ニューヨークからの3回目の失業保険
また、失業保険のお世話になってしまった。渡米からそろそろ6年、在米歴は7年目に突入しようとしている。その間ニューヨーク州に住んだのは約4年半、最初の2年で2回勤めていた会社から解雇、その後無事仕事に就き2年ほど勤務し転職して2か月、その会社を恋人の転職についていく形で退職した。私のアメリカでの職務体験は、今のところ素晴らしかった!というところから程遠い(だから3回も失業保険を受給している)が、そんな経験もシェアできればと思い書いている。
そんなこんなで、ニューヨーク州から3回目の失業保険をもらうことになったので、せっかくなのでもらうまでの経緯をまとめておく。会社都合の解雇などではなく、【ニューヨーク州に住んでいて、婚姻関係にない恋人の転職に伴う転居で、仕事を辞めなければいけなくなった人】のお役に立てれば幸い(超限定的)。結論から言うと、ちゃんともらえます!
失業保険を申請するに至った経緯
恋人が転職をし、それに伴い州外に引っ越さなければならず、それに私も仕事を辞めて着いていくことにしたため。その時の私は、転職をしてまだ2か月、ニューヨークで初めてやっと「これだっ!」と思えた仕事に就けて楽しみにしていたところだった。そのため非常に残念だったが、泣く泣く退職した。ちなみに転職する前は、約2年同じ企業に勤めていた(更にその前は解雇されて失業保険を受け取っていた)。
失業保険の申請について
閑話休題、失業保険の申請については、過去2回の時と同様、ニューヨーク州のウェブサイトから申請を行った。あまり嬉しくないが、3回目なのでどこからどう申請すれば良いのかは分かる。ただ以前と違い、理由が会社都合の解雇ではなく、「恋人の転職に伴う退職」という部分が新しく、正直受給できるのか分からなかった。必要事項の記入を進めていく中で、退職理由の一つに「Spouseが州外の仕事を得た」というのがあった。Spouseとは、法律的な意味で婚姻関係にある配偶者だと認識しており、恋人はそれに該当しないか念のため調べたが、やっぱりそれには該当しなかった。そのため、「その他」の記入欄に「恋人が州外に転職し、それに着いていくため」と正直に退職理由を書いた。オンラインでの手続きはこれで一旦終了したが、後日「電話しろ」というメールが届いたため、電話することに。
電話するも、2日ほど繋がらずイライラしたが、3日目に電話が繋がった。相手も英語が母国語ではないようだったが、聞かれた必要事項を一つ一つ伝え、それを相手はシステムに打ち込んでいるようだった。聞かれた内容としては、自分がオンラインで記入したこととあまり変わらなかった気がする。嘘をついていないか、話に矛盾がないか、確認していたのかもしれない。こちらも滞りなく終了。これで失業保険はもらえると思った。この後、受給額が計算され記載された書類が届いたり、毎週の「先週も仕事はなかった」というオンライン申請を行ったりしていたが、失業保険が振り込まれることはなかった。
3週間後、今度は郵送で書類が届いた。引っ越したため転送設定していたのだが、転送に1週間かかっていた。書類返送期日は私の手元に届いた当日だった。急いで書いて提出しなくては!!!
書類は全部で3枚。私と恋人が、婚姻関係になくても、「パートナー関係にあるか」ということの証明をしなければならなかった。私自身の最終勤務日や、勤めてた会社はリモートで働けなかったのか、通うとしたらどれくらいの距離と時間か(引っ越し先から元職場まで386キロ/車で4時間)はまだ分かるが、恋人の名前、オファーを受けた日、新しい職場の住所と電話番号も書かねばならなかった。
更に、過去6カ月少なくとも①一緒に生活をしている証明②ファイナンスを共有している証明を提出しなければならなかった。どちらも提示されている書類郡のうちから一つ提出すれば良かったが、何かと不安だったので私はどちらも二つ提出した。私と恋人は、当時付き合ってちょうど1年位、正式に私が住所を移して同棲をしてから8か月位だった。
①については、住所の証明ができれば良く、私は銀行の書類と給与明細を提出した。これで一緒に生活をしているという証明ができるのか疑問だったが、他にはパスポートや免許という書類を提出しても良かった。
②については、お互いの名前が入った、賃貸保険と銀行の共有口座の書類を提出した。これに関しては、恋人に感謝した。付き合い始めた当初、私はどちらもいらないと思っていたからだ。賃貸保険については、彼がもともと入っていたものに私の名前を追加してくれた。共有口座は、お互い生活費をそこに入れて活用するつもりで作った。結果的にお互い家賃を振り込むのでしか使わない口座となったが、それでも作ってあって良かった!
そして最後に、恋人の新しい勤務先からのオファーレターと、給与明細も提出せよとのことだった。恋人とは言え結婚してないし、給与明細ちょうだいとはさすがに言いづらかった。結局送ってもらい、提出したが。
書類!多すぎィィィ!でも冷静に考えれば、確かに私が嘘をついて申告することは可能で、逆にここまで書類を揃えられれば、きちんと証明したことになり失業保険は受給できるということ。Domestic Partnership Registration(事実婚の登録というのだろうか)というものがあるというのもこの手続きで知った。そしてこの書類を提出して一週間ほどして、失業保険が振り込まれた。
結論:婚姻関係になくとも、6か月以上一緒にいることの証明ができれば、ニューヨーク州からの失業保険はもらえる!
金額は以前と変わらず最大504ドル/週、最長26週間もらえる。受給額は、退職時から1年3か月前まで遡り、その時の収入から算出されている(はず)。働いてた時に、その分の税金を納めてる(はず。多分…)。受給する時は、税金分ももらうか、引かれた額をもらうか選べる。私は今回、税金が引かれた分を、日本円にして約5万円/週を受給できることになった。とりあえず、納得できる結果に落ち着いて良かった。
次回は、マサチューセッツ州の健康保険について書こうと思います(宣言)。
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