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やっぱり私はビートルズガイドになりたい

お世話になっております。西澤です。

初めて投稿いたしました皆様のご協力を乞う企画Please Place Meに関して、決意表明も兼ねて企画経緯を説明させていただきたく。暇つぶしの際にでもお読みいただければ、これ幸いです。

恐縮ですが、まずは私の身の上話を手短に。

4人のイギリスの若者にゆるっと出会ったとある年の11月。その日から徐々に彼ら、殊なぜか私の事を見つめる頬のこけた眉毛ふっとい男前(それが彼の第一印象)にズブズブと沈み込み、いつしか芽生えたのは「何が何でも絶対イギリスに行きたい!」というデカい目標でした。

それからようやく夢の帝国イギリスを訪れたのが10年前の2012年9月。人生初の海外一人旅という絶大なる不安も、次々と現れる「4人が確かにいた風景」を前に爆速でブッ飛んだものです。取り分け彼らの郷里リバプールは格別でした。ライムストリート駅を出た瞬間に耳に入ってきたカモメの鳴き声、ロンドンよりも少し冷たい風が頬を叩き、古い港街ならではの街並みとマージ―川は淋しげで、だけど地元民は底抜けに明るく、生スカウスのパンチ力は想像以上。

あの子たちはこんな街で育ったのか。

さらにさらに怒涛のごとく現れるキャバーンクラブ、セント・ピーターズ教会、カスバクラブ、ストロベリーフィールズ、ペニーレイン、4人が住んだ家々…本や映像で見聞きしてきた彼らの軌跡が今まさに立体となって広がっている光景を前に、只ひたすらに楽しくて嬉しかったです。この時の初リバプールはたとえこの先、どっかから手ぇ突っ込まれて奥歯ガタガタ言わされることがあっても絶対忘れない。

それから帰国と紆余曲折を経て、再渡英と予想外の定住が決まり、以降はコンスタントに各スポットをパトロールも兼ねて回っている生活を送る日々。来る9月にもリバプール旅行を予定しておりますが、初めてリバプールを訪れた日から10年を迎えるにあたり、今回はいつもと趣向を変えた旅にしたいと考え、この企画を立ち上げた次第です。

また、とてつもなくぼんやりですが、将来的にロンドンを中心とした交通機関で巡るプライベートツアーをやってみたいという密かな野望もひとつ理由であります。定番スポットはもちろん、Mad Day Out、各映画やMVロケ地など、他ツアーではなかなか行かないようなコースを多数ご用意してご案内できればと、あれこれ画策中です。今回の企画はその予行演習、の、そのまた予行演習というところでしょうか。10年目のリバプールは「どなたかをご案内する」というガイド目的を大きく持った旅にしたいのです。

恥ずかしながら私めは社交性に欠けており、そんな奴にガイドが務まるんか?との脳内野次も聞こえてはいるのですが、ここ最近この先の事を考える機会が図らずも多くあり、いつまでもそういった野次ばかり聞き入れるのも馬鹿やなと思い直して決意に至りました。

11月のあの日、たまたま出会ってしまった4人のイギリスの若者、ビートルズ。彼らのおかげで今でも充分予期していなかった人生を送ってはいるものの、今、彼らがまたも私の人生を変えようとしているのかもしれない。であれば、またまたその予期せぬ方向に進んでみても良いじゃないの。

2012年9月初めて訪れた第一義実家にて

徐々にではありますが、始動していきたい所存ですので、よろしければ是非とも、あなたの「行ってみたい・見てみたい」リバプールのビートルズスポットをお聞かせください。

どうぞ、お力添えを宜しくお願いいたします。

西澤