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【LUNASEA・GLAY】The Millennium Eve 2025ライブレポート_2025/2/22


開演20分前に9割が着席済みで驚く。
どちらが先かわからないままの開演待ち。
GLAYライトの点灯テストが行われ、「GLAYが先だ」とうなずき合う客席。

会場が暗転し、オープニングムービーが流れる。
取調室で、メンバーが一人ずつ紹介され、「Back To The Millennium Eve Tokyo Dome」の表示。「GIANT KILLING」とも。

GLAYメンバーの登場。
HISASHIはクリアギターを高く掲げ、TERUは叫びを上げている。
緑色のレーザーと吹き上がる炎。

GLAY

①     WET DREAM

ギターはそれぞれ左右の花道へ。
この曲が1曲目に来ることで客席の歓声がすごく、テンションがぶち上っているのを感じる。
歌詞が左右のディスプレイに表示され、LUNASEA側の参加者への配慮がすごいと感動。

力コブをツキ出して 自分の弱さけちらして WET DREAM

パワフルで前向きな歌詞が見え、TERUの歌の強さと説得力で、初見の曲なのに体が固まるほどに意味が浸透するのが分かる。
そしてバンドとして、会場の熱気を盛り上げるのが上手い。
初見の人も多く含む観客席がひとつにまとまり、夢中に引き摺り込まれるのを感じる。

がんばりすぎちゃう僕らの明日は NO NO NO
つかんだチャンスを棒にふっても NO NO NO
ひどい目にあっても僕らは僕らで ゆくよ
大地がわれても山が動いても海が枯れても

ギターはそれぞれ左右の花道先でソロ。

力コブをツキ出して 自分の強さみせつけ
どんな事にも悔やむな 俺は大器晩成の WET DREAM

曲を正面から受け止めて、気を張っていたこともあるかもしれないけれど、涙腺が緩んだ。
格好いい。気取りや虚勢の一切ない、素直な気持ちを正面から差し出されたと感じる。

②     MERMAID

どんな明日が在るのか? 今日を無駄にする奴らの為に!

視界に映る全員が、GLAY もLUNASEAも関係なく、両手を捧げる光景。
力強さがすごい。迷いのなさのエネルギー。
JIROとTAKUROが向かい合って弾いている姿が画面に映る。

そして ゆるぎない決意を乗せて この世の果てまで ゆくのさ

HISASHIのソロの指先が画面に映る。
待っ正面を向いて、歌い続けるTERU。
指先を高く掲げて、指を指して歌うTERU。

アウトロのコール&レスポンスが明るい「イエーイ」でほころんでしまう。
素直さが差し出されて、素直さが求められる場所。
相手に対してというまえに、自分に対して素直で誠実であること。
そんなことをぼんやりと考えた。

TERU「25年の時を経て、ここに帰ってきたぞー!
SLAVE、GLAYerのみんな!東京ドーム!
もっと、暴れて行こうじゃないか。準備はいいか!」

③     サバイバル

ディスプレイには、パソコン画面が積みあがるような景色。

どこまでも広がる空に光がさして 地球の最後の日になって
欲望のタガが外れたら アダムとイヴになれる
タフにこの世を生きる為に 必要なもの ちょっとぐらいの絶望も
長い目で見りゃ極上のスパイスを味わえる oh yes

もしも 今 自分の夢を全て疑って
何もかも捨てることが正しいといえるのか?

存在と音と歌の説得力。迷いのなさと確実にある希望への確信がすごい。
彼らの音楽を受け入れるだけで、すごく救われるものがあると感じる。
号泣しそうになった。

HISASHIのソロが映り、そのギターがZEMAITISであることにハッとする。
力強さとエネルギー、音楽はこんな風にも使えるんだと心臓が掴まれる思いがした。

④     口唇

口唇に奪われた あの愛の蜃気楼の中で
乱れていた この胸 心どうでもイイと...
悪魔の囁きに 今オマエの手まねきに揺れてる
破裂しそう..
触れあう口唇 焼ける様に熱くなる

超有名キラーチューン!
テンションが爆上がるのを熱気として感じる。
理性が剝がされて、素直で無防備な剥き出しの気持ちになるのを感じる。

客席の参加率がすごい。客席の歌声もすごい。
迷いのなさに、息をするのも忘れる情景。
オレンジ、水色、紫に光るレーザー。
アリーナは差し伸べられる両手で、波のように揺れる。

