GibsonCS ES-335 リペア
Gibson Customshop ES335お預り。
トラスロッド自体は効いてますがフルに締めてもネックは未だ順反り。アジャスト部にスペーサーを挟んでも対処仕切れないのでアイロン矯正を含めたフレット交換をします。
加熱と寝かしを数日ずつ繰り返すこと計3回掛、ほぼネックが真っ直ぐの状態になってくれました。一旦ここで弦を張りっぱなしで、2週間ほど様子を見ましたが元に戻る事はなかったので一安心です。
バインディングは一部透けるレベルで薄い状態でした(塗膜でわかりづらいですが0.05mm厚くらい)。製造過程でそうなったみたいですがすでに割れてまして、予め中のフレット溝からバインディング材を自作の接着剤で仕込み。外側からの補修はフレット打ち終わったあとに行います。
指板修正に移ります。アイロン矯正をして真っ直ぐ(過ぎる)な状態ですがインレイの都合上できる限り削りたくないので、弦を張った時の動きを想定した修正はフレット擦り合わせ時に賄う事にしました。不均一なRも整えたのでフレット打ちの密着精度もよくなります。
フレット交換はJescar NSのギブソンサイズで。
エッジ処理と擦り合わせをして完了です。
欠けたバインディングも外側から補修。仕上げにラッカーを塗り磨いて、遠目だと目立たないくらいにはなりました。中に土台があるので溝で割れる可能性は減るはずです。
新しいフレットに合わせてナット交換。
サドル溝が弦の太さにあってなかったので各弦高も含めて切削調整。仕上げにトータルメンテをして修理完了です!
トラスロッド限界な難しい状態から、弦高しっかり下げてもビビらず鳴りも良くなって、バッチリ生まれ変わったんじゃないかと思います👌
Mary Guitars 丸井 優希
503-0007岐阜県大垣市貝曽根町12-1
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