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会社が社会にできることとは?

今回は前回の続きです。マルテン醤油はフードテックはやりませんが、他の方法で社会に貢献したいと書きました。

会社が社会に貢献できることとは?

最も基本的なことですが、結論から書くと一般論として企業の社会貢献の最低限の項目は、

①雇用を維持あるいは増やすこと

②利益を出し、納税すること

この2つだと考えています。①の雇用はとても大切で、特に地方にとっては雇用が存在し、世帯が住むことで初めて活性を維持できるのです。今般問題になっている過疎は、見合った報酬の得られる仕事が無いから若者が出ていくことが根本にあると思います。この他、健康保険・年金・雇用保険なども雇用から生まれてきます。

②は法人税のことを指しています。勿論法人市民税や消費税など会社が存在して活動するだけでも納付する税金もありますが、多寡はともかく利益を残して法人税を納税することは大事な義務です。それも今年は新型コロナでどこも大変ですが、警察に治安を守ってもらい、何かの時には消防のお世話になり、道路を使って製品や原料を運んでいるのに、赤字なので納税しませんというのは正直カッコイイことではないと思うので、精いっぱい突っ張っていきたいところです。

しかし当社では私の就任来、もう一歩踏み込んで活動したいと考えています。

マルテンにしかできないことを

器用貧乏」のエントリでも書きましたが、当社は「多品種少量生産」が出来ることを強みとしています。そしてあそこでも述べたように、人の好みが多様化して来ていることもあり、以前から「小ロットで限定品を作って欲しい」「一部製品を請け負って欲しい」というお話は頂いていました。今ではさらに新型コロナの影響で「持ち帰り用や通販品を作って欲しい」というご依頼を沢山いただきます。

勿論製造は楽ではありません。色々と製造条件もご了解いただかなければなりませんし、試作も何回もします。しかし、私達が少量生産でお手伝いすることによって、地方の中堅スーパーの売り場に魅力が出たり、コロナに苦しむ飲食店さんの売上が増えたりすることでお手伝いができるのならこんなにうれしいことはありません。

ささやかな売り上げに留まるところもたくさんあります。世間は生産性生産性と喧しいですが、メチャクチャ非効率的です。でも、私達がお手伝いすることでいろんなお店が営業を継続することが出来、消費者の皆さんは「どれにしようかな」と選ぶ楽しみが得られます。

我々の名前が前に出ることはありませんが、取引先から「おかげで商売が良くなったよ」と言われること程嬉しいことはありません。フードテックは荷が勝ちすぎますが、私たちなりの良さを生かして社会のお役に立てるのなら、それが私達の役目なのだろうと思います。


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