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黒バッグを迎えた話

事の発端は、チャコールグレーのスカートでした。


普段グレーのスキニーデニムを愛用しているのですが、さすがに夏は暑いだろうということで、同じ雰囲気が出せるようチャコールグレーのロングスカートを先日購入しました。
もし合わせるとすれば、ダイアナの黒サンダルに、トップスは白で、バッグは黒がいい。色的に地味だろうから、白やピンク系の華やかなアクセサリーを身に着けよう。

そう考えた時、果たして手持ちの黒バッグで良いのか、と思いました。

夏場はただでさえアイテムが少なく、バッグはコーデの主役級。
しかし手持ちの黒バッグといえば、実用性大重視のナイロンショルダーに、昨年の冬急遽ネットで買った合皮ショルダー。通勤では合皮ショルダーを使っているけど、見た目も機能もまあ合格圏、ただそれだけで使っているもの。

夏ファッションの主役を張るなら、本当に気に入ったアイテムを身に着けたいと思い、今回黒バッグを探すことにしました。


探すにあたり、まずどんなバッグが欲しいのか箇条書きにしてみました。
・通勤で使える(上品さがある、カジュアル過ぎない)
 →革製か上品めなナイロン素材
・私用で使えて、都内のお買い物もいける(同上)
・旅行でも使える
 →容量があり、貴重品、ノートやミニ水筒が入る
 →ショルダー機能がある(身軽で他に荷物が持てる)
・入れ口がジッパー(中のものが何かの拍子で落ちないように)
・雨の日も使えて、濡れたら軽く吹けば大丈夫
・メインポケットが大きい、物を入れやすい
・丸みのあるシルエット(角ばったりごついのは嫌)
・柔らかい質感がいい
・とにかく見た目が好き(真四角とかシンプルすぎるのは嫌)

あと私のファッションコンセプトは「花とピンクを愛する牡羊座の旅人」なので、バッグにもフェミニン要素・柔らかみ・実用性は欲しいなと思いつつ、最終的には直感(牡羊座)で気に入ったものが選べればいいと思っていました。


ネットの色々な販売サイトやブランドサイトを探すと、黒バッグが出てくる出てくる。とにかく検索しまくりましたが、なかなか画像でピンとくるものがありませんでした。見つからなくて、本当にショルダーでいいのか、ハンドバッグやトートバッグの方が良いものがあるのではとも思いましたが、身軽で、大切なものを安心して身に着けるにはやっぱりショルダーがいい、と探し続けました。

ネットで探すだけじゃ埒が明かないと思い、別のお買い物ついででパルコの某ブランドに立ち寄ると、革バッグの本当に美しいこと。
ずっと画像のみで見てきましたが、実際目にすると革の質感も様々で、初めてその大きさと存在感に触れ、自分が何を探しているのか改めて実感しました。実物見るの大事。
この日は心の準備ができておらず、ふらっと店に入って眺めるだけ、店員さんに怖気づいて触らずに帰ってしまい、後日リベンジを誓うのでした。


本日、帰省ついでに近隣のアウトレットモールに行きました。

今日買うというよりは、画像ではわからない各ブランドの雰囲気とバッグの印象を図りに行くため。とにかく気になったバッグを持ってみて、欲しいバッグのイメージを固めることが目的でした。
また、翌週に某都市お買い物旅行も計画していて、そこで急に都会のブランド店飛び込むより、まずはアウトレットのブランド店で慣らしていこうというのもありました。

モールの開店とともに店を巡って黒バッグだけを見る。気になったものは全部持って鏡を見て、店員さんが近場にいれば許可をとって写真を撮らせてもらう。店を出たらベンチに座って各ブランドの感想を書く。
フルラは定番で条件的に及第点、コーチはゴージャスで存在感がある、マイケルコースは四角くて目立ちたがりや等々。

そして、大本命のケイト・スペードニューヨーク。


話は変わりますが、私はケイト・スペードのアイテムが好きです。

20代になるまでファッションのことはよくわからず、ブランド品を身に着ける自分があまり想定できませんでした。
それでも、外から見るケイト・スペード店舗の装飾が本当に可愛くて、飾られているバッグもカラフルで本当に可愛いかった。ある日勇気を出して入店してミニ財布を買い、その数年後にアウトレットのショルダーバッグを迎えました。
迎えたのは「レイラ」というシリーズの「カラーブロックミディアムフラップショルダーバッグ」。見た目はピンクがかったベージュと白。何といっても内側の生地がピンク色でスペード柄が施されており、中を開く度に本当に可愛いくて嬉しくて、容量が少なめなことなどどうでも良くなるくらいお気に入りのバッグです。
これに限らずケイト・スペードのバッグは本当に魅力的で、シンプルすぎず洗練されたデザインに、ときめくカラー遣いが本当に大好きです。

今回の黒バッグも、まず最初にケイト・スペードのブランドサイトから探したのですが、今店頭に出ているであろうラインナップではおそらく条件を満たさない(容量不足、シルエットが好みでない等)ということで、他のブランドも視野に入れて探していました。


アウトレット品ももれなく可愛いケイト・スペードのバッグたち。
目についた黒バッグを手に取って、仕様を確認して鏡に合わせる。
そして、それを見つけました。

丸みのあるデザイン、柔らかい黒革、申し分のない容量、内側は黒地のスペード柄。上品さもあって、とにかくシルエットが可愛い・・・!
しかし、鞄の入れ口がマグネット・・・ジッパーではなくマグネット・・・。

正直既にこのバッグに魅了されていたのですが、一旦冷静に条件と向き合って考えようとお店を後にし、実家に帰って自問自答。
今回はジッパー付きのバッグをずっと探していて、それは中が見えないのと、物が盗られにくいのと、ふとした時に中身が落ちることを防ぐため。
ただ、正直上記の心配がなければマグネットでもいいのでは・・・?

それに、前に購入したレイラもそうですが、やっぱり身に着けて気分が上がるアイテムがいい。条件を全て満たした理想の完璧アイテムなんてそうそう見つからないのだから、不足なんか気にならないくらい好きなアイテムなら良いのでは・・・?

そうして再び店に立ち寄り、店員さんとも相談。マグネットは強力だし、開き口も狭めで開きすぎない。今までジッパーのバッグばかり使っていたけれど、気に入ったバッグならマグネットでもいいじゃない、と決心しました。


そして購入したのがケイト・スペードの「ダンプリンラージサッチェル」。

紙袋も可愛い

とにかく上品なデザインが素敵で、柔らかい革の質感に丸みがあるシルエットが本当に可愛い。内側のスペード柄も可愛いし、容量も入るしショルダーでも不自然じゃない。本当に良い買い物をしました。

余談ですが、昨年あたりからケイト・スペードのバッグの内側の生地が従前のスペード柄からブランド名印字へと徐々に変更されていて(店員さん曰くデザイナーが変わったとか)、今回同じ型の在庫の中でもスペード柄がなんと残り2個。アウトレットならではの出会いで、生まれて初めて柄指定でバッグを購入しました。


今までの妥協や及第点の買い物ではなく、本当に気に入ったものを買えたので後悔はありません。明日からの通勤、そして来週のお買い物旅行もこの子と一緒に行けるのが今から本当に楽しみです。

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