エチオピア
スーダンを抜けて、エチオピアに到着。ここはアフリカの中でも貧困な国です。物価は確かに安く、ビールも一杯20円ぐらいでした。
エチオピアの国境近くの村で、セイジくんと大ちゃんと僕の3人でドレッドにしてみました。近くのおばさんに頼んで1回US5ドルぐらいです。髪が長くなかったら、エクステ(つけ毛)をつけて、全部合わせてもUS10ドルぐらいでした。髪を編んでる間は近所の子供達が集まりだして「どこから来た?」とか「いくつだ?」と、話しかけてきます。ちなみに、僕は7歳児に求婚されました。「日本人はお金持ちなんでしょ?」と、確認された後に。
男3人、ドレッド頭で村を歩いてたら、相当笑われました。ドレッドもエチオピアでは女の子しかしていないし、異国の輩が3人もそんな頭で歩いていると、笑わずにはいられないんだと思います。商店でビスケットを買う時も、店番の女の子が笑いをこらえていました。日本の場合、片田舎にオネエの黒人3人が歩いているのと同じだと思います。さすがにそれは笑う。
オネエパッカー3人でラリベラに到着します。ラリベラは岩の教会として有名だけど、南京虫(正式にはトコジラミと言って、吸血性の寄生昆虫のこと)が生息してることでも有名です。エチオピア自体も湿気が多く、南京虫がかなり生息していると言われているので、宿の部屋に着くとベットから椅子まで部屋中に殺虫スプレーを振りかざします。まるで儀式。その儀式が終わると、ベットの上で赤茶色のダニがひっくりかえってるからしびれます。
そんな対策をしても、宿のベットで寝転んでいると体がかゆくなってきます。もう尋常じゃないかゆみが襲ってくるので、自分に殺虫スプレーをかけてみます。それぐらいかゆくなってきます。気をつけているのに、なんで刺されるたのだろうと考えてみると、心あたりがあります。バスに乗っていると、前の座席のおじさんの肩をぴょーんと飛んでる虫を見ると南京虫だったりします。こんなにも身近な存在なのだから、防ぎようがない。
エチオピアのバス移動も一癖あります。バスの窓を開けると悪霊が入ると信じられているので、窓は閉めっぱなしです。道も悪く、地元の人は酔って、車内にゲロをよく吐きます。そのゲロが車内に蔓延するので、また他の人も吐いてしまいます。ゲロのスパイラル。
こんな地獄絵図の中、バスが右に左に揺れるたびにゲロも揺れるので、足下にバックパックも置けず、常に膝に抱えることになります。バスのスタッフは最初に吐いた人に注意していたけど、もはや、そういう問題じゃない。
エチオピアの国境から、ケニアのナイロビまで夜行バスで移動します。このバスを狙って強盗ゲリラが多発するらしく、バスには4人の兵隊も一緒に乗っていました。一週間前にもバスが襲われて、欧米観光客を含む全員が射殺されたと聞き、かなりビビります。
夜になると兵隊は、バズーカみたいなものを持ってバスの上に乗りだします。どんだけ危ないんだよ。そんな状況だったので、朝、無事にナイロビに着いたときはホッとしました。忘れたくても忘れられない思い出がいっぱいのエチオピア。
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