査定系のおすすめ勉強方法
こんにちは。臨床心理士/公認心理師/精神保健福祉士のまりぃです。
大学院を終了してまだ一桁年の若輩心理職で、臨床心理士試験・公認心理師試験のダブル受験生応援公式LINEやtwitter、Instagram、YouTubeを運営したり公認心理師受験生応援LINEスタンプを販売したりしています。
*ただいま、公式LINEご登録で、過去問解説動画を5回分プレゼント*
(まりぃ先輩は、そもそもは大学院の後輩に伝えたいことをインターネット上で始めた活動で、赤本や緑ペンギンを使って勉強していく方法をお伝えする動画がメインでした。しかし最近、登録者様が増えてきたため、著作権など心配になってきましたので、少しずつ過去問解説については、赤本などの内容が映らない工夫をした動画に変えていこうと思います)
さて二ヶ月後はいよいよ公認心理師試験。
いよいよ佳境に入ってきた公認心理師試験勉強ですが、最近有料で「14章を学ぶ会」というのをやっております。
この会は、14章心理査定だけに特化した勉強コミュニティで、実際に査定を取る仕事もしている私からお伝えできること、査定用紙のイメージとか、査定の項目について具体的にお話することで、「実際の査定のイメージを付ける→理解する→覚える」ことを目標にしています。
今、ちょうど一ヶ月目が終わって、WISCやWAIS、WIPPSIなどウェクスラー系と、K式やビネーといった発達検査系、それからMMPIやYG、TEGといった有名所の質問紙系の解説が終わったところです。
ですが、みんながみんなこの会に参加してじっくり査定の勉強をできるわけでもないですし、今日は私のおすすめしている心理査定の勉強方法をつらつらと書いてみようと思います。
きっと皆さん、検査については何をどこまで覚えたり調べたら良いのか分からなくてお困りなのではないでしょうか?
準備するもの 赤本巻末資料と各種査定の本
まずご用意いただきたいのが、KALS赤本の巻末資料です。2020までの赤本なら、巻末ではなく14章の前半についています。
この一覧に載っている「星2つ以上」の検査について、査定系の参考書や緑ペンギンなどを使って、じっくり調べていきます。
赤本の巻末資料には、最低限のことしか載っていませんので、ここに書き加えるまたは付箋などで知識を追加する、または別に小さなノートを作って勉強しても良いでしょう。
調べる内容
発達・知能検査編
①検査名 (何の略称なのか)
②対象年齢
③ベースになる理論
④検査を作った人(有名人であれば。テキスト系で赤文字や太文字になっていない人の場合は覚えなくて良いです)
⑤検査の方法→観察なのか、保護者や先生に聞き取りなのか、実際に検査を施行するのか
⑥検査項目や尺度→何を測っている検査なのか
⑦算出されるものは何か→発達年齢なのか、発達指数なのか、偏差発達指数や偏差知能指数なのか、それぞれの違いはなにかといったところも覚えておきましょう。
これくらい調べて書き込んだりまとめたりしておけばOKです!
パーソナリティ・健康検査系
①検査名 (何の略称なのか)
②対象者→どんな症状を呈している人なのか、どんな人には施行してはいけないのか
③ベースになる理論→類型論系なのか特性論系なのかといったことも。
④検査を作った人(有名人であれば。テキスト系で赤文字や太文字になっていない人の場合は覚えなくて良いです)
⑤検査の方法→質問紙なのか、面接なのか。質問紙の場合自己記入なのか強制速度法など縛りのある方法なのかも大事です。
⑥検査項目や尺度→何を測っている検査なのか。それぞれの尺度の意味は何か。
⑦算出の仕方→点数を出すだけなのか、グラフなどを描くのか。そのグラフは縦なのか横なのかで「右より」などの言葉の意味が変わってきますので要注意です。
⑧点数や男女差→グラフなら、どんなグラフでどんな判断になるのか。点数なら何点でどんな判断になるのか。その判断に男女差はあるのか、などです。
これくらい調べて書き込んだりまとめたりしておけばOKです!
神経心理学検査系
①検査名 (何の略称なのか)と、何の検査なのか
②対象年齢や対象者
③ベースになる理論
④検査を作った人(有名人であれば。テキスト系で赤文字や太文字になっていない人の場合は覚えなくて良いです)
⑤検査の方法→観察なのか、家族に聞き取りなのか。本人の場合は質問紙なのか、実際に検査を施行するのか。このとき言葉を使うのか、図形や用具だけで完結するのかも大事です。
⑥検査項目や尺度→何を測っている検査なのか
⑦算出されるものは何か→記憶力を測っているのか、認知機能なのか、重症度の判定なのか。
神経心理学検査は大きく分けると「認知症系」と「脳のどこかを損傷などした人用」の2種類あります。前者ももちろん後者の一部ではあるので同じ神経心理学検査なんですが、イメージを付けるときに「どんな人が受ける検査か」考えるとわかりやすいと思います。
投映法・描画法
このジャンルは第一回以降あんまり出ていないので公認心理師試験対策としてはそんなに必要ないかなと思うのですが(臨床心理士試験も受ける人は絶対必要ですよ!!!)、一応書いておきます。
①検査の名前
②検査を作った人
③ベースになる理論
④方法→紙に何かを書くのか、面接なのか、図版を見せるのか、絵を描くのか、もうここのジャンルは多種多様です。
⑤対象者
⑥何を目的とした検査なのか、何がわかる検査なのか→例えば同じ人物を描く検査でも、目的が違うこともあり、そうすると分かることも違ったりします。
このジャンルは、他に比べて「作った人」が大事になってきます。日本人が作っていたら、要注意で覚えておくと良いかもしれません。
問題を解く
調べ終わったら、赤本なり青ペンギンなりの14章の問題ページに戻って、問題を解いていきましょう。ここで、わからないことがあれば、今まで調べたところから検索できますし、問題で調べていない検査が新しく出てきたら、どんどんノートや書き込みに追加していきます。
2周目からは、調べ物の手間が省けますので、早くなりますよ。
終わりに
いかがでしょうか。14章だけはいきなり問題を解くことをオススメしていません。問題を指標に勉強するには、問題が散らばりすぎているからです。
だから、まず巻末資料を指標に調べて、それを用いて知識の確認として問題を解く。このとき、査定のジャンルがだいたい分かれば、2択くらいまでは絞れますので、一回時間をとって検査を調べてみてくださいね。
調べてもイメージがつかない方や、調べる手間をショートカットしたい方は、14章を学ぶ会へどうぞご参加くださいませ。公式LINEからひっそりご案内しております。
それでは、残りの受験勉強期間を楽しみましょう。
あなたの合格を願っています!
まりぃ