実写版ゴールデンカムイが最高の実写映画で興奮した話
ゲ謎上映前にゴカム予告編が流れ「……良さげだな?」と判断したため2月11日に観てきました。
https://youtu.be/2loIAVv7GYQ?si=y5IDL8KD32q559Knw
最高でした。良すぎて興奮してこの日は映画館行くまでロクに歩いてなかったのに観た後2時間近く無意味に近所を歩き回りました。
ストーリーには触れず、最高だった実写映画での描写を列挙します。
203高地回想における杉本の塹壕壁蹴り無双
いや、もう、これが、本当に最高でした。
予告でも一瞬見えますが、単身塹壕に飛び込んで敵兵を鬼神の如く大暴れする杉本のアクション描写、激熱!そのときに塹壕の壁蹴って三角飛びするんですけど、そこのシーンが本当にカッコいいというより「ヤバ、こわ。こいつ倒せって言われても無理ゲ―だわ」ってわかる感じで最高。
こういうシーン、特に実写映画で観ると撃てよとか正面から刺せよとか、無粋なこと思いがちだと思うんですが、この杉本のいいところは普通にバスバス撃たれてるしザクザク刺されてるんですよね。なのに、壁を蹴るような化け物じみたスピードを保ったまま殺しに来る。
露軍からすれば、あの狭い塹壕の中で撃とうものなら味方に当たる、銃剣を振り回すわけにもいかない、どうしようもないんですよね。塹壕の上に居る兵士が杉本を撃って命中してるのに止まらない。怖い。どう考えても詰んでる。
こんな激熱アクションがいきなり来たので、もうガッツリ心掴まれました。
尾形のネコっぽさと月島の鼻の落とし込み方すごくない……?
ゴカム、漫画的表現が全面に出されたキャラクターの外見が魅力でもあると思うんですが、それが違和感なく実写に落とし込まれてて、動いてても「あーいるよねこういう人」って思える上に、名前が龍が如くみたいにババンと出てくる前に尾形だ!月島だ!ってすぐわかって感動。
いや予告でも見れたけど、あんなあり得ない顔パーツしてるキャラクターを確かに感じるのに、上映中一回も違和感を感じないって凄い。凄い拘りを感じる。
玉木鶴見、これは狂う
狂いました。もうなんか凄いとかそういうレベルを超越してませんか。
「オタクが考えた最強の、実写で見るならこうがいいな~」が最適解で出力されているようでした。役者の方とか指導の仕方とか、関わった方全てがすごく拘った結果だとはわかるのですが、もう理屈がわからない。私はただ狂いました。
鶴見は元から推しキャラだったのですが、実写の鶴見でこんなに狂うとは思いませんでした。さらに元から俳優の方のファンでもあり、その方が推しをやるとなれば期待大ではあったのですがその特大期待ハードルを軽々と超越されてビックリしました。
カカカカのシーンとかもう大好きですし、落馬して素早く回転しながら受け身を取ってロボット走りして拳銃ぶっぱなすシーン無限に見たい。鶴見のシーン無限に見たい。
というか登場人物すべて再現度すごい
すごかった。本当に全員すごかった。白石とか絶対難しいと思ってた。
特にアシリパさんのあの透明感と、芯のしっかりしてそうな感じと、柔らかそうな手と綺麗な青い瞳、最高ですね。
顔べローンが見れた!
ヒグマの描写すごく楽しみにしながら観てました。R12ならカットするかな、とか思ってましたすみません、ありました。そして最高でした。
あのクマ無双を巣穴からの固定視点にしたところ素晴らしすぎて泣きそうになりました。私はフィクションにおける人が死ぬ描写が大好きです。
巣穴から覗く白い雪の地面とヒグマの咆哮。巣穴の右側からまだ理性を保っている人間の声がするもやがてただの悲鳴に変わり、左側からクマの対処法を必死に唱える人間が銃を構えながらフレームインするもクマに呆気なく押し出されてフレームアウト、クマの呼吸音が響く中、叫び声がだんだんと切羽詰まったものになり、やがて何も聞こえなくなる。
巣穴からの固定視点なので直接的には見えなくても原作も知ってるしどういうことが起きているのかリアルに想像できる。ウワーッ!!こういうの大好き!!!
最後は右側から現れた人間が腕だけ動かして拳銃ぶっぱなしてクマ殺して、膝をついて顔の皮膚がべローンってなってるのが巣穴視点にフレームイン。最高でしたね。派手な内臓や血しぶきがなくてもここまで描写できる。
本当にありがとうございます。
いい映画はパンフレットも良い
パンフレットも唸るくらい良かったです。あの黒い表紙に金の箔押し、開いたらバッと目に入る望遠で撮られた白銀の世界。やられました。
気になるのは、今後続編ってWOWOWでやったりするんですかね……?
どのような形でもとにかく、このテンションとクオリティを保って最後の列車のシーンまで見たい…!
上映中、このまま何時間でも座っていいからこの奇跡のようなクオリティで五稜郭と列車までやらないかなって願ってました。最高です。ありがとうございます。
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