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創業家はしんどい?

老舗の跡継ぎって大変ですね

って時々言われるんですが、「そうですか?」というのが正直な感想です。一応5年サラリーマンやって家業に帰ってきたんですが、サラリーマンの方が大変ですよ。そりゃまぁ色々と銀行さんの資料にサインしなきゃいけないとかはありますが、「自分で決めて自分で責任をとる」方が心地いい私にとっては、この年齢でこのポジションに居られるのだから天職です。

経営者って仕事は特殊だとは思うので、この仕事が好きじゃない方にはしんどいだろうなとは思います。私の父親(故人)は、私の印象では「向いてなかったんじゃないかなぁ」「他にやりたいことあったんだろうなぁ」と思います。父親の知人友人から怒られが発生しそうですが。

創業家のメリットって何?

創業家だと楽なのは、何と言っても会社の「まとめやすさ」です。変な印籠めいたものがあるんですよね。自分のカリスマと勘違いしちゃいけないのが重要です。大企業の創業家だと、部下が頭いいので手玉に取られたりしてるって話はたまに聞きます。

年齢が若くても、実績が無くてもトップの椅子に座れてしまうので、時には判断などで高い能力やリーダーシップを示す必要はあると思います。「もうここで安泰だー」とか思ってる創業家の人間は害悪でしかないと思います。

創業家のデメリットは?

誰も止められなくなることです。メリットの反対側にありますが、任期もなければ代わりもきかないので、強硬に主張し始めると部下は止められません。いくら常日頃から「言いたいことはいつでも言って欲しい」と伝えて、聞く耳を持っていても、やはり気を遣うのが部下だと思います。気を抜けば裸の王様まっしぐらです。

大事なことは?

「お前バカなんじゃないの?」って言ってくれる友人を沢山持つことです。社内の人間にはそれは無理です。人事権持ってますから。

経営者同士だと「たいへんですねー」みたいな表面的な話をして終わることが多いです。酷いと傷のなめ合いです。

耳の痛いことを言ってくれる外部の友人こそが宝です。自分より年上だと尚良いかもしれません。人間は弱い生き物なので、すぐ天狗になります。戒めが必要なのです。

どんな経営をしているのかという話についてはまた別の回にしますが、創業家社長であれ、たたき上げの社長であれ、あるいはどこかの中間管理職であれ、「情報を入れ続け、勉強をし、人を育て、選択をし続ける」という点では変わらないと思います。制約が強い分中間管理職がこの中では一番しんどいかもしれません。

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