✨阿仏房 御書✨
『阿仏房(アブツボウ)さながら宝塔(ホウトウ)・宝塔さながら阿仏房・此れより外(ホカ)の才覚無益(サイカクムヤク)なり、聞・信・戒・定・進・捨・慚(モン・シン・カイ・ジョウ・シン・シャ・ザン)の七宝(シッポウ)を以(モッ)てかざりたる宝塔なり』
🦄通解🦄
阿仏房はそのまま宝塔であり、宝塔はそのまま阿仏房です。これよりほかの知識は何の役にも立ちません。あなたの身は、聞・信・戒・定・進・捨・慚という七つの宝によって飾られた宝塔なのです。
🌻解説🌻
“あなた自身が宝塔なのですよ。そのことさえ知っていればよいのですよ”--日蓮大聖人は、妙法を持(タモ)ち、自身の尊極さに目覚めた一人が、どれほど輝かしい存在であるかを述べられています。
「宝塔」が示しているのは一人の生命を“宝”と見る仏法の真髄であるということを阿仏房に教えられているのです。
さらに、金、銀、瑠璃など、「宝塔」を飾るまばゆい七宝とは、「聞・信・戒・定・進・捨・慚」という仏道修行の上の得目(トクモク)であると仰せです。
求道心をもって妙法を「聞」き、妙法を「信」じ、妙法を持(タモ)つことを「戒」として自身を律し、妙法を根本に心を「定」め、たゆみなく精進(進→シン)し、信心を第一として“わがまま”を「捨」て、反省すべきは率直に反省(慚→ザン)して前進することが、わが生命を飾る宝になるのです。
このように、生命を飾るのは、自身の心と実践です。そして、この七つの実践は、すべて学会活動に含まれています。私たちは、広宣流布に生き抜く中で、自分自身を最大に輝かせることができるのです。
自他共の生命が、尊い宝塔であることを確信し、一人一人の“無限の可能性”を引き出す対話の花を咲かせていきましょう。
🌞池田先生🌞
自分以上の宝はないのだ。自分を離れて幸福はない。本来、自分ほど素晴らしいものはないのである。これが仏法である。自分という最高の宝を輝かせるのだ。これが真実の哲学である。
大抵、人を見ると、自分と比べてしまう。もちろん、人から優れた点を学ぼうという気持ちは大事だ。しかし、「あの人はいいな。幸福そうだ。立派そうだ」と、うらやんでも、つまらない。何にもならない。
自分自身を磨いて、自分自身が生きがいを感じて、生きていくのが勝利の人なのだ。これを深く心に刻んでいただきたい。