りたいと切に願う。
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