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ペルー

エクアドルから移動、移動の連続でペルーに入国します。ペルーの首都リマは太平洋に面しており、海沿いはかなりの波があります。波があるので、おのずとサーファーもいて、もちろん日本人サーファーもいて「寒い寒い!」と、ブルブル震えて波を待っていました。

リマの旧市街は世界遺産に認定されていますが、世界遺産の街並というのは、南米のあちらこちらにあるので、ありがたみが感じられなくなってきます。個人的には大型スーパーのほうが何倍も役に立つし、現地のことが知れます。

リマからナスカ行きの夜行バスに乗ります。早朝4時過ぎにナスカ着き、眠っているこの街をうろうろしていると、おじさんが「セスナでナスカの地上絵?」と話しかけてきます。旅行者ならナスカに来る目的の100パーセントは、地上絵だからです。ホテル兼旅行代理店のおじさんと交渉して、セスナが出発するまでは、おじさんの宿の部屋で休みます。いつの間にか熟睡していて、気付くと出発5分前。セスナまで行く送迎のタクシーに乗り込みます。

パイロットを含めて4人乗りのセスナ。僕と同行したのはアメリカの中年夫婦でした。このセスナはかなり揺れて酔うと聞いていたので、酔い止めを飲んできました。プロペラがまわって出発。周りがなにもない大地に、たしかに絵が書かれています。ただ、昔はナスカの地上絵はそれほど重要視されておらず、地上絵の一部は一般道の道路によって傷つけられていました。

プロペラの音がうるさく、パイロットが「アレがコンドルだ!その隣が猿だ!」と、でかい声で地上絵を説明してくれます。なんか怒られてるみたいな気持ちになり「写真を撮れ!撮りやがれ!」というので、パチパチ撮るけれど、遠すぎるので、なにもわかりません。30分程、飛行して、飛行場に戻ってくると同行したアメリカのおじさんがギブしています。「猿までは覚えていたんだけど、あとはなにがなにやら」と、気持ち悪そうな顔して言ってました。

午後はバスで展望台まで行き、ナスカの「木」と「手」の一部を見ます。それ自体は、あんまりたいしたことなかったけれど、周りの乾燥した大地は抜群にかっこよかったです。

ナスカから夜行バスに乗り、翌日の昼にクスコへ着きます。標高が富士山ぐらいあるので、すこし頭がクラクラしながら街を散歩。坂道を登ると「ゼエゼエ」「ハァハァ」と息を切らし、寒いので「ズゥ、ズゥゥゥー」と鼻水をすすります。でも、街はのんびりしていて良さげです。

翌日の早朝、マチュピチュに向かいます。クスコから列車に乗り4時間程で、マチュピチュ村に到着。列車のチケットが混雑しているため、マチュピチュ村で2泊3日宿泊します。

世界的に有名なのでマチュピチュ村はかなり観光化していました。某ガイドブックを読むと、安いホテルでもUS30ドルするらしいけど、旅人から教えてもらった宿は3ドルくらいで泊まれました。でも、部屋の中はいつもタタミ臭かったです。でも、3ドルなら気になりません。その宿で一泊して、翌日の早朝にマチュピチュ遺跡に向かいます。バスに乗りジグザグした所を約30分移動すると、遺跡に着きます。

入場料を支払って、遺跡の中に入るとそこにはよく見る段々畑があります。この段々畑はいろいろな角度から見ると、いろいろな顔を見せるので、撮りがいがありました。段々畑を見ながら、マチュピチュの背後にあるワイナピチュの方に行きます。

「この頂上から見るマチュピチュは、まさに絶景!」と、ガイドブックに書かれているので40分程かけて登ってみます。毎年この山では落下する事故が起こるらしく、かなりの急斜面です。欧米のおじいさん、おばあさんもよく転びかけていました。僕も片手に三脚持って、iPodを聞いているので、かなり落下率を上げていたと思います。

「フゥフゥ」「ハァハァ」と言いながら、頂上に到着します。かなり見応えのある景色がそこにありました。長いこと見ていても、なかなか飽きません。見れば見るほど味が出る、するめみたいな遺跡。このマチュピチュ遺跡のすごい所は、山々に囲まれているので、角度を変えるとちがった景色を用意してくれます。

遺跡には相変わらず興味ないけれど、この遺跡を取り囲む環境に惚れます。マチュピチュ、なかなかおすすめでした。結構、世界的に有名な遺跡には裏切られてきたけれど、ここはなかなかのものです。

マチュピチュ村に戻って、いつも利用している大衆食堂に行きます。地元民が来る店は、だいたいおいしくて安い。そこで、パスタ(バジル風味)とサラダを食べていたら、葉っぱの中から何か動き出しています。フォークでとりだすと小さい小さい黒いカタツムリが、目というのか触覚というのか分からないけど、クイックイッと2本のアンテナを動かしていました。食事終了。宿に戻ると、なんとなく下痢気味でした。

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