会社の理念に則ったほめ言葉をかける
社長なり上司が、部下である社員をほめることは大切です。
しかし、ただ何でもほめてればいいというわけではありません。
そもそも上司が部下をほめることの目的は、会社を盛り上げていくためのものです。
ですから部下がほめられた理由は、会社の理念に則って行動したということですね。
部下は会社の理念に則って行動したので、上司は会社の理念に則ってほめなければいけません。
そこなのです!
例えば、部下が何か工夫をしたり気の利いた行動を取ったら、
「その工夫はうちの会社らしくていいね」
「その配慮は、うちの会社のことがよく分かってないと思い浮かばないことだよ。よく考えたね」
などの言葉を、その時にかけてください。
何の変哲もない言葉でも、言われた方はうれしいものです。
その言葉で、顔には出さなくても、内心ではムクムクと会社愛が育ってきていて即戦力になりかけています。
ただし、ほめる時の上司は本気で言わなければ、言われる方は
「からかわれているのかな?」
とか
「上手く言って手なずけようとしてるのでは?」
と勘繰られて逆効果になる場合があるかもしれません。
叱ることも難しいですが、ほめることも難しいものです。
そして、部下に伝える内容として気を付けるところは、
行動ではなく考え方を伝えるということです。
理由は、個々の感性や受け取り方には差があるからです。
伝わる内容や理解の深さが違うと、お客様への対応がまちまちになります。
具体的に言いますと、
「商品はこう並べてください」
ではなく
「こういう風に並べた方がお客様が見えやすいからね」
とか
「うちの会社は○○を理念としているから、こうするのよ」
という風に伝えていくのです。
それに対して、理念をくみ取った対応が自主的に出来たらちゃんとほめるのです。
「それだけのことなら、いつもやっているよ」
って考えないでください。
人間って単純なのです。
特に女性は、感情で動く部分が多いです。
人を動かしたければ、気持ちをつかむことも必要です。
『人心掌握(じんしんしょうあく)』とまでは言いませんけれど。