⑤     pure soul

ステージ中央にメンバーが集まり、ピンスポットの下で演奏が始まる。

明日に投げかけたとしても 望まない結末もある
繰り返す暮らしの中で 避けられぬ命題を今
背負って 迷って もがいて 真夜中
出口を探している 手探りで

TAKUROの弾くアコギが東京ドームの空間いっぱいまでを染めて行く。

賽を振る時は訪れ 人生の岐路に佇む
共に見た数々の夢を 追いかけ汗を流す仲間もいたな
声を上げ駆ける少年を 振り返る余裕すらなく
擦り切れた若さの残り火 この胸にくすぶらせている
「未だ 夜明けは遠く」

自省の歌だ、と思う。

愛は愛のままじゃいられず いつか形を変えるだろう
共に生きる家族 恋人よ 僕はうまく愛せているのだろうか
よくできた解答の果てに 悩みぬく世の中はなぜ?
平凡で手アカのついた言葉でも 愛してると伝えてほしい

親(あなた)の言葉も聴こえなくなるほど 遠くに来ました
幼い頃の子守歌を手に

上手くいっていない目の前の現実を目を逸らさず自覚して、自省しても
ないものねだりをするのではなくて、上手くいっていないことも含めて
全てを受け入れて抱き締めるような歌だと思った。
こんなの聴いたら泣いてしまう。

⑥     HOWEVER

幾千の出会い別れ全て この地球(ほし)で生まれて
すれ違うだけの人もいたね わかり合えないままに
慣れない街の届かぬ夢に 迷いそうな時にも
暗闇を駆けぬける勇気をくれたのはあなたでした

ピアノの音からの入り。
ステージ上は足元にスモーク。
ワンフレーズごとにゆっくりと噛みしめて歌っているのが分かる。
太く重いベースが、心臓や脈拍のように思われる。

絶え間なく注ぐ愛の名を 永遠と呼ぶ事ができたなら
言葉では伝える事が どうしてもできなかった 愛しさの意味を知る
あなたを幸せにしたい… 胸に宿る未来図を
悲しみの涙に濡らさぬ様 紡ぎ合い生きてる

楽器隊が、丁寧にひとつひとつ音を出しているのが分かる。
腰が抜けそうだ、と急に実感する。
何とか立っている足が震えているのを感じる。
「愛している」という言葉に誠実で、衒いがないと感じる。
責任と重さがある。恋愛だけではない全ての愛。ド名曲だな、と思う。
素晴らしいものを見せてもらえて、本当にありがとうございました。

⑦     月に祈る

赤いライトの下でTAKUROのソロ。コールに応えるお辞儀。
爪弾かれるメロディーに歓声が上がる。
炎が吹き上がる。
真っ赤な視界にを切り裂く青いレーザー。

ウサギのかぶりものをした人物がテーブルに着席する映像。
力強いTAKUROのソロに重なるHISASHIのZEMAITIS。音の違いがよくわかる。

月に祈る 貴女の夢は美しく
ガラス細工の風はいつも優しい
巡り逢いに 気づくはずもない
貴女だけ 雲に隠れた 夜半の月かな

客席は真っ青のライト。
「夜半の月かな」で真っ赤に点滅。
白、赤、青のライトがドームじゅうにきらめくサビ。

HISASHI「今回は託児所を設置していただいて、LUNASEA、スタッフのみなさま、素敵な配慮に感謝します。日々、育児に頑張っているお母さん、お父さん、おじいちゃん、おばあちゃん、みんなに贈ります」

⑧     THINK ABOUT MY DAUGHTER

春風にたたずんだ
あなたの成長(すがた)が忘れられない LONELY
寂しさを胸に宿る寂しさを思い出が癒して
I'm Still Thinking About You

子育てをしている客席に呼びかけたと思ったら、こんな歌まであるのかと正直驚きました。
人生に寄り添ってくれるバンドだ、GLAY。

⑨     ※メドレー
Whodunit~JESUS(LUNASEAカバー)~whodunit

Who done it
Life is comedy, comedy Oh-Oh
Who done it
Life is tragedy, tragedy Oh

炎が吹き上がり、煙が揺らめく画面。
タイトでソリッドで、一気に鋭くピントが合っている演奏。
TERUの早口も、GLAYの強みなんだなあと感心。

唐突な「Jesus, don‘t you love me?」でJESUSへ。
リードギターが柔らかくて新鮮に思える。
ボトムはとても厚い。
TERUの声で歌われるJESUSを、驚いたまま見守る時間。

