【韓国ドラマ感想文】《今日もあなたに太陽を〜精神科ナースのダイアリー》
《力の強い女ト・ボンスン》のパク・ボヨン主演です。
私の好きな俳優さんです。
内科病棟の看護師だった主人公。
しかし『丁寧に患者さんに対応する』事が内科では評価されず、精神科病棟に来る事に。
☆☆☆☆☆
日本語タイトルは上記のように《今日もあなたに太陽を〜精神科ナースのダイアリー》。
韓国語タイトルは《정신병동에도 아침이 와요(原題訳:精神病棟にも朝が来ます)》
英語タイトルは《Daily Dose of Sunshine(毎日陽光の服用を、くらいかな?意味が二重三重にかかってるので下手くそな訳でごめんなさい。)》
個人的には英語タイトルのセンスに一票!
元精神科ナースによるウェブトゥーンが原作だそうです。
だからオムニバス形式として登場する患者さんや保護者、病気の形態、発病のきっかけなどがとてもリアル。
☆☆☆☆☆
患者さんへの共感力が高い主人公。
夫を早くに亡くし女手で主人公を育ててきた母親。
家族との関係が悪く、仕事はできるが感情面を閉ざした同僚。
気のいい同期。
幼子二人を抱えるワーキングマザーの主任。
主人公の近所の幼なじみ。
主人公と幼なじみの家庭教師をしていた精神科医。
その精神科医と大学同期だった肛門外科医。
看護師のおやつを盗み喰いする精神科医。
いろいろ醒めている(ように見える)女性の精神科医。
精神科病棟30年のベテラン介護士。
科長の医師と飲み比べをして看護師の要求を通す師長。
一癖ありそうな、なさそうなメインのキャストたち。
☆☆☆☆☆
一昔前より精神科の病気への理解が進みつつあるとはいえ、有名人や身近な人が発症したことを公表するようになったとはいえ、まだまだ偏見を持つ人や『自分には関係ない』と理解しようとしない人が多い。
犯罪の報道で『容疑者には精神科の通院歴があった』と付け加えられる。
その情報は必要なのか?
『容疑者には泌尿器科への通院歴があった』とか『眼科への通院歴があった』と報道されることはない。
報道が偏見を助長していないか?
犯罪と無縁の患者やその周りの人たちにまで刃物を振り回しているという自覚は無いのか?
悩んで悩んで、ようやく精神科に足を運び治療に取り組むようになった患者さんが殆どではないか?
骨折が治った、や傷口が塞がった、やレントゲンやCTで回復具合が「見える」病気ではないので、周りの人(家族や友人)も、いや何より患者自身も回復への手ごたえを感じにくい中にいるのに。
☆☆☆☆☆
でも作品のトーンは明るく穏やかで、パク・ボヨンをはじめとするキャストの好演によって、トンネルの向こうに、いや雲の切れ間に太陽が見える感覚。
まずは精神科の病気への偏見を無くし理解を深める第一歩となる作品。
ラブラインも穏やかで、でも深い信頼関係の様相で好ましい。
名作だと思う。
ぜひ!ぜひ!ぜひ!
☆☆☆☆☆
ではまた。
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