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学部生5年目の女子大生がコロナ明けで大学に登校してみた

わたしは病気と闘いながら大学に通っています。
卒業が4年でできず、5年目を迎えました。
4月から、授業が原則対面になりました。
3年生の時からコロナ禍になったので、実質2年ぶりに大学に通うことになります。

今まで画面越しに授業を受けていましたし、同級生たちの卒業式も行けませんでした。
だから、もう同級生たちがキャンパスにいないことをあまり実感していなかったのです。
しかし、キャンパスに入ると知らない人だらけ。
元々知り合いが多いわけではないですが、寂しさを感じました。

別に自分が留年してしまったことを、そんなに恥ずかしく思っていません。
絶対に卒業すると決めたので、何年かかってもそれを成し遂げようと思っていました。
だけれども、同級生のいない、ほとんどが年下のキャンパスは、なんだか寂しかったです。

もちろん休学していた友人もいますから、わたしだけが取り残された訳ではありません。
その友人と、もうみんないなくなってしまったねとしみじみと話しました。

わたしはいつも亀行進です。
他の人より一歩後ろを歩いて、頑張ってやっと追いつく程度です。
だからこれで良いのだ、と必死に自分を励ましましたが、さすがにキャンパスに通い始めた1日目は凹みました。

いいこともありました。
大学の学食の業者が変わって美味しくなったこと。
わたしは食べるのが大好きなので、これはとても嬉しかったです。
毎日メニューを見て、何を食べるか決めてから行っています。

また、大学に通う期間が長くなったことで、単位に余裕が出ました。
バイト、授業、就活を両立するのにとても良い環境です。
最後のモラトリアム期間ですから、なんとかうまく活用したいと思っています。

それから、大学にはさまざまなバックグラウンドの人がいるということを実感できました。
自分がマイノリティになることで、想像でしかなかった存在が目の前に現れたのです。

大学は現役で入る人もいれば、社会人になってから行く人もいます。
なんとなく年齢で分けがちだけれど、全員大学生なのです。
一年や二年遅れたところで、全く問題ないということを感じました。

寂しさも感じつつ、安心も感じているのです。
このグラデーションみたいな気持ちを、大事にしたいと思っています。
人間、単純じゃないですから。

最後に。
学生証を更新するのを忘れないでね、わたしへ。

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