《ラケット少年団》〜 こんな大人たちのようでありたい
《ムーブ・トゥ・ヘブン》も魅力的だったけどこっちを観た。
だって私はコメディ好き。
(画像はGoogle検索結果のスクリーンショットです)
【子役】と呼ぶのは烏滸がましい
錚々たるキャストのみなさま
まず主演のタン・ジュンサン。
あなたも知ってる私も知ってる、あの《愛の不時着》の最年少北朝鮮兵。(《ムーブ・トゥ・ヘブン》でも主演)
そして、《椿の花咲く頃》のピルグであり、《ミスター・サンシャイン》のイ・ビョンホンの子ども時代であり、《ホテル・デ・ルーナ》にも出演(私が知ってるだけでも)のキム・ガンフン。
主要キャストのワカモノたちは、年齢こそ十代半ばだけど、それぞれキャリアのある安定の演技力の持ち主たち。
そのワカモノたちを、あのドラマこのドラマで脇を固める大人俳優たちがガッチリと支えて、見応えのある作品が出来上がっている。
バドミントンという競技と
韓国のスポーツ事情と
日本の中学校のいわゆる【部活】という位置づけとは違うなあと思いながら観ていた。
ただ私が強豪中学校の【部活】の実態を知らないだけかもしれませんが。
ウチの周りの【リトルリーグやシニアリトルで活躍して、高校野球の強豪校に野球留学して甲子園を目指す】野球少年たちと同じかな?
そう考えると、同じか〜。
でも、この作品を見てバドミントンの競技人口が増えるといいなあ。
オリンピックでも日本選手たちも活躍してカッコ良かったし。
実際は違うだろうけど(韓国でも日本でも)
『こんな大人たちが若い人の周りにいると
いいなあ』と思えるキャラクターたち
憎まれ役も登場はするけど、この前途ある選手たちを支える大人たちが好ましい。
親として、コーチとして、近所の住人として、迷ったり悩んだりしているワカモノたちを陰に日向に支える大人たち。
大人たちも迷うし悩むし、間違えることもある。
よく韓国ドラマで出てくるセリフ『〇〇の父親をするのは初めてなんだよ(だから、親だからといって何でもわかっているってことではないんだよ)』に、『父さんの息子をするのだって、僕には初めてなんだよ』と言い返す。
そう、お互い初めて同士だ。
行き違いもある。
そこでやみくもに『大人の言うことなんだから黙って言う事を聞けっ!』とはしないところが、観ていて気持ちがいい。
気持ちの底に『相手の気持ちに寄り添おうとする』という姿勢がある。
話を聴いて『君たちの方が大人だな。』と素直に非を認め、自分たちが若い頃にされて嫌だったシゴキは絶対にしないと心に誓っていて、みんながバドミントンという競技を楽しめて、人間として成長して欲しい、と願ってる人たち。
現実ではなかなかそんな大人に巡り会えない。
私自身が親としてどうだったか?がまず怪しいもんだし。
だからこそ、この作品の選手たちの周りの大人のような年長者でありたいと今だから思う。
あ〜、初恋にときめくキャストにじゃなくて、周りの大人に深く共感するようになってしまった寂しさを感じるわ。
ユンダム役とウチャン役、インソル役の3人も、絶対これから来ると思うよっ!