Please Place Me➀最多リクエストスポット【前編】
お世話になっております、西澤です。
「Please Place ME」リクエストご応募・拡散ありがとうございました。
初めてリバプールを訪れてから10年目を迎えたこの9月、ビートルズガイドになってみたいという野望もあり、今回以下のようなリクエスト旅を企画しました。
当初はリクエスト上位3か所くらいと、あと1か所抽選で選んだスポットへ行こうかなーと考えていたのですが、さすがビートルズ愛に満ち満ちた方々からのリクエストとあり、予想よりもかなり票が割れたため、行けるだけ行こ!ということで、ルートを見ながらピックアップした8か所を回って参りました。
票が割れた中でも最もリクエストが多かったのはこちら。
最多リクエスト:Mendips & 20 Forthilin Road
やはり、という感じ!言わずもがなのジョンとポールの家でございます。St. Peter's教会での出会いから急接近した2人。ご近所だったことから、互いの家を行き来して楽曲作りに夢中になった少年時代を過ごした家ですね。
では、早速レポにはいりますぞ。
個人旅行にお役立ていただくべく、こちらの記事【前編】ではチケット購入~移動、そしてジョンとポールの家へたどり着くまでをレポートします。
本題その1【中編】はこちらからどうぞ。
本題その2【後編】から行っちゃうぜぃという方はこちらから。
ジョンとポールの家に行こう
ジョンが母ジュリアのもとを離れて住んだミミおばさんの家 Mendipsと、ポールがSpeke地区から引っ越して来た家 20 Forthilin Road。この2軒の家は歴史的建造物としてナショナルトラストの管理下にあるため、ナショナルトラストが主催している有料ツアーに参加を申し込まなければ中に入って見学することができません。事前予約必須です。
ちなみに私が前回2人の家にお邪魔したのは初リバプール滞在の10年前。その時はキャバーンクラブが運行していた1日をかけてめぐる主要なビートルズスポット全部入りの二郎系プライベートツアーに参加したのですが、そのツアーにこのナショナルトラストツアーも組み込まれていました。(手前味噌な余談ですがプライベートツアーの車内で行われたビートルズクイズ大会で優勝しましたキリッ)
キャバーンクラブはこの長時間プライベートツアーをパンデミック中に休止してしまったようですが、ナショナルトラストツアー込みのプライベートツアーは他業者により多数運行されているようです。
ツアーの予約・チケットの購入
今回は個人での申し込みになるので、ウェブサイトからチケットを購入。
ツアー名はThe Beatles' Childhood Homes、ジョンとポールの両家を見学する所要時間約2時間のツアーです。
ナショナルトラストなので高くて£20くらいやろ、と思って料金を確認すると…
たまげた、大人ひとり£29。通常、入場無料になるはずのメンバー(ナショナルトラストに年会費を払っている会員)価格も£10ということで、注意書きにもあるように、メンバー・非メンバーにかかわらずツアーバスの運行代金£10が上乗せされているのだと思われます。
めげずに予約を進めましょう。ツアーセッションは1日4回、10:30/11:10/14:20/15:00 このタイムスロットから都合に合った開始時間を選択します。私は午前が良かったので11:10開始のツアーを選択しました。
ツアー開始時間の選択後、さらなる料金オプションが出てきた…
ガイドブック付き£35!!
