#1 もっち♂の場合

私は口を開けば「友達が~」と言うので、「出た!マリエ友達何百人いるの?」と言われる。いや本当に友達なんだけど…なぜか嘘?だと思われる。

悲しいし、せっかくなので友人の話をさせてもらおうじゃないか。

もっちは、大学の同級生である。2006年に大学でボストンに留学した時の仲間だった。当時我々は20歳とかそこらで、アメリカではお酒も飲めず(アメリカではお酒は21歳から)、真面目に英語の勉強に励んでいた(はず)。私はともかく、彼は真面目に勉強していた。日本人だけでつるんでる友達とも仲良かったけど、彼は他の人とも交流をしていた。私は彼とボストンでも仲良かったし、日本に帰ってからも仲は悪くなかったと思う。進路についても話した記憶がある。

大学卒業後、彼がアメリカの大学院に留学して、私がフリーターをしてミシシッピの母が住む田舎に遊びに行ったときも、彼はガムテープで補強したぼろぼろの車を10時間くらい運転して遊びに来てくれた。当時私が付き合ってた彼氏とスカイプで話した時も、俺この人好きって言ってくれたのも今思い出した(その後すぐ別れちゃったけど)。

結局その後、日本で大学のみんなでカラオケに行った記憶もあるけど、はっきりとした交流の記憶はない。彼がハワイに行ったり、日本にいたり、欧州に行ったり、各国を回ってえらい活躍しているなぁ、すごいなぁ~~、エリート街道歩んでるなぁ~~~ということは全部母が教えてくれていた。母のほうが私よりSNSと私の友人に精通している。

その彼から、先日連絡があった。それはそれはとてもカタい文面で、良かったら近況報告しようというものだった。彼はアメリカに奥様と小学校に上がる子供と仕事で来ていた。もちろんしよう、でもそんな堅苦しいのは嫌だよ!

10年ぶりくらいに彼とビデオチャットしたら、年取ったよ、でも本質は変わってないよ、と言っていた。話してて、本当だなぁと思った。いきなりインタビューみたいな私の近況報告と、彼のターンからのオンステージ。変わってねぇなぁ。でもそれがきっと彼の良いところ。

今はCOVID-19の影響で行けないけど、NYにも仕事で行くことが絶対にあるから、その時はご飯でも行こうと言ってくれた。こういう時、そう言ってくれる友人にがっかりされない自分でありたいといつも思っている。なかなか難しいけどね。

彼が住むDC近辺には友人が何人がいるから、私もぜひ遊びに行きたい。早くこのCOVID-19と暴動が収まりますように。

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