【最初に揃えよう】ダンボール工作で使う道具たち 〜定規編〜
ダンボール工作で使う道具たちについての話。今回は定規について書きます。
ダンボール工作では、主に次の4つの目的で定規を使います。
1.罫書き線を引く
2. 長さを測る
3. まっすぐ、あるいは直角であることを確認する
4. カッターをあてるガイドにする
では、順番に見ていきましょう。
1. 罫書き線を引くための定規
ダンボール工作では、ダンボール板に罫書き線を書き、カッターを使って部品を切り出します。
その罫書き線を引くために使う定規です。
まず、必ず必要になるのが、いうまでもなくこの直定規です。
作るもののサイズによりますが、30cmあたりの長さがあるとよいと思います。
材質はステンレス、プラスチックなど好みのものを選びます。
注意ですが、この線を引く目的に使う直定規は、カッターを当てるときには使用しない方がよいです。プラスチック製や木製のものですと、カッターで直定規の辺を誤って切ってしまうことがあるからです。
直線を引くために使う定規ですから、この直線性を損なわないように丁寧に扱います。罫書き線を引くための専用の定規と決めておきましょう。
次にあげるのが、曲尺です。
ダンボール板の上で罫書き線を引くときに、一本の基準線から直角な線を引くことはよくあります。
このために、曲尺を用意しておきます。
長手が30cmくらいのものが使いやすいです。
あとは、A2くらいのダンボール板から部材をたくさん切りだすときには、長手が50cmくらいのものがもう一本あれば、便利です。
小さい部品なら、三角定規なども活用できます。
あとは、木工などで使用されるスコヤもあるといいでしょう。
次の写真は木に当てた例ですが、こんな風に使います。厚みがある部材に対して、妻手(スコヤの短い方)をあてがうと、妻手に厚みがあるので、長手(スコヤの長い方)が部材にピッタリあたるのです。
木工が得意な方々は、木材でスコヤを自作します。自分の使いやすいサイズの道具を自分で作ります。
私も(決して得意ではないですが)自分で作って活用しています。軽くて使いやすいです。
三角定規を細工して、簡易的なスコヤを作ることもできます。ぜひ試してみてください。
こんな風に使えて、便利です。
2. 長さを測るための定規
次は、長さを測るための定規です。
「物差し」という方が正確でしょうか。
罫書きをするときに寸法を測るのはもちろんですが、部材を組み立てたあと、例えば深さを測るといった場合のために、端から目盛りが振ってあるものがよいです。
長さを正確に測る道具なので、JISマークがついているものをお勧めします。100均などで手に入るプラスチック製の定規は、50cmくらいになると、寸法がすこし怪しくなっている製品もあります。(そのような製品にはcmと表記されていないことがあります。)
ステンレス製の30cmの直定規がまず基本になるでしょうか。
あと、比較的小さいものを作る場合には、15cmのストッパー付き直定規をお勧めします。
端から同じ寸法でたくさんの部材を切り出すときなど、ストッパーを活用できることは多いです。
上記の記事で紹介している、シンワ測定(株)の15cmのストッパー付き直定規は、定規自体の厚み、目盛りの見やすさ、いずれの点においても大変使いやすいです。
他にもいろいろな長さのものがあります。
3. まっすぐ、あるいは直角であることを確認する定規
ここでも、上記で紹介した直定規や曲尺を使います。
市販のスコヤは垂直に立てることができますので、直角であることを確認するときにも便利です。
4. カッターをあてるガイドにする定規
最後に、カッターにあてるガイドにするための定規です。
これも普通の直定規をカッター用として使用すればよいです。
ただ、特に金属製の直定規などは、カッターの刃を傷めることがあるので、木製の直定規をお勧めします。
市販のものだと、上記の記事に書いた竹製の定規などがいいですが、自分で作ることもできます。
ホームセンターなどで安価に手に入るアガチス材を、自分の好みの長さに切って使います。
ただし、直線性を出すために、鉋で削ったり、紙やすりで削ったりする調整が必要です。
まとめ
ダンボール工作で使う定規も、まずはプラスチック製の定規が1本あればよいと思いますが、上記のように目的によって使い分けると、作業がよりスムーズに進められます。
1.罫書き線を引く
2. 長さを測る
3. まっすぐ、あるいは直角であることを確認する
4. カッターをあてるガイドにする
また、自分の好みのものを自作できるものもありますので、ぜひ試してみてください。