しかし10年ぶりの建もの探訪、見えないところで傷ついてひとりで涙を流さないで。せっかくなのでこちらのガイドブック付きチケットを購入。最後にツアーの参加日を選択して支払いに進み、予約を完了しました。やはり土日のツアーは早めに完売になるようです。
要注意の集合場所
個人的に感じたこのナショナルトラストツアーの最大の不便な点。それは集合場所。選択したツアー開始時間の15分前に指定の場所に集合、そこからバスでジョンとポールの家に向かうのですが、この集合場所が鬼門だった…。午前と午後で異なるこの2つの集合場所、リバプール中心部から遠いのです。何かしらの交通機関を使わなければたどり着けず、リバプールが初めて、海外に不慣れという方には少々ハードルが高いかもしれません。
しかしながら午後の集合場所は郊外の駅近くにあるバス停。中心部の駅から電車で1本20分、バスでも1本40分程度で着くので比較的わかりやすいと思います。そう、真の鬼門なのは午前の集合場所Speke Hall。今年の春にエアビーになった私の義実家(ジョージの家)と、ジョン・レノン空港ことリバプール空港がある超郊外エリアで、バス電車だと中心部から最低1時間はかかります。しかもグーグルマップで事前にルートを調べたところ、どのルートを選択しても最後15分くらい歩かされる。山道でもなかろうにWhyなぜに。
現地に行ってその謎が判明したのですが、Speke Hallはナショナルトラストの建造物、広大なガーデンの中に佇む大きなお屋敷。
集合場所のお屋敷駐車場までこのような敷地を15分歩かなければならないんですね。歩くのは全く厭わないのですが、集合時間に遅れることだけは阻止したかったので、移動奥義・タクシーを使って中心部からSpeke Hallまで向かいました。移住して8年近くになりますが、英国で初めてのタクシーだったということを告白しちゃう。
このツイ後、無言で過ごすこと30分。無事、集合時間に余裕を持ってSpeke Hallに到着しました。運賃£18也、やっぱりタクシーは高い。
タクシーから降りるや否や、おじさんが近づいて来て「あんたツアー参加者?こっち来なさい」と、タクシーから私を引きはがすように、かつ謎のスピードでシャトルバスへ案内してくれました。そのおじさんこそ今回のツアーのバス運転手だったのですが、半ばバスに押し込めるようなスピード感だったので少々困惑しながら座席に着くと、タクシーが去ったのを確認したおじさん「タクシーなんぼかかった?高かったでしょ?タクシー乗ったらだめよ、いい?リバプールは路線バスがいっぱいあるから、今度からバスに乗るんだよ。そっちのが安いからね、お金大事にしてね」
ただ私の懐を心配してくれていただけでした。こういうめちゃくちゃ親切な人に出会うと、嗚呼リバプール帰ってきたなぁと思います。見た目そこそこ怪しい東洋人にいつもいつでもフレンドリーに話しかけてくれる街、それがリバプール。
ちなみにおじさんに「中心部からだとSpeke Hallまで遠いので、ジョンかポールの家に現地集合は可能なのか?」と聞いたところ、それはダメなのだそう。集合は指定場所厳守です。ただしツアーが終わったらその場でバス下車OK。Speke Hallに戻ってくる必要はなさそうなので、私はツアー終了後にポールの家で下車する旨をおじさんに伝えました。そこで再度、移動は路線バスに乗ってねと念押し。おじさん、ありがとう。
ガイドブックについて
おじさんに予約の名前を伝え、出席確認完了。例のガイドブックはこの時に配布されました。
ジョンの家とポールの家、それぞれ2冊。ジョンのガイドブックは全16ページ、ポールのは全28ページとボリュームが違います。内容としては、英語のみではありますが、ジョンとポールがそれぞれの家に住んだ経緯~ビートルズ初期までのエピソード、2人の少年時代の写真や、家内部の写真とキャプションが掲載されており、予想していたよりなかなか読み応えのあるガイドブック。家の内部は一切撮影禁止のため、部屋の写真が収められている点でわりと買いだと思います。何より記念になりますね。
出発!
集合時間が近づくにつれ、ほかのツアー参加者も集まってきました。この日は家族連れ・夫婦連れっぽい2~3人のグループが4組ほど、私を入れて参加者は計12人。恐らく定員だったと思われます。ちなみにこの日の年齢層は高めでした。
集合時間になったところで出発です。まずはジョンの家、Mendipsへ!
Please Place Me➀最多リクエストスポット【中編】へ続く