なぜ「京都」で、なぜ「データ」なのか。
気づいたら、もう厚めの上着が欲しい季節になりましたね。僕の場合、上着どころか寒がり冷え性なので、10月くらいからヒートテックが手放せない毎日です。京都では、明日雪が降るそうです…。
ご無沙汰しております。うちの社長が久々にブログ書いたようなので、流れに乗って書いてみようと思い立ちました。今後続々更新していくみたいなので、気になる方はぜひフォローしてみてください。
今回ですが、東京時代の友人や同僚・知人からよく尋ねられる内容について、振り返りも兼ねてつらつらと書いてみたいと思います。
・なぜ”京都”だったのか、
・どういう経緯で”Baseconnect”に入社したのか、
・なぜ”データ製造部門のマネージャー”をやっているのか、
少し長くなりますが、お付き合いいただければ幸いです
*どういう経緯で”Baseconnect”に入社したのか
これはもう、なんていうかご縁以外の何ものでもない感じです。ユニバの活況や、海外からのインバウンドで湧く大阪ベイエリアで、ホテル経営に携わっていた時、ふとTechCrunchの記事が目に飛び込んできました。ちょうど、この記事です。
https://jp.techcrunch.com/2017/12/20/baseconnect-fundrasing/
この記事をみて「理想の地であるお隣の京都で、同年代の面白そうな動きをしている起業家がいる…。」気付いたらFacebookメッセージで「会って話したいです…!」とメッセージを送っていました。嫁さんと出会った時も、直感でビビビっときて出会って3ヶ月後にプロポーズしましたが、その時に近い感覚でした。笑
そして、翌週に早速お会いして、雇用条件なども聞く前に働きたいと伝えました。気付いたら、やったこともない”データ部門の製造責任者”という役割を任されました。今思うと、これも大きな転機となりました。
Baseconnectの採用サイトにもそんな内容を記事にしていただいています。https://hr.baseconnect.in/entry/2020/07/15/165915
これがBaseconnectに入社した経緯です。
*なぜ”データ製造部門のマネージャー”をやっているのか
問題はここです。なぜか、と言われたら「当時、そのポストが空いていたから」「担う人がいなかったから」ということになるのですが、この役割を担ってみると、不思議なほど自分のパーソナリティとシンデレラフィットしたのです。これ以上ないほどのフィット感で、天職だとも感じました。
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私の担当する部門は、当時社員が自分を入れて4名、フルタイムアルバイトが300名ほど、外部のパートナーが1500名ほどいる世にも珍しいマンモス事業部でした。そこで、WEB上に散在しているデータを収集・編集・構造化を行うことで、企業データベースを構築するという役割を担っていました。
「Baseconnect」は「世界中のデータをつなげる」というミッションを掲げているだけあって、データベース製造がコア事業となっているのは間違いありません。そう、気付いたらとても重要な役割でした。重要な役割ではあるのですが、それからというもの、何だかもう、プレッシャーなどは微塵も感じず、不思議と毎日が楽しくてしようがありませんでした。
そして、かれこれ入社して3年目に突入しましたが、その時と変わらず毎日刺激的で楽しくてしようがありません。改めて何故なのか考えてみると、いくつかキーワードがありました。
*関わる組織・メンバーの全てが個性的で魅力的である。
関西・京都という地にありながら、ベンチャーとしてガンガン挑戦している企業はそう多くはありません。20代の大半を過ごした渋谷・マークシティ・道玄坂の、あの特有の感じは京都には全くありません。しかし一方で、自分たちの志・価値に重きを置きながら、各々の人生を大切にしながらも、共通の目標に向かってしっかりと前進していける仲間や文化がBaseconnectにはありました。
CEOである國重は、採用の際にバリューフィットしているかどうかを最も気にします。その人の人生やパーソナリティに対して、Baseconnectがフィットしているのかどうか、まさにビジョナリーカンパニー2巻の如く「誰をバスに載せるか」を最も慎重に判断します。私も初めて國重との面談をした時には、気付いたら4時間ほど経過していました。その後、嫁さんからの鬼電が入っていて、全力で謝罪したのを覚えています。そんなフィルターを通して採用されたメンバーは、バックグラウンドが全く違うにもかかわらず自然とフィットしました。誰とでも話ができ、信頼できる。そんな不思議な環境でした。