The harder they come
The harder they fall

Who dunitに戻り、オレンジと赤い光に客席のテンションが爆上がる。

⑩     誘惑

時に愛は2人を試してる Because I love you
キワどい視線を振り切って WOW
嘘も真実も駆け引きさえも いらない
今はオマエが誘うままに Oh 溺れてみたい

続いてイントロから爆上がる強すぎキラーチューン。
カメラに向かうJIROのアップがスクリーンに映って歓声。
HISASHIのソロの音の輪郭のブレなさと、その鮮やかさ。
雑念が消えて、会場全体を飲み込む力の強さを感じる。

⑪     さよならはやさしく

愛するが故にこんなに苦しい
遠く離れて気づいた愛おしい君その愛
恋とは誰かを慈しむならば
愛とはなんだかもっと難しい感情の果て

ステージ中央に集中するライトとセピア色の画面。
ゴールドの光の下で、丁寧に弾かれる曲。
声と歌の存在感に意識が持っていかれる。

左右の花道に沿って赤いランプが灯り、スクリーンにはモノクロの映像が映る。

ひとりでは分からない
ふたりではなお分からない
でも苦しまなくていいよ

HISASHIの運指が画面に映る。
確かめる様に弾かれる音たち。

TERU「皆さん今日は本当にありがとうございました。
25年の時を経て、トップバッターで責任重大でしたがいい夢を見られました。
これからも、楽屋でもいい後輩としてお願いしたいと思います。
次は10年後、またこれやりたいね。みんな60過ぎてるけど
大きい夢を見て行こう。誰一人欠けることなく」

⑫     BEAUTIFUL DREAMER

トキメキは期限付きだから とても壊れやすく脆いものだから

目覚めた朝に誓いをたてろ
自分らしくあるがままに そう その為に何が出来るだろう?

誓いとは、自分との約束なんだなあと思いながら聴く。
TAKUROが高く掲げて弾くギター。
HISASHIとJIROは向かい合って弾いている。
HISASHIのソロはとても鮮やか。

着慣れたシャツを脱ぎ捨てて
見えないモノを信じる強さ 見えるモノを疑うその弱さ
太陽がさらうその前に

~すべては美しくある為に~

アウトロギターの合間に、胸を叩くHISASHI。

TERU「ありがとー!次はLUNASEA来るぞー!
ガンガン盛り上がっていこうぜ!GLAYでした!」

さっぱりした爽やかな退場。

LUNA SEA

ピアノソナタ月光の中、ミラーボールに反射した光が、東京ドームの天井いっぱいに散らばって旋回してゆく美しい景色。
ひとりずつの入場に歓声が上がる。

①     STORM

鋭いギターに思わず息を呑む。
曲の世界に引き摺り込まれて、飲み込まれてしまう体感。

RYUICHIが「東京ドーム!」と5万人を煽る。

今吹き荒れる 嵐の中 そう抱き合って 確かめ合って
失うものなど 何もなかったはずだね
手を伸ばさなきゃ あの光さえつかめない
What will it take for you 君が望む様に 僕も望んでる
Kiss me in the Stormy…

「失うものなど、何もなかったはずだね」
「手を伸ばさなきゃ、あの光さえつかめない」
良く知っているはずの言葉が、深く胸に刺さる。
厳かさすら帯びた、光を集めるようなSUGIZOのソロ。
それを覗き込むRYUICHIと向かい合う姿。

浮き彫りになるベースの重み。歌いながら秩序としてのドラムを支配する真矢。
髪の毛をハーフアップにしたRYUICHIが再度「東京ドーム!」と呼びかける。
会場様々な場所から投げかけられる叫びに、誇らしげにメンバーそれぞれが手を上げて応える姿。

