【歌詞意訳】BRING ME BACK/GIVEN BY THE FLAMES
歌詞をちゃんと読んで、大好きになった歌です。和訳と考察していきます。
英語で何となく「そっか、Bring me backかあ」と
分かった気になっていた曲ですが、
和訳してみると、「こんな内容なの?優しい、、、!」と
改めて驚いた曲です。
フラットでドライに口ずさまれる「Bring me back」は
「目を覚ませ」って意味かもしれないですね。
対象としては、「生活に埋没して忙殺される自分」に対して
俯瞰の立場の「誰か」が助言を与える、という内容かなと思います。
生活で忙殺されて、状況が見えなくなると
本来やらなければいけないことなどが全部後回しになって
生活や状況と戦うことだけで、人生をすりつぶしてしまうこと。
考える余裕をなくせば、不満や文句を言うようになり
自分に価値がないため仕方ないと諦めてしまうということ。
状況に押しつぶされただけなのに、自分の価値を見失うこと。
睡眠を削られ、精神的な自由を削られ、人格否定を受けるような
いわゆるブラック企業みたいな環境で働くとわかるのですが
「価値のない自分が生きていくにはここで耐えるしかない」と
状況を変えるエネルギーを失った人は、諦めて耐えるようになります。
そんな状況の人に「目を覚ませ」「自分の人生を取り戻せ」と
喝を入れるような助言かなと思います。
現実でそんなに踏み込んでくれる人は、そんなにいません。
愚痴れば「つらいねえ」という共感は安易に得られても
他人の人生に踏み込んで、影響を与える責任を負ってまで
「目を覚ませ」と叱咤して、手を伸ばす人はそうそういません。
その助言を与える通りすがりの人物は、
唐突に現れた悪魔に見えるかもしれないけれど、
結局のところ、「どんな言葉を受け止めて、自分で判断するか」は
本人にかかってくるのかなと。
逆に他人は、どんなに親身に心配しても、
届かないかもしれない言葉しか与えられない存在なのかなと。
自分の人生で何度かあった耐えるだけの時期に
この歌に出会っていたら、
もっと早く状況を変える決心ができたかもしれません。
もしかしたら今、これからの未来でも
「耐えるだけのしんどさ」に生活がすりつぶされそうな人に
この歌が届いて、救われる人はきっといるんじゃないかなと思います。
「自分の人生の王であれ」「人生は思い通りに生きろ」と
言ってもらうことって、これ以上ない存在への祝福じゃないでしょうか。
MVの後半で、棒立ちしていた人たちが、音楽に合わせて
各々自由に動き始めます。
すごく象徴的でいいなと思いました。
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