Fender Telecaster リペア
FenderのTelecaster 。52Vintageシリーズです。ネックに狂いありフレット擦り合わせでも賄えそうですが、処理後の残り高を考えるとフレット交換しちゃった方がコスパ良さそうです。オーバーホールしていきます。
フレットを抜いて指板修正から。6弦側からハイ起きしているのが塗膜の削れ具合でもわかります。設計上では真っすぐ過ぎる印象なので弦を張った時の動きを想定して。Rも崩れがあるのでフレットが密着するよう総合的に修正。
フレットはJescarのミディアムハイを打ちました。密着良好。この時点でフレットと指板のエッジ処理は完了しています。
指板塗装は真冬のオールラッカーなので乾燥工程に倍近い期間をいただきました。色合わせはぱっと見わからないくらいには合わせられたかなと思います。
フレットすり合わせ。指板修理とフレット打ちが上手くいき、最低限の切削で済みました。
新しいフレットの高さに合わせてナットをオイル漬け牛骨で作り直し。
また高域のギラつきが気になるとの事でスチールサドルからブラスに変更、Gotohのオクターブ付きです。副産物でバレルサドル特有の異音も避けられます。
続いて電気系統。ノイズが気になるとの事でキャビティのシールディング。これで外部ノイズを軽減させていきます。さらにTele特有のアース効率の悪さも改善しました。
アッセンブリも組み直し。配線材やハンダ等の組み合わせはオーナーの希望のサウンドに寄るように選定。今回は高域のブライト感をベースに中域が程よくマイルドに通るようにしました。見づらいですが、扱いやすい数値のハイパスも入れました。あとスイッチ位置を逆にしてボリュームを前位置に変更するため配線もアレンジしています。
仕上げにトータルメンテナンス。ナット反り、弦高、オクターブ、P.U.バランス調整をして完了です。ありがとうごさまいました!
Mary Guitars 丸井 優希
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