②     Déjà vu

花火が上がり、驚きとともにドーム内の熱量が一段階上がるのを感じる。
吸い込まれる、飲み込まれるというたぐいの曲の引力、説得力。

ギターソロの強さと鮮やかさ。
中央で、SUGIZOとRYUICHIが向かい合う姿。
髪をなびかせてステージを闊歩するJ。

RYUICHI「みんな元気? 久しぶりに来てみたら、めちゃめちゃ大きいライブハウスだね!昔の楽曲をずっとやってきました。今、俺たちはGLAYとのMillennium Eve、明日のグランドファイナルでめちゃくちゃ盛り上がっています。
Millennium Eveは俺たちの歴史なんで、同世代の仲間として、10年、15年後にも会いたいよね
今日絶対にやりたい、GLAYとの対バン、ファンの皆を取り合っていたかもしれないね
25年5か月ぶりに、開催出来てうれしいです。
全員で思いっきり飛ばしていこうぜ。行けるか!」

③     DESIRE

MVが中央スクリーンに。
ドラムのタイトさが際立つ。ギターの滲み。
曲の勢いに、理性が吹き飛ばされる感触がある。

激しく 胸が張り裂けそうさ 心奪われすぎてく
激しく 深く傷つくことも 恐れない
どれだけ 心が壊れても たとえキミを壊しても
激しく 熱く抱き締めさせて キミのすべてを

上手の花道先でのSUGIZOのギターソロ。
鋭さ鮮やかさが際立つ音を、夢中で見守る。

少し弱気に見えるRYUICHIを、他メンバー4人が全員で守る構図に見えた

④     SHINE

何を信じているかなんて そんなこと問題じゃない
しらけてるこの街を スピードで振りきって
今 キミが感じてる その想いだけに賭けて
彩やかなイメージ通り そう君の想い通りに

5万人が左右に振る腕が波になって、力強い祈りになる。
水泡の映る画面に白い光。
JとSUGIZOが並んで弾く姿。
気高く、純度が高く、崇高で、澄んだ音のSUGIZOソロ。
引き裂いていく光みたいに思える。

君は生きる意味 探すけど 輝いてからでも遅くはない
君は愛の意味 探すけど そう迷わずに抱きしめて Your Mind
今以上すべてが 輝けばいいね
 
燃え上がる太陽は 誰のもとにも昇るから
長すぎる明日を待つより 今 時を駆け抜けろ

RYUICHI「俺たちLUNASEAとGLAYは、35年間いろんな経験をして、ここに辿り着いています。GLAYもそう。やっぱり今夜のGLAYのパワー、エナジー、すげー時代に生まれたんだなと思います。ドームの皆には気合入れて楽しんでもらいたいと思います。」

⑤     IN SILENCE

ミラーボール。INORANのアコギと、舞い上がる風のようなSUGIZOのリードギター。
INORANとRYUICHIが背中合わせで歌い始め。

耳を澄ましても 波の音だけ そばにいて欲しかった あの日

in silence キミを in silence 見つめていた
in silence そっと oh my heart 溢れていた

天井全体の闇に、キラキラのミラーボールの光が旋回する景色から
一気に光にあふれるサビに。
波のうねりみたいなドラミング。タイトなベース。
歌うINORAN。響く声。

無数の月が照らした 二人は
永遠の口づけの中 色あせぬまま

Jのベースのリードフレーズ。

真白な羽が 空浮かんでた 何かを告げる様に
刹那の風が 心笑った 逆巻く時代だから 今は

「真っ白な」をRYUICHIとSUGIZOが一つのマイクで歌う姿。
神々しくて、息が止まるくらい特別な曲だと改めて思う。

⑥     SEARCH FOR REASON

INORANのイントロギターに重なる緑のレーザーに息を呑む。

穴の開いた空が想う、認められた罪を。
その壁が口ずさむ、面影に似た

なまめかしい緑と白のレーザーが、空間を横切っていく。

夢の中まで仮の心? 追い求めて 迷い込む
夢の中まで綴じた瞳? この悲しみは…その答えは?

