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【外国人支援】外国人が直面する日本の賃貸住宅事情と対策

化学品メーカー勤務、営業マーケティング一筋25年、齢49歳、男子2人の子を持つサラリーマン秋山です。

宅地建物取引士、外国人宿舎管理アドバイザー、空き家再生診断士、SDGsハウジング・プランナーとしても活動しており、外国人の住宅事情について執筆してみました。


―――NBC日本橋ビジネス資格教育センター ニュース・豆知識-----
賃貸経営、管理、土地活用、不動産投資・空き家対策・建物検査などビジネスに役立関連
ニュースや豆知識を週刊でお送りします。
VOL 99  発行日:2024.6.17

 移住する外国人にとって、住まいの確保は大きな課題です。言語の壁や文化の違い、独特の不動産ルールのため簡単ではありません。日本で賃貸住宅を探す際の苦労について、具体的な事例を交えながら紹介し、スムーズに新生活を始めるためのヒントを提供します。

===外国人が直面する課題===

1)言語の壁
 不動産業者の多くは日本語のみの対応です。物件情報を理解し契約内容を把握するのは容易ではありません。アメリカ人のジョンさんは、日本語がほとんど話せないため苦労しました。最終的には友人の通訳で契約を結びましたが、いくつかの物件を逃してしまいました。

2)礼金や保証人とい独特の制度
日本には敷金や礼金、そして保証人という独特の制度があります。特に保証人を見つけることは大きなハードルです。フランスの留学生マリーさんは、保証人を見つけることができずに大変苦労しました。礼金・敷金という制度に戸惑い、初期費用が予想以上に高額になりました。

3)外国人拒否の物件
一部の管理会社は、外国人への賃貸を拒否しています。言語や文化の違いや過去のトラブルが原因といわれています。インド人のITエンジニアのラビさんは、何度も「外国人不可」という理由で断られました。なんとか外国人向けの不動産業者を通じて部屋を見つけましたが、調べてみると、大家さんはOKでも、不動産業者が拒否していたようです。

4)文化の違い
暮らし方の文化やルールは他国と異なりハードルとなっています。例えば、日本ではゴミの分別が厳しく、各自治体によってルールが異なります。ドイツから来たアンナさんは、ゴミ出しのルールを理解するのに時間がかかり、近隣住民から注意を受けることがありました。

===解決策とアドバイス===

 住まい探しは、外国人にとって大変ですが、適切な準備と専門家のサポートを得ることで、問題を乗り越え住まいを見つけることができます。今は英語対応可能な不動産業者も増えています。また、必要な書類や条件を事前に調べることもできます。保証人が必要な場合は、日本在住の友人や知人に事前にお願いしておくとスムーズですし、敷金や礼金などについても事前に予算化しておけます。言語の壁や文化のなかで、住まいを見つけるためには、業者だけでなく多くの人のアシストが必要です。これから日本に移住する外国人のために、受け入れる私達の心構えが必要な時代と思っています。

執筆:NPO法人日本住宅性能検査協会 研究員 秋山将人

発行:NBC日本橋ビジネス資格教育センター
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