独身の男女よ、マッチングアプリで会った人とは寄生虫博物館に行け
目黒駅から歩いて10分くらいのところに「目黒寄生虫博物館」なるスポットがある。博物館といっても小さな雑居ビルみたいな建物の1階と2階だけの小さなものだ。小さいとは言っても、寄生虫のホルマリン漬けが所せましと並べられており迫力は十分である。
9月の週末に怖いもの見たさで行ってみたのが、この記事のタイトルにあるようにデートスポットにピッタリだった。どういうことか?博物館の中のレポートに移る。
寄生虫を見に来る人たち
週末ということもあり、意外と混んでいる。狭いスペースに15人くらいはいただろうか。大通りに面しているからかもしれない。訪問客は主にこんな感じだ。
・家族連れ
・目黒にいるオシャレ女子
・カップル
・初対面っぽい20代の男女2組
上3つは想定の範囲内である。オシャレ女子というのは少し以外だったものの、目黒通り沿いの良い場所に構えているので、自然とそういう層も来るのだろう。
カップルと家族連れは普通に休日のレジャーとして来ているのだろう。
では初対面の男女は何しに来ているのだ。
まずなぜ初対面と分かったかというと、お互いに敬語で話していること、最寄り駅どこですか?というような会話をしていたことから恐らく、マッチングアプリなどで会ったけど、まだ付き合っていないというような関係の男女と思われる。
「マッチングアプリであった人と寄生虫かよ、イケてない人たちだなあ」と思ったが、よくよく考えてみると良い選択だなと思えてきた。
男側のメリット
・会話のネタに困らない
普通の博物館や美術館よりもはるかに見た目のインパクトの強い展示なので、マジきもいっすね~wなどと言ってれば、会話成立
・費用がかからない(目黒駅近くにあるのに何と完全無料)
・その後は女子が喜びそうなオシャレ居酒屋にでも行っておけば立派にデート成立
・女子の知的好奇心がわかる
キモイ展示以外にも、感染病との闘いの歴史や日本人研究者の業績などお紹介されているけど、女の子はちゃんと興味持ってくれるかな~などと
女側のメリット
・展示見て「ええ~キモイです」と言ってれば、か弱い女アピできる
・博物館の後は、きっと目黒のオシャレな店に連れて行ってもらえるから、ちゃんとワタシに気合い入れてくれてる!と自己肯定感あがる
以上のように男女ともに初回デートとしては無難な選択になるのだ。
マッチングしたはいいけどデートどこ行こう・・・と悩んでる人々は、相手を寄生虫博物館に連れていこう!
ただし最後に難関があった(主に男にとっての)
この博物館は確かに完全無料なのだが、出口付近に募金箱があり、募金をもとに運営していますみたいな張り紙がけっこう目立つ所にあるのだ。
ケチと思われたくない男はここで幾ばくかのお金を支払うことになるだろうが、金額があなた次第なのだから、いかんせんいくら出すか迷う。隣には「この人いくら出すんだろう」という目をした女がいる。さてどうする。
私が訪問した際に見た男は、千円札を1枚に入れていた。
果たして彼はひとりで来ても同額入れていたのかはとても気になる。
ということで女側のメリットには
・男のお財布事情、寄生虫への気前の良さがわかる
という点も付け加えておこう。