夜道で襲われた話@ニューヨーク
楽しい夜だったのに、この一件で台無しにされて、後から沸々と怒りが湧いてきた。世界中の皆様への注意喚起のため、ここに記しておく。
その日はいつもの仲良い友人に誘われ、イベントに行った後、バーで飲み、カラオケで散々歌って飲んで楽しんで、3人で帰路に就いた。今日も楽しかったな~、と、途中で友人と姉さんと別れて一人で乗り換えた。乗り換えの駅では、最寄り駅まで二駅で、いつもは電車に乗って最寄駅に行くが、その日は午前1時半だったため、乗り継ぎの電車がなかなか来ないと思われた(こちらは日本のような時刻表はない)。その駅から家までは徒歩20分位で帰れなくないので、待つよりも歩いて帰る方が早いと判断し、帰ることにした。
路線のある駅から自宅まで、3つの大通りがある。一つ目の大通りに駅があり、そこを歩いて、2つ目の大通りを越えて、3つ目の大通り付近に自宅がある、というイメージである。事件は1つ目と2つ目の大通りの間で起こった。
住宅街の坂道を上がっている途中で、誰かが走ってくる音が聞こえた。その時に私は少し覚悟したと思う。その瞬間、後ろから襲われ、右側を下に倒れた(そのおかげで今も少し右肋骨が痛い、クソっっ)。
その時の記憶はうろ覚えだが、「キェェェェェ」という言葉にならない言葉を発し続けた、と思う。そのおかげか、犯人は弁当箱やサングラスやイベントでもらったアルコール消毒液などどうでもいいものが入った、私が左肩にかけていたトートバックを奪い、逃走した。私はその後気が動転し、後ろを確認しながら、それまで会話していたラインなどのアプリの人に上から電話をかけていった。既に午前1時半を過ぎていたので、ニューヨークの友人は既に寝ており、時差のある西海岸に出張中の上司が運よく出てくれ、1時間以上ビデオ通話に付き合ってくれた。とても忙しい出張の中、電話に出てくれた上司には感謝しかない。
事件発生から5日、ようやく警察にレポートをした。ニューヨークには日本のような交番はないため、電話するか、パトロールに出ている警官を捕まえるか…と思っていたが、調べたところオンラインで報告できるのを見つけ、事象をまとめ提出。会社にも、他の方への注意喚起のため周知してもらおうとまとめて提出。しかし、何だかそれだけで精神的に疲れてしまった。だけど、日本の友人に、私から何も金目の物がとれなかったということは、他の人を狙う可能性もあるから、被害届は出した方が良い、と言われ、それはそうだなと納得し、提出。でも、何で被害者の方がエネルギー使わなきゃいけないんだ、、と、納得はいかない。仕方ないけど。
また、日本のようにこちらは気軽に病院にいけないものの、被害者が検査に行って費用がかかった、など色んな場合に州が払ってくれる制度も、友人が調べてくれたためここにシェア。被害者が余計に犠牲を払わなきゃいけないの、意味分からないもんね。
それから6日、ようやく右肋骨の痛みも引いてきた。当時の怪我としては、右頬の擦り傷、右膝の痣、右側肋骨の痛みだった。その週末は三連休で、のんびりできたのも良かった。自分を全力で甘やかすことを決め込み、出前で鮨を取ったり(美味しかった~)、近所の肉屋でステーキを買って食べたりした。近所の方はとても良い人たちで、人間捨てたもんじゃないなと思えた。いつもの帰り道で事件が起きなかったことが、不幸中の幸いだ。いつもの道で起きていたら、今よりもっとトラウマになっていただろう。また、客観的に聞くとまじでキモい奇声を奇跡的に発することができたのも、護られたね!と友人に言われた。こわい時は声が出ない、と聞いていたが、どれくらいの間か、ずっと発することが出来たから、犯人も逃げたのかなと思っている。会社のPCや身分の分かるものや家の鍵が取られなく済んだのも、怪我も擦り傷程度で済んだのも、とても幸運だった(リュックタイプのバッグだったので、奪えなかったと思われる)。
事件発生後、すぐにインスタのストーリーで出来事をシェアしたところ、いろんな人が反応をくれた。「アメリカこわい」「日本は安全」などと言われたけど、一般的な治安がどうであれ、これは世界中どこでも昼でも夜でもいつでも起こりうることなので、みんな気を付けようね!私は元気です。無事に過ごそうね。
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