反転する黒い月と白い太陽のパズル『Inner Tao』感想
Inner Taoは2021年にリリースされたパズルゲームです。
以前プレイしたAlephantを製作したLe Sloの作品ですね。
画面があまりにもシンプルで難しそうなので手を出していなかったのですが、私の敬愛するパズルプレイヤーでパズル製作者のくちをつぐみさんが絶賛されていたのでこれをやらずにAlephantは語れないかも…と購入。元々350円の激安価格なのですがセール期間で122円でした。安すぎる
どんなゲーム?
ご覧の通り陰陽太極図をモチーフにしたパズルですね。白い太陽が影を動かし、黒い月が光を誘う。そういうことです。
ルールを説明したい
基本は倉庫番パズルがベースになります。ブロックを上下左右に押せるけど引っ張れないといういつもの操作感。
自分が操作するのはS字にうっすら線の入った丸で、白と黒がありキーボード操作の場合はスペースキーで切り替えて動かして行くことになります。大きくなってるほうが今自分が操作している丸ですね。黒い月は白いフィールドのみ移動ができて、白い太陽は黒いフィールドのみ移動できる。
押せる○がいくつか設置されているのでそれを上手いこと押して・の上に乗せるとクリアです、一体何をさせられているのか。
この○は黒いフィールドだと白くなって白いフィールドだと黒くなるので逆の色でしか押せないし同じ色だと上に乗れます。それが道になったりもする。
分からない?ならこのトレーラーを見てください。
うん、よく分かりませんね。
最初はもうステージセレクト画面の時点で意味が分からないんですよね、1面→2面の順にクリアがチュートリアルとして想定されてるんですが、よく分からず操作して押していきなり3面とか行っちゃう人もいると思う。くるくるしてるほうが今選択されているステージです。
プレイしててもとにかくルールが馴染むまで時間がかかるし「そんな動きする!?」と苦しみますが、プレイしてるうちに急に全てを理解しめちゃくちゃ気持ちよくなる瞬間がくるので、そこまでやってください。
難しいの?
難しいです。白と黒のみの極限まで簡略化されたデザインにこんなややこしいルールを付与できるんだ……
頭で考えて分かる人いるのかという感じですがごり押し総当たりでなんとかするゲームでもなく、とにかく試行錯誤して道を探していきます。慣れたら盤面を先まで読んで動かせるかも。私は最後まで無理でしたけど。
二つのステージが対になっていて全てのステージに名前が付いているので、教養があれば元ネタなどが理解できてヒントになるかもしれない。いや、ならないかな……教養のある者もない者も皆等しく苦しめるでしょう。
とりあえず実際に動かして『分からない』を楽しんでみてください。お値段以上には必ず苦しめますので。