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「農業DX」で描く日本農業の理想の未来

2024年2月、農林水産省は「農業DX構想2.0」を発表しました。

高齢化や労働力不足が進む農業において、生産性を向上させ、農業を持続的に成長できる産業としていくためには、デジタルによる変革が欠かせないとして、農林水産省が提唱しています。

この「農業DX構想2.0」では、今後の日本の農業においてどんな未来図が描かれているのでしょうか?

私たち丸山製作所が運営しているPodcastあかるい農業RADIO MARUYAMAでは、DX推進室の“ザキさん”をゲストにお呼びして、農業DXについて掘り下げるとともに、丸山製作所が取り組んでいることについても語っていただきました。

本記事では、その内容をまとめてご紹介します。
参考:農林水産省「農業DX構想2.0」
https://www.maff.go.jp/j/press/kanbo/joho/240222.html


「農業DX構想2.0」は日本農業の“理想の未来”へのナビゲーター

最初の「農業DX構想」が発表されたのは、2021年の3月。そこから約3年が経ち、その後の社会状況の変化やデジタル化の進捗状況などを踏まえて更新したものが「農業DX構想2.0」です。

これは、農業・食関連産業やテック企業等の関係者がDXを進めていく上での「マイルストーンを示すナビゲーター」として使われることを想定して策定されました。

前回の「農業DX構想」からの大きな変化としては、農林水産省が試験的なDXの取り組みを主導する立場だったところから、農業従事者の方や民間企業などの当事者を支援する立場に変化していることであろうと私たちは解釈しています。
具体的には、今回の「農業DX構想2.0」は以下の3つの柱に基づいています。

1.スマート農業の推進

IoTやAIを活用した農作業の自動化や効率化が図られています。具体例として、ドローンを使った農薬散布や土壌センサーによるデータ収集と活用を通じた作業内容の最適化などが挙げられます。

2.デジタル申請業務の効率化

農業従事者が行う各種申請業務をデジタル化し、手続きを迅速かつ簡便にする取組みが進められています。これにより、申請業務とその集計にかかる時間の削減が図られています。

3.現場のデータ活用

農業現場で収集されたデータを活用し、作業の効率化や最適化が図られています。データに基づいた意思決定を行うことで、より高品質な農作物を効率的に生産することが期待できます。

DXというと「IoT」や「AI」という言葉を思い浮かべる方が多いかもしれません。しかし、農業にまつわる申請関連の作業は今でも紙などアナログでやり取りされている部分も多く、それらのデジタル化や貯めたデータの活用というところも、生産性向上に向けて欠かせない部分です。

これらのアクションを通してDXを推進し、生産性を高め、食料自給率を維持していくこと日本の農業が目指す“理想の未来”として描かれており、各所での取組みに対して中長期的に目指すべき方向性を示す内容となっています。

丸山製作所が取り組む農業DX

もちろん、丸山製作所でも、「農業DX構想2.0」の方向性に沿いながら農業DXに積極的に取り組んでいます。当社が行っている具体的な取り組みの一部をご紹介します。

  1. 製品のスマート化

代表的な例としては、最近、北海道のクボタアグリフロントで「スマートシャトル」という自動走行型スマート農薬噴霧ロボットのコンセプトモデルを発表しました。
このような製品そのもののスマート化はもちろん、製品を通じた「体験」を世の中に提供し、社会に貢献していきたいと考えています。
▼プレスリリース

2.データの可視化と効率化

まだまだ試行錯誤中ではありますが、会社活動を通じて発生する様々なデータを活用するための基盤整備や業務効率化に活かす取り組みも進めています。

DXを推進する立場から思うこと

Podcastでは、ザキさんがDXを推進する立場として気をつけていることにも触れていただきました。

これまではその工程の多くを人の手によって行ってきた農業。その農作業に関わる負担を減らすべく様々な製品を開発してきた丸山製作所の内部でも、それぞれの現場ごとに最適化されたオペレーションがあります。“DX”と聞くと抜本的な変革のイメージを持つかもしれませんが、デジタル化によって今までのノウハウを継承していくことが大切だと考えています。

「今までのやり方を否定的に変えていくのではなく、今までのやり方に寄り添い、いかにいい形に改善させていけるかが大事なポイントだと思っている」
と語っていただきました。

農業DXと農業の未来

農業DXは、少子高齢化が進む日本の農業界では避けて通れない重要課題です。

丸山製作所では、少しでも農業従事者の方の負担を楽にできるような製品開発を日頃から目指していますが、DXの力を借り、より便利で次の世代にも繋がるような製品を届けていきます。
今後も日本の農業の未来のため、農業DXの実現に向けて貢献していきたいと考えています。

Podcastでも農業DXについてザキさんがわかりやすく解説いただいてますので、こちらも聞いていただけると嬉しいです!

▼前編

▼後編

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丸山製作所は、農林業機械やウルトラファインバブル製品など自然に関する技術開発をしている会社で、広報チームメンバーでPodcastを運営しています。その名もあかるい農業RADIO MARUYAMA

このnoteではPodcastで話した内容のエッセンスや最新のニュースをお届けしています。

毎週農業やテクノロジーにまつわるさまざまなテーマでゆる~く、時には真面目に語っています。ぜひお仕事や作業の合間に聞いていただけると嬉しいです!
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それでは、また次回お会いしましょう!