高津区内ドラッグストアにてプラスチック製品回収中!
こんにちは!
「まるっとサステナCAMP」インターンの大塚瑠奈です!
突然ですが、川崎市と日本チェーンドラッグストア協会が連携した「プラスチック回収」が高津区で実施されているのをご存知でしょうか?
回収場所は、
ウエルシア二子新地店 高津区諏訪 1-12-1-1階
フィットケアデポ野川店 高津区東野川 1-4-30
フィットケアデポ久末店 高津区東野川 2-34-5
フィットケアデポ明津店 高津区明津 240
クリエイト川崎高津向ヶ丘店 高津区向ヶ丘 169-3
クリエイト川崎新作店 高津区新作 3-4-29-1 階
薬マツモトキヨシ溝ノ口店 高津区溝口 1-13-18
ココカラファイン梶ヶ谷店 高津区末長 1-8-26-1階
の計8店舗です。
その様子を取材するべく、私は先日「ウエルシア二子新地店」に行ってきました。
今回はその様子をお届けします!
回収対象のプラスチック
まず、回収できるものは、シャンプー、ボディソープ、ハンドソープ、洗剤の容器などの使い終わった日用品のボトル、詰め替えパックです。
いずれも、「洗って」「かわかして」からお持ちください!
回収できないものは、中身が残っているもの、ペットボトル、食品容器(トレー)、チューブ、塩素系・酸素系・発火性のある中身が入っていた容器(エアゾール缶など)です。
具体的には、洗濯用洗剤や食器用洗剤は中性のため回収対象となる一方で、塩素系漂白剤の容器などは回収対象外に該当します。
店舗にお持ちいただく前に、対象容器かどうかを正しく判断していただければと思います!
回収したプラスチックの行方
店舗で回収されたプラスチックは、その後どのような道筋をたどるのでしょうか。
今回私は、川崎市環境局生活環境部廃棄物政策担当の稲垣さんに直接お話を伺いました!
1.回収された容器などがふむルートは?
◯各ドラッグストアで回収
<STEP.1>川崎区扇町「J&T環境」(プラスチックを細かく砕いて圧縮する→RPFという固形燃料に作りかえる)
<STEP.2>川崎区扇町「レゾナック」(ケミカルリサイクルを行う。ガス化し、プラスチックを水素と二酸化炭素へと化学的に変える→アンモニアをつくる→商社に売る)
<STEP.3>商社に卸された後に製品化したり、肥料になったりする
このようなルートを通して、別の製品へと生まれ変わります!
2.なぜこの取り組みを始めたのか
川崎市では「かわさきプラスチック循環プロジェクト」を立ち上げて、「100%プラリサイクル都市を目指して」、市民、事業者、行政が連携した様々なプラスチック循環の取組を行っています。
ただ、足元の課題もあります。市民の皆様が分別しているプラスチック製容器包装は4割しかリサイクルされておらず、6割は普通ごみとして燃やされているというのが現状なのです。だからこそ、この取り組みの背景には、「プラスチック循環やリサイクルが当たり前」になって欲しいという想いが大きくあります。また、現実は「市のルールだから分別して出している」という市民が、このような活動を通じて市民のリサイクル活動への意識変化に繋がり、リサイクル率が向上してくれればと考えています。リサイクル活動への変化ということでは、セブンイレブンさんのペットボトルの店頭回収が良い例ですよね。
3.通常の資源物の日に出すプラ容器回収とどう違うのか
回収されたプラスチックのリサイクルルートが違います。
まず、通常の資源物の収集の場合だと、市の委託業者が収集し、容器包装リサイクル協会の入札によりリサイクル事業者が決まります。令和6年度は川崎区水江町にある「JFEプラリソース」というところに運ばれて、「プラスチックボード」や「パレット」などにリサイクルされています。
その一方で、今回の取り組みで回収されたプラスチックの場合は、川崎市が「何にしたいか・どうしたいか」という目的のもとで独自でリサイクルルートを決めてリサイクルします。
4.現状として、取り組みを始めた効果は得られているのか。地球環境にはどんな良い影響があるのか
この取り組みは、まだ認知度が十分ではないため、正直、効果が見える段階には至っていないと考えています。しかし、本日の取材やキャンペーンを見て、市民の方がリサイクルの大切さを感じて、ひとり、またひとりと行動が変化していってくれたら嬉しいです。
ちなみに、リサイクル活動や川崎市のリサイクルの「すごさ」などを発信するためのweb漫画も現在準備中で11月頃に発表予定です!
さらには、この取組のように出てしまったプラスチックをリサイクルして、焼却場で燃やされてしまうプラスチックの量を減らすことも大切ですが、そもそも家庭から出すプラスチックを減らすことも脱炭素の実現に少しずつ近づけていく目指すべき姿だととらえています。
5.これからこの取り組みがどうなっていってほしいか、川崎市としてどうしていきたいか
取組をみんなに知ってもらい、参加する人が増えることによって、環境やリサイクルに対する意識が変わっていってほしいです。認知度など、課題はまだまだあります。今後の規模や進め方についてはこれから考えていく必要があるものの、拡大していってほしいと思っています。
「リサイクルに協力したら何かをもらえる」というインセンティブを出したらという考えもありますが、インセンティブだけに市民の方々の意識が向くと持続可能な取り組みではなくなってしまうと考えています。気持ちと行動の中でリサイクルが「あたりまえ」になることを目指し、いつかこの実証実験が終了した後でも市民の「続けて欲しい」という気持ちと店舗の「顧客ニーズ」がマッチして自分たちだけで継続してくれるようにすることが重要だと感じています。
ただ、そのアプローチが難しく、課題もあると考えているところです。
6.市民のみなさんへメッセージ!
プラスチックリサイクルが当たり前になることを願っています。
皆さんがご家庭から出すプラスチック容器包装は多少汚れていても大丈夫です。「迷ったら資源」として行動し、多少汚れたプラ容器は「プラの日」に出してください。
みなさま、これからも資源物とごみの分別にご協力よろしくお願いします!
Green Carbon Farmでチェックイン!
各回収場所は、川崎市と富士通によるサービスのゲーム「Green Carbon Farm」のチェックインスポットにもなっています。
「プラスチックを回収ボックスに入れる」というエコアクションを通して、おトクにPチケットをゲットしましょう!
川崎市全体のイベントにも大きく関わっています!
回収したプラスチック容器は、川崎市市制100周年事業及び今秋・来春開催の全国都市緑化かわさきフェアのリサイクルグッズになるんです!
例えば、全国都市緑化かわさきフェアのボランティアの方々に配布するサコッシュなど!
川崎市内にお住まいの方も、そうでない方も、川崎市の大イベントの一助となってみませんか?
まとめ
地元である高津区内でこのような取り組みがあることを知らなかったので、最初に知った時に「これはぜひ参加しなければ!」と感じました。
実際に自宅から持っていったプラスチック容器を回収ボックスに入れてみると、自宅でスペースを取っていた容器を手放すことができ、そのうえGreen Carbon Farmのチケットを獲得することまでできました!それと同時に、地球温暖化の抑制にもつながるんです...!
達成感を得たのと同時に、「もうこれは一石二鳥どころの取り組みではないな」と思いました。
また、私が行った時はこのような展示もありました👀
これはついつい読みいってしまうものでした…。
リユース、リデュース、リサイクルの「3R」でおなじみ、「かわるん」も写っていますね!
また、回収ボックスの設置場所は、レジ横か、店先か…など店舗ごとに異なるかと思いますのでご協力の際はご注意ください!