旅は、誰かの日常へ。
一番最初に感じたのは、関西へ旅をしている時の近鉄に乗っている時だった。
そして視察で行った佐賀の田園風景、工芸ツアーをした高岡の街並み…みんな私にとっては非日常の「旅」の風景だけど、これはこの土地に住む人にとっての日常の風景なんだ。
「近鉄に乗る」というだけでも私はワクワクするけど、目の前に座って喋っている学生さんたちにとっては、なんてことのない毎日のこと。見たことないチェーン店の看板に「何あれ!」って私ははしゃぐけど、車窓から見える人にとってはいつものスーパーだったりするわけで。いつもそのギャップに、ニヤリとしてしまう。
逆を言えば、地元でのんびりチャリを漕いでいる私の姿も、誰かにとっての非日常の旅の風景の一部になっている可能性もある。私には何の変哲もない光景だけど、すれ違った車の助手席に座っている人は「わー、見たことないよ、ウオロクってなに!?」とか思ってたかもしれない。※お米の国の大手スーパー
旅の醍醐味の一つはスーパー巡り。昆布売り場が充実しまくっている富山、カラフルな魚が並ぶ沖縄、胡麻豆腐にあんこが乗っていたのはデフォルトなのか?山形…。
誰かの日常にお邪魔する、旅へ。
壮大な観光名所の魅力はもちろんだけど、旅は余白も面白い。