
大手通信キャリア光回線オペレーターが本当は言いたい裏話③NTTのレンタル無線LANルーターの話
こんにちは!今回は、私たちオペレーターが本当は皆さんにお伝えしたい、NTTのレンタルルーターについてのお話です。
結論からいうと、固定電話を使わないのであれば、NTTのレンタルルーターはおすすめしません。
その理由を詳しくご説明していきましょう。
NTTレンタル機器の基礎知識
まず、NTTからレンタルできる機器には大きく分けて2種類あります:

ここで用語の説明をしておきましょう。
ホームゲートウェイ:ルーターのことで、ひかり電話やインターネット接続に必要な機器です
ONU:光の信号をデジタル信号に変換して接続機器に送る装置(回線終端装置)です
レンタル料金とWi-Fi機能について
インターネットのみ利用する場合でも、ホームゲートウェイを月額550円でレンタルすることができます。Wi-Fi機能については地域によって異なります。

なぜNTTのレンタルルーターをおすすめしないのか?
スペックの問題
バッファローやNECなどのメーカーが次々と高スペックな機器を発売する中、NTT機器のWi-Fi機能は進化が止まっています
RT400/PR400は2.4GHzの電波のみ対応
RT500/PR500/RX600は5.2GHzにも対応していますが、市販品と比べるとスペックは見劣りします
故障時のリスク
NTT機器が故障した場合、最短で翌日配送(一部地域では当日対応可)
ただし、壁側で光ファイバーケーブルが着脱可能な場合のみ配送交換が可能
屋外引き込み線が直接接続されている場合は訪問交換が必要で、最悪の場合1週間以上Wi-Fiが使えなくなる可能性も
設置場所の制限
ホームゲートウェイは光ファイバーケーブルの長さに制限されます
市販ルーターならLANケーブルを使って離れた場所にも設置可能
市販ルーターのメリット

NTTのレンタルルーターは、故障したらもちろん無償交換可能ですが、届くまでの間ネットが使えなくなります。その点、市販のルーターは購入すればすぐ復旧します。
注意点とアドバイス
ひかり電話利用者の場合
ホームゲートウェイは必須ですが、Wi-Fi機能は市販ルーターの方が優秀な場合が多いです(NTTのレンタルルーターはWi-Fiの周波数帯を2.4GHzしか使えない機種がある)
ソフトバンク光ユーザーはホワイト光電話が利用可能で、NTTルーターは不要です(BBユニットレンタル料がかかる)
レンタル解約時の注意点
市販ルーターを購入したら、NTTのレンタル解約をお忘れなく!
西日本エリアの方は無線LANカード(月額110円)の解約も忘れずに!
一体型ホームゲートウェイの場合、ルーター機能を停止してもONU機能は使えます
固定電話を使用しない方は、市販の無線LANルーターの使用を検討してみてください。
少なくとも4000円弱の初期投資が必要ですが、長期的に見れば経済的で、より快適なWi-Fi環境を実現できると思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!