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【韓国ドラマ感想文】しみじみと一杯を愉しむ〜《コーヒーを飲みましょうか?》


《力の強い女 カン・ナムスン》のオン・ソンウと、『この人が出てるなら間違いなく面白い』と思えるパク・ホサンのW主演。

何度目かの公務員試験の不合格通知の後、ふらふらと彷徨うオン・サンウがたまたま足を踏み入れた一件の街角のコーヒーショップ【2デ(イデ)コーヒー】。

今まで彼にとって『コーヒーは眠気覚ましに飲む苦い液体』でしかなかったが、初めてコーヒーの味わい深さを知り、人がコーヒーに魅了される事に共感できた一杯。

嫌がる店主パク・ホサンに、押しかけ弟子入りを果たす。

☆☆☆☆☆

ドリップ、エスプレッソなどコーヒーしかメニューにはなく、近くの個人ベーカリーからクッキーや焼き菓子などは仕入れている。

そして自家焙煎。
ある意味ストイックなコーヒーショップ。

常連さんが3人。
一人はシングルマザーのライター。
一人はイラストレーター。
そして、クッキーの仕入れ元の個人ベーカリーでバイトをしている高校生。

細い通りの十字路の角にある街角のコーヒーショップは、行き交う人々のそれぞれの舞台になる。

☆☆☆☆☆

商談の場所に。
部下のために上司と作業班長が交渉する場所に。
コーヒーの知識を後輩にひけらかす場所に。

コーヒーショップの外でも、コーヒー一杯をキッカケにそれぞれのドラマが。

人によっては、自販機のカップコーヒーが折れそうな心の支えになることも。

☆☆☆☆☆

日常の、どこにでもありそうなひとコマひとコマを紡ぎ合わせて、心の奥がほのぼのと暖かくなる作品に出来上がっている。

街の個人飲食店がコロナ禍を挟んで挫けそうになりながらも、地元で支え合って前に進んでいこうとする姿も、今だからこそのリアルさ。

「いいものを観た」と思えます。
コーヒーを飲みながら、ぜひ!

☆☆☆☆☆

ではまた。

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