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ジンバブエ

ジンバブエという国は、半端じゃないインフレ(お金の価値がない)国家です。公式レートではUS1ドルが250ジンバブエドルなのだけど、闇両替では1ドルが約200,000ジンバブエドルです。差が800倍。※2007年時点

なので、間違ってもATMでお金を下ろしてはいけません。なぜなら、ATMの場合は公式レートで成り立っているので、80,000ジンバブエドルする水を買うのに、US300ドル分おろさなくてはいけないのです。ジンバブエ貧乏どころか、ジンバブエ破産してしまいます。それでも、欧米の観光客がATMで並んでるの、時々、見かけました。

この国では、必要な分のお金を小額紙幣のUSドルで、毎回、闇両替するしかないです。ジンバブエドルには使用期限もついていて、だいたいが切れています。他の国に持っていったら、本当に紙くずになります。お金の価値はその国の価値と比例して、お金はただの紙切れだと実感させてくれます。

あと、本当にモノがありません。スーパーに行っても、半分以上の棚が空いています。商品も同じものを並べているだけで全然、種類がありません。そんな国で誕生日を迎えることになりました。食べるものがないので、袋ラーメンを生でポリポリ。粉末のスープをかけながら、ポリポリ。忘れられない誕生日を迎えられました。

首都ハラレにくれば、まだモノがあるかと思ったら更にありませんでした。当時のジンバブエは、欧米諸外国と仲がよくないらしく、輸入が全く出来てません。なので、歯磨き粉を探すのにかなり歩き、歩いて歩いてやっと見つけたお店では残り2つしかありませんでした。コーラも3日に一回ぐらいしか飲めません。コーラの瓶を持っていたら「お前どこで買ったんだ?」と、地元民に聞かれます。パン屋の前ではすごい人が待っています。そのうち、パン屋襲撃なんてことが起きると思います。

貧しい国は色々とあるけど、ここまでモノが無い国は初めての経験でした。僕みたいな旅行者なら、この状況をネタにできるけど、ここの人々は本気です。コーラがいつでもどこでも飲める国になるように願います。

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