ツアーの中で聴くたびに、凄みに動けなくなった曲だが
この日のRYUICHIの歌の凄みには、幽霊みたいな気配さえ感じられた。
ボーカルが主題な曲、ボーカルがRYUICHIでなければ成立しない曲。

SUGIZOの奏でる不協和音が、闇と絶望を一段階深くする。
RYUICHIの叫び。
スリリングさに、止まっているような密封された時間。
LUNASEAのレパートリーの中でも、強く大きな魔法のひとつ。
POPさ、わかりやすさの欠片すらない曲。

RYUICHI「GLAYとのきずながみんなに届いていると思います。
すごいバンドがたくさん生まれたあの時代から、これからも、GLAYとLUNASEAは時代を牽引していきます。
楽しんでる?SEARCH FOR REASON聞いて、『え、こんな深い感じ?』って思った?笑
ここに立てたことがギフトだと思っています。
Millennium Eve、昔から見てくれてる仲間も、初めて見る人も、日常も全部忘れて、一人の脱落者もなく、全員楽しんで帰れるように、心からこの曲を捧げます。I For You」

⑦     I for you

左右の画面に歌詞。RYUICHIは歌いながら上手の花道へ。
先ほどの曲のせいか、RYUICHIにオーラが見える気がする。存在感が光景から浮いて見える。
SUGIZO、J、INORANは各々の持ち場。
RYUICHIは下手の花道へ走る。

心から キミに伝えたい
傷つきすぎたけど まだ間に合うよ
心から キミを愛してる
キミに降る痛みを 拭ってあげたい すべて I for You

この曲も歌が主題な曲が選曲されていると感じる。
INORANに絡むRYUICHI。向かい合わせになってアウトロの叫び。

RYUICHI「東京ドーム、最高だね
5人で、35年の時を羽ばたいて、泳いで、進んできたので、GLAYもLUNASEAも奇跡がバックボーンにあります。Buddyのみんなも盛り上がっていこう。これは縁じゃない?」

⑧     SOUL LOVE(GLAYカバー)

イントロとリードギターにざわめきが起きて、会場に割れるほどの手拍子。
Jノリノリでにこにこしている。
INORANがめっちゃ走ったかと思いきや、SUGIZOと一緒にソロを弾くツーショット。
飛び跳ねるINORAN。
口を開けて、ドームいっぱいを見渡しているJ。

ふいに心を奪った瞬間の あのトキメキよりも眩しい程に
いつか出逢う 夢の中 心のままに
待ちこがれていた あなたをこうして

RYUICHI「来てくれたみんな、最高です。
アリーナツアー、ホールツアーをやって、各地からみんな来て欲しいと思っていました。
Buddyさんたちも、俺たちとGLAYにしかできないイベントを、最後まで楽しんでください。飛ばしていけるか!」

⑨     BELIEVE

あなた(キミ)の描く夢を見てみたい
あなた(キミ)に描く夢に生きつづけたい 今

怒涛の曲の進行と、笑顔が増えたメンバー。
差し伸べられる手に、客席は赤と白とのライト。
見渡すJ。カメラを覗き込むSUGIZO。
上手先でのギターソロ。

遠い過去 遠い未来 あなたが 何処かにいたなら きっと
一人でも 凍えても 優しさ ときめき あふれて

独唱の部分でRYUICHIを覗き込むINORAN。
歌いきったところで、額を合わせて抱き締めるINORAN。
ツアー中、発声障害により、思うように声が出ず苦しそうにするRYUICHIを抱きしめた時の記憶と重なる景色。

この思い 伝えたい このAIを 忘れない
I THINK I BELIEVE

最後のワンフレーズまでを演奏しきってからの、祝福と多幸感の景色。
大団円と言ってもいい程の、光に包まれた瞬間。

RYUICHI「もういっちょ盛り上がっていこうか!Last song」

⑩     ROSIER

説明不要の代表曲に、会場内が爆発するように沸く。
スキップするように交差していくSUGIZOとJ。

By the time I knew. I was born
Reason or quest, not being told
What do I do. What should I take
Words “God Only Knows” won't work for me
Nothing starts Nothing ends in this city
Exists only sever lonesome and cruel reality
But still search for light
I am the trigger, I choose my final way
Whether I bloom or fall, is up to me
I am the trigger.

