『会社の理念』は社員のメリットになるものでなければやろうとしない
何社かのコンサルをさせて頂いたり、お話を聞かせて頂いて思うのですが、ほとんどの会社では『会社の理念』は社員には浸透していません。
もしくは、理念は分かってはいるけど、浸透していて理念を元に行動が出来ている社員は本当に少ないように見受けられます。
『会社の理念』とはそもそも、その会社の信条であり、その会社を動かす原動力です。
そんな大切なことが、ほとんどの会社で埋もれています。
これはどうしてでしょうか?
人間は、自分にとってメリットになると思えることしかやらないという傾向があります。
ですから埋もれてしまうということは、社員は自分にとって『会社の理念』はメリットになると思っていないということではないでしょうか。
これは長い目で見ると結構大きな問題点だと思います。
最悪の場合、会社が迷走する可能性もあります。
そこで、この解決策ですが、
『会社の理念』を社員にとってメリットがあるものにするのです。
『会社の理念』は社長が独自で考えた理念ではなく、社員が幸せになれるという発想から生まれた理念を打ち出すのです。
そのためには、社員全員の意見を聞き出します。
そして、その理念が実行可能かどうかをみんなで考えます。
そして可能ならば、会社の人間全員が心を一つにして実行していくのです。
修正部分が出た場合または実行不可能だと判断された場合は、またみんなで考えて修正していきます。
これを何度も繰り返していくのです。
そうしていくことで、会社は社員一人一人が回しているという自覚が以前より芽生えてきます。
言うまでもありませんがここで大切なことは、社員にとってメリットがある要素が『会社の理念』には組み込まれているということです。
自分たちにメリットがあれば、いろんな知恵や提案を出してくる社員も増えてきます。
提案が増え積極的な雰囲気になってくれば、全体的に活気が出てきます。
活気のある社員や会社は、お客様にもなんとなく伝わります。
そこから共感を呼び、徐々に大きな結果につながっていきます。
しかし、それを先導していくのは社長です。
社員たちは、『会社の理念』を一身に背負って引っ張ってくれることを期待して見ています。
同時に、社員を引っ張っていく社長の姿を、実はお客様も見ているのです。
社長は生半可(なまはんか)な気持ちでは出来ないのです。