1年半大学を休学した私から、大学が辛い1年生へ
こんにちは。塩味の塩です。
私は2022年に大学に入学し、2022年度後期と2023年度を休学しました。
そんな私ですが、1年半休学を経て、2024年度はとりあえず大学に行けています。
「ちょっと大学辛いけど、どうしたら良いんだろう」「休学ってどんな感じ?」というみなさんに、大学休学についてお話したいと思います。
大学を休学するまで
私はそもそも、入学した高校を卒業していません。元々心と身体が弱く、毎日高校に通うことがしんどくなってしまい、別室登校などを経て、高校2年生の冬に通信制高校に転校しました。
大学に入学してからも、「教室」という場に対してのトラウマが強く残っていたことや、同級生と上手く話せなかったことがきっかけで、段々授業に出席することができなくなってしまいました。
そこで私は考えました。「もう大学を辞めて働こう」、「大学は私には合っていないんだ」。
親とも話し合い、「退学」という方針を固め、担任とzoomの面談をすることになりました。
私は担任に「もう辛くて、大学には通えないので、退学したいんです」と伝えました。ですが、担任は私にこう言いました。
「大学に、学びたいことがあって来たんだよね?それを達成せずに退学してしまうなんてもったいない。少し休んで、また来たら良いよ。」
私は、担任の話を聞くまで「行く」か「辞める」かの2択だと思っていたのですが、「休む」という新たな選択肢がここで誕生しました。
確かに、私は学びたいことがあってこの大学に入学しました。その夢を蔑ろにしてしまっていたことに、担任は気づかせてくれました。
退学届けを提出してから、1月まで
そういった訳で、私は大学を半年休学することになりました。休学中は学費を払う必要はありませんが、私は奨学金を頂いていたため、その手続きが少し大変でした(学生課の職員さんに大変お世話になりました)。
サークルにはなんとか行けていたため、変わらずサークルには参加していたし、夏休みが終わり、休学期間が始まる9月中旬まではアルバイトもしていました。
他にも、家族で温泉に行ったり、クイズの大会に遠征したりと、普段授業があったら出来ないようなことを満喫していました。今思えば、この時期が1番自由で楽しかったかもしれません。
ただ、精神科には2週~4週に1回のペースで通い続けていました。病院が合わず、勇気を出して転院したのもこの時期だったと記憶しています。
年が明け、1月。大学から一通の手紙が届きます。
「来年度のご予定をお知らせください。」
私は漠然と「復学するんだろうな」と思っていて、そのつもりでいました。同封されていた復学届に名前を書こうとしていた、1月下旬。私は強い希死念慮に苛まれ、人生初の入院を経験します。
初めての入院
私が入院したのは、「第5病棟」と呼ばれる、その病院の中でも1番自由で融通の効く病棟でした。入院患者の中では「あそこはホテル」と言う人までいたくらいでした。
外でお散歩ができたり、自分の部屋でテレビを見ることが出来たりなど、決まったプログラムの時間以外は本当に自由に過ごすことができます。私は何冊か本を持ち込んで積読を崩したり、「作業療法」と呼ばれるプログラム(カラオケや生け花、書道などがありました)に参加したりしていました。
また、20歳までの若者が集まる朝の会があり、ギリギリ19歳だったのでそこにも参加していました。同じくらいの年齢の子達が頑張っている姿を見て、私も頑張ろうと思えました。
結果、4月退院予定だったのが早まり、3月中旬には退院することが出来ました。
ですが、2023年度も休学を続けることにしました。休学はこれで最後、と決めて休学届を提出しました。
あと1年:2回目の入院、将来のこと
猶予が1年伸びました。「伸びた」よりは「伸ばした」が正しいかもしれませんが。
退院してまだ間もない4月下旬、2回目の入院をしました。今度は「第3病棟」と呼ばれる、半閉鎖病棟で、スマホは1日15分~1時間しか使えない、テレビは共有スペースにしかない、部屋が4人部屋、など、本当に辛い環境でした(結局環境に耐えられず、3週間で退院させてもらいました)。
第3病棟を退院してからは、「もうあんな所には行きたくない」という一心でした。
リモートのアルバイトを始め、週3で働いたり、サークルに行ったりして、軽く病みながらも、日々を元気に過ごしていました。
ただ、将来を考えるようになりました。4月からは3択で考えていました。「復学」、「退学」、「他の大学に行く」の3択です。「他の大学に行く」に関しては、札幌市内の夜間部がある大学なら通えるのではないか、と思い、オープンキャンパスに行ったり、共通テストを受験したり(2年ぶり2回目)しました。結局、結果は芳しくなく、受験を諦め、「復学」を選びました。「復学」を後押ししたのは、あの時の担任の言葉、「少し休んで、また来たら良いよ。」でした。
復学して、7月まで
そんなこんなで復学することになりました。周りはみんな2歳下の若い女の子たちで、仲良くなれるかとても心配でしたが、正直に1年半休学していたことを話しました。それでも、仲良くしてくれる人がいました。変に距離を置くこと無く、他の子と同じように呼び捨てで、タメ口で話してくれています。
また、「教室に対するトラウマ」は、いつの間にか大丈夫になっていました。時間が解決してくれたのだと思います。2年前は、7階の高いところにある教室にいた時に「ここから飛び降りたら……」と思うことがありましたが、今は全く思いません。
私は復学に成功しました。完全にではなく、月曜日の授業や1限に出られなかったり、たまに休んで家で寝ていたりはしますが、とりあえず出席日数が足りており、試験を受けられる、期末レポートを提出できる教科がいくつかあります。これは2年前に出来なかった、快挙です。
結局何が言いたいか:大学1年生へ
今、大学に行くことや、生きていることが辛い人がたくさんいると思います。私もそうでした。慣れない環境で、1年生なんて教養科目ばかりでやりたいこともできなくて、「なんで大学なんて来ちゃったんだろう」と思うこともあると思います。
そんな時、「休む」という選択肢はどうですか?
あなたもきっと、学びたいことがあって、受験を頑張って、不本意だったかもしれないですが、今の大学に入学したのだと思います。
私は、あなたに「学びたいこと」を諦めてほしくないです。「学びたいこと」を学べる環境って、なかなか手に入れられるものではないです。
1回、深呼吸する時間を作りませんか?
必ずあなたは大学に戻って来られます。
大丈夫、1回休みましょう。
案外、2年くらいならなんとかなる。たぶん。