✨立正安国論✨
『汝早く信仰の寸心(スンシン)を改めて速(スミヤカ)に実乗(ジツジョウ)の一善に帰(キ)せよ、然(シカ)れば則(スナワ)ち三界(サンガイ)は皆仏国(ブッコク)なり仏国其れ衰えんや十方(ジッポウ)は悉(コトゴト)く宝土(ホウド)なり宝土何(ナン)ぞ壊(ヤブ)れんや、国に衰微(スイビ)無く土(ド)に破壊(ハエ)無(ナク)んば身は是(コ)れ安全・心は是れ禅定(ゼンジョウ)ならん』
🦄通解🦄
あなたは、「(誤った)信仰への心」を早く改めて、「真実の成仏の教えである唯一の善い法」に速やかに帰依しなさい。そうすれば、三界は皆、仏国が、どうして衰えることがあろうか。十方は、ことごとく宝土である。
宝土が、どうして壊れることがあろうか。こうして国が衰えることなく、土が壊れることがなければ、身は安全であり、心は動揺せず安定するだろう。
🌻解説🌻
一人の人間革命から現実世界の一切の変革がはじまります。
日蓮大聖人の御在世当時、飢饉や疫病が相次ぐ状況の中、人々の間には現実を離れた他の場所に幸福を求める生き方が広がっていました。
しかし、今いる場所を離れて、真の幸福も安穏もありません。
一人一人の心に、現実変革の哲学を打ち立てる以外に根本的な解決の道はないのです。
ゆえに「あなた自身が信仰の志を改めよ」と述べられています。
法華経は誰人も自身の中に仏界があると説きます。法華経を信じることは、自分自身が仏の当体として、仏の生命を開き顕すことにほかなりません。
つまり、自分自身が現実変革の主体者であり、
今いる場所が、幸福の舞台となるのです。
人々が妙法によって自身に内在する仏の生命に目覚めた時、現実世界(三界)は仏国として輝きます。
国土・社会の安穏と平和が実現することによって、一人一人が、幸福で、よりよい人生を生きることができます。
私たち自身の祈りと行動が、友の心に変革の波を
起こし、幸福のスクラムを広げていくのです。
🌞池田先生🌞
一人の人間における偉大な人間革命は、やがて
一国の宿命の転換をも成し遂げ、さらに全人類の
宿命の転換をも可能にする。