《このエリアのクレイジーX》〜 クレイジーってなんなんだ
(Google検索結果の画像をスクリーンショットしました。)
Netflixのおすすめ新作のリストに挙がってました。
《応答せよ1994》のチョンウと《花遊記》のオ・ヨンソなら面白いよね!と見始めた。
そしてまた原題は分からないものの、「英語のタイトルの方がいいやん!?」だった(大きなお世話)。
《Mad for Each Other》〜お互いにムカつく、あるいはお互いに腹立たしい〜だ。
《ムカつくあいつ》あたりはどうだろう?(これも大きなお世話)
『(よく知り合う前の)近所のちょっと変なあいつ』といったストーリーの始まり方だったので、一気に【クレイジー】扱いはないんじゃないか?と思った次第。
誰もが他人からすればちょっと変なやつ
チョンウも、オ・ヨンソも、過去の出来事が大きなトラウマになって、たまたま同じ精神科医院で認知行動療法を受けている。(これのせいで邦訳の【クレイジー】という単語が選ばれたのだとしたら安易すぎるし精神科医にも患者さんにも失礼だ)
その上、たまたま同じマンションの隣り合わせの部屋だったけれど、それが判ってますますお互いを警戒し合う。
それぞれの家族ですら病気や症状に理解がなく、実際のところ孤独感に包まれて引きこもり同然の毎日。
そんな二人が、マンション自治会婦人部の皆さまに『暇なんでしょ!』とほぼ暴力的に地域活動に引きずり出される。
そして二人が閉じこもっていた殻に、空気が入ってくるようになる。
そのやりとりのドタバタの中で、【自分こそマトモだ】と思ってる登場人物たちも、みんな少しずつオカシくて、それが人間の【個性】で、誰のことも傷つけないなら自由でいいんだと思えるようになっていく。
チョンウやオ・ヨンソが心を病んでしまう事件を起こした加害者たちの方が【残酷】で【狂って】いるのだ。
一話ごとの時間も短いし
シリーズのエピソード数も少ない
なので、観やすい。
でも中身は濃い。
チョンウもオ・ヨンソも、脇を固めるみなさまも、敵役も、みっちりしっかりキャラクターを生きている。
コメディだけど、シリアスなところもちゃんとしてて、クライムもアクションも、のお得感。
日本語タイトルのイメージとは違います。
見応えあります。
705号室さん見覚えがあるけど何でお目にかかったっけ?としばらく悩んだ。
《力の強い女〜ト・ボンスン》の弟だった。
スッキリした。