Jパートに続いて、「行くぜ、東京ドーム!」と叫び、マイクスタンドが高くバックヤードへ放り投げられると、この日一番の歓声が上がる。

SUGIZOのソロにひざまずいて、ひらひらと手をたなびかせるRYUICHI。
「I've pricked my heart.」でRYUICHIにひざまずくSUGIZO。
カメラに近寄るINORANのアップがスクリーンに映り歓声が上がる。

RYUICHI「スタンドのやつらもー!アリーナのやつらもー!
東京ドーム全員で、とばしていくぞー!」

ROSIER 愛したキミには ROSIER 近づけない
ROSIER 抱き締められない ROSIER 自分さえも

理性がかなぐり捨てられた5万人が埋める東京ドームが、もはやただのライブハウスになる実感があった。
小細工なしのライブハウス感。正々堂々と、虚勢を張らない姿。
ハッタリなどない、等身大の姿を見せる誠実さ。
万雷の拍手が鳴り響く。
最後までSUGIZOが音を響かせる中、LUNASEA退場。アンコール待ちへ。

アンコール

25年1月と画面に映る。
会議室に集められたGLAY、LUNASEAのメンバーたちに
GLAYから「俺の夢を叶えて欲しい」と打診。

TAKURO「夢バンドを作りたい。RYUICHIの後ろでギターを弾いてみたい」
SUGIZO「GLAY3曲、LUNASEA3曲、セッション12曲でもいいよ」
「じゃあ欲しいメンバーを、ボーカルから指名で」
HISASHI「こういうの俺、最後まで残るから。学生時代の嫌な思い出が」

(TERU→J→TAKURO→INORAN、TOSHI)
(RYUICHI→JIRO→真矢→HISASHI、SUGIZO)
SUGIZO「俺ボンゴ叩くから」
TERU「TERUだから、テナシー」
RYUICHI「バンド名?THE BANDでよくない?」
「★入れとこうよ」

夢バンド in TOKYO DOME
Millennium Eve 2025

「テナシー」と背景に表示されメンバー登場。
振り向いて画面を見たJ「えっ、カタカナ?」
うなずくTERUにJ「……いいねぇ~~~!!」
TERU「みんなで暴れたいなと思っております」

TRUE BLUE(by テナシー)
(TERU、J、TAKURO、INORAN、TOSHI)

INORANにこにこ。
JとTAKURO、TERUとINORANがそれぞれキャッキャしている。
INORANがTAKUROの弦触ったり、一緒にカメラ目線したり。
TERU、INORANが向かい合う。
ハッピーオーラがすごい。こんなTRUE BLUE見たことない。
TERU「テナシーでしたー!」

「THE★BAND」と表示され、メンバー登場。
SUGIZOとJIRO肩組み。
「呼ばれてよかったあ」
「HISASHIありがとう」

RYUICHI「最高ですね、GLAYはね。次のナンバーを届けたいと思います」

SUGIZOがバイオリンを構え、BELOVEDのサビメロを弾き、会場内にどよめき。

BELOVED(by THE★BAND)
(RYUICHI、JIRO、真矢、HISASHI、SUGIZO)

アコギを弾くSUGIZO、リードギターはHISASHI。
リラックスしている表情のGLAY二人。
GLAYファンの歌声の強さがすごい。
真矢の揺らがぬドラミングの強さが映える。

遠ざかる 懐かしき友の声を胸に抱いて想いを寄せた
いくつかの出逢い… いくつかの別れ…
くり返す日々は 続いてゆく

RYUICHIとSUGIZOここでも向かい合うのかと笑ってしまう。 

RYUICHI「ここでテナシーの皆を呼びます。テナシー活動し続けてよ」
TERU「2バンドあると、ちょっとしたエクスタシーサミットみたい!YOSHIKIさん今日来ないよね?」

RYUICHI「お前ら全員でかかってこい!Last song、WISH」

LUNA SEA・GLAY
WISH

銀テープが発射されて、アリーナ全体の中空にキラキラが舞う光景。
INORAN、HISASHIが見合わせて弾く姿。
J、JIROが下手先に進んでいき会場内を見渡している。

気付けば上手先に居た4人が、持ち場に戻るために全力疾走しているシーン。
手で作ったハートマークを飛ばしあうHISASHIとINORAN。
J、JIRO、SUGIZOの3人並び。
J、JIROが上手へ、HISASHI、INORAN、TAKUROが下手へ進むシーン。
SUGIZOとHISASHIが一緒に弾くシーン。
情報量が多すぎる。みんなにこにこ。

RYUICHI「どうもありがとう。最高です。
せっかく25年3か月ぶりだから、GLAYのみんなと写真撮っていいですか。同じ時代を生まれてきてくれてありがとう」

TERU「明日も楽しんでください。今日、ありがとうございました!」


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