グランド・キャニオン
17〜20億年前の長い年月の地層が一度に見れるのは、世界でもここだけ。グランド・キャニオンのガイドブックを読むと書いてありました。「へえー、そうなのか。もう、それだけですごい」と、言うしかない。
申し込んだツアーは日本人の人がガイド兼ドライバーをしてくれるので、気軽に話ができてよかったです。62歳で名前はジミーさん。アメリカに来て38年になります。「アメリカ人の半分は馬鹿ですよ」と、言っていました。それを聞いて、僕はもうちょっと多いかなと思いました。ただ、賢い人は半端じゃなく賢いんだとも思いました。だって、このまとまりのない国をまとめるなんて、なかなか難しいです。「世界が100人の村」で、世界の富の60パーセントを6人が占めているらしく、その6人がアメリカ国籍と聞いて、びっくりしたものです。やはりパワーがある、この国は。
僕の他には、友達同士4人の日本女子大学生が卒業旅行で、このツアーに参加していました。みんな、名古屋出身らしく、たまに方言をかわしてます。「自転車のことをケッタって言うんですよね?名古屋では」と、それぐらいしか名古屋の知識がない僕。「そうです」と彼女たち。彼女たちとのまともな会話はコレぐらいだった気がします。
グランド・キャニオンに行く途中で「ルート66」を通ります。通るというか、見学する感じです。「ルート66」は1926年に創設された国道で、シカゴとサンタモニカを結ぶ全長3755キロと重要な国道であったけれど、1985年に高速道路の発達によりその役目を終えました。調べると、そんなことが書いてあり、名前ぐらいは聞いたことがあったけど、この道路にそんな歴史があるとは知らなかったです。
お昼はホテルでバイキング料理です。ジミーさんは「まずいから、お腹を一杯に減らしとかないと、食べられないよ」と言ってましたが、減らしていてもあんまり食べられなかったです。味音痴の僕にまずいと言わせるなんて、たいしたもんです。
そのホテルから車で15分ぐらい走ると、グランド・キャニオンが見えてきます。「おー!写真と同じ風景だな」と思って、もっと近づくと写真や映像では伝えきれないものがあります。写真や映像で撮ろうと思っても、どこを撮ればいいのか分からない。180度ほどの景色をこの長方形のフレームにおさめるのは困難でした。グランド・キャニオンは自分の目で見る方が、間違いなくいいです。
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