また、さらに凄いのは学生や主婦の方といったアルバイトメンバーも個性があり、魅力的なメンバーばかりだったことです。京都は、京都大・同志社大・立命館大など名門校が多く、Baseconnectのアルバイトとして優秀な学生がたくさん参画してくれていました。その一人一人が粒揃いで面白く、尖った京大首席もいれば、意識高い系もいて、大人しいけど誠実な人、照れ屋だけど根性がある人、プライベートでシンガーをしている人、ダンスを教えている人からアイドルや声優の人まで…。本当に個性があるメンバーが集まっているにもかかわらず、協調して一つのチームを形成していました。そんなチームの責任者として関わらせてもらう中で、毎日本当にたくさんのことを学ばせてもらっています。
私は、大学時代に教育者(小学校の先生)を目指していました。この話は長くなるので、別の記事で書きたいと思いますが、「より多くの人の人生に関わり、その人の人生を豊かにしたい」という想いをずっと持っていました。渋谷で、日々削られながら働いていると、正直自分自身に余裕が持てずに、”自分”を維持することに精一杯でしたが、京都という理想の地において、過去の経験をフルに活かして大切なメンバーと関わることができて、今まで最も”理想”に近い仕事に携われているような気がしています。これからも、この仕事・役割を通して関わる全ての方々に、事業としての価値だけでなく、個としての価値も提供していければ嬉しいなぁと思っています。
*データは、とてつもなく奥深い。
データって、無機質なイメージがありませんか?私も最初はそうでした。データって何だろう。データの価値って何だろう。悶々と考えている時期がありました。でも、よくよく考えてみると「データ」って「ヒト」のようだなぁと思うんです。大丈夫です、気持ち悪くないです。
まず前提として、データは空気や水のようなものでデータ自体に価値はありません。水は飲めば喉を潤しますが、水として存在しているだけでは価値がありません。例えば、会社名や設立年月、代表者名などの会社の基本データ。それら単体はただの「データ」であって、それら単体には価値はありません。「データ」自体を保持していても使い方がわからなければ、何も解決しないからです。でも、ここに「ターゲット」と「ニーズ」を設定するとどうでしょうか。
*ターゲット=「営業マン」
*ニーズ =「営業アプローチ」
営業マンというターゲットの営業アプローチにおけるニーズに応えるソリューションになりました。データは、ターゲットとニーズを設定することでソリューションになりますが、その設定がない中では価値はないに等しい状態です。それに加えて、データは日々”劣化”していきます。データや情報は、より鮮度が良いほど価値が高くなる概念です。したがって、更新・メンテナンスをし続けることで品質を保つ必要があるのです。本当にナマ物のようです。それだけ手がかかり、コストがかかるデータですが、しっかりとその本質・特徴と向き合い、磨き上げることで何十倍の価値に化けることもあります。
これが「データ」が「ヒト」のようだなぁと思う由縁です。データ製造という事業に携わりながら、そのデータ製造に関わるヒトの成長に関わることができる、それが私の仕事の最大の魅力です。データにおいても、ヒトにおいても、生み出す価値に際限は無く、磨く側の力量や経験・活かし方によって輝き方が変わっていく、そんな気がしています。だからこそ、私自身が模範となれるように、誰よりもデータやヒトにこだわり、一人一人の本質を理解していけるような人材にならねばと思って日々精進しています。きっとそんな毎日だからこそ、日々有意義に感じることができるのだと思います。
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長くなりましたが、私の仕事はそんな感じです。
つらつらと深夜のテンションで久々のブログを更新してしまったので、誤字脱字や読みづらい部分も多いと思いますが、また少しずつマイペースに、近況報告の意を込めて発信していきたいと思いますので、引き続き読んでいただけますと幸いです。
皆様の仕事が実りあるものになることをお祈りしております。
引き続きよろしくお願いします。