
Photo by
syd_concierge
【読書感想文】《マーダー・ミステリ・ブッククラブ》
図書館で予約の順番がまわってきました。
舞台はオーストラリアのシドニー。
主人公は雑誌編集者。シェフの卵である妹と同居。
☆☆☆☆☆
創元推理文庫のメールマガジンでシリーズ第3巻発刊の告知。
【3巻まで日本で発売】ということは面白いはずだしタイトルも魅力的、と図書館で予約したので、舞台がシドニーで主人公が若い女性というのは読み始めるまで知らなかった。
『何を今さら💢』のファンのみなさま、失礼しました。
でも、珍しくないですか?
『ミステリ』『ブッククラブ』と並ぶと、イングランドの郊外(スコットランドでもウェールズでもアリ)とかアメリカ東海岸やフロリダの高齢女性たちの集まりが頭に浮かぶ。
そこでまず足を掬われ、主人公とその妹の性格の対比に興味が沸き、舞台はシドニー。
ケーブルTVの【アニマルプラネットチャンネル】で観たイケメン獣医が主人公のドキュメンタリー番組【ボンダイビーチ動物病院】のボンダイビーチしか本文中に出てきた地名に馴染みがなかった自分が少し情けない。
☆☆☆☆☆
主人公アリシアはミステリの読み過ぎ(と自覚あり)で心配症。
心配症と親切心だけで、ブッククラブのメンバーも警察も巻きこみ、事件の解決に向けて走り回る。
簡潔に言えば、とても善人。
善人だからこそ、周囲からすれば放っておけないし、共感して行動を共にする気になる。
☆☆☆☆☆
アガサ・クリスティへのオマージュがそこかしこに散りばめられて、ファンには嬉しいだろう。
(私はコナン・ドイル、もといホームズ寄りなので重ねて申し訳なく思う。)
それでも、私でも分かるクリスティ作品のカケラたちがいっぱい!
楽しく面白い作品です。
第二巻にあたる《危険な蒸気船 オリエント号》も予約済みです。
ぜひ!
☆☆☆☆☆
ではまた。