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何故ラジオ?

すんません。更新が滞りました。書きたいテーマがあったんですが、いざ書いてみると説教臭くなったのでボツにしたんです。

ラジオは生放送やっても大騒ぎ、収録やっても大騒ぎです。楽しいのですが、いいものを作ろうと思うとかなりのエネルギーを突っ込まないとならないのが玉に瑕です。考えてみれば当たり前なんですけど。

何故ラジオを始めたのか

2月からKiss FM KOBEさんにお世話になって、週一回朝に10分ほどの1コーナーを設けさせて頂いています。いろんなことを考えた上での行動だったんですが、まぁ多分周囲からすると「社長奇行に走る」としか見えなかっただろうという想像はつきます。(爆笑

そもそもの目的は「ファンマーケティング的なことがしたい」でした。当社は歴史的に阪神間が弱く、地元兵庫県なのにいまひとつパッとしていません。新たに始めたジェラートも洋菓子が地域文化に深く根付いているエリア的にはピッタリなのになかなか進まないことを考えると、改めて取り組む必要を感じていました。

しかし、一般的な広告は無理であることは分かっていました。費用的なものももちろんですが、電車の中吊りからTVのCMまで人々が(私含め)無視しているのは分かっていました。そんな中「昨今の在宅勤務でラジオ視聴者が増えている」という情報をキャッチしました。

兵庫県のラジオと言えば私はKiss FM KOBEです。ラジ関さんすんません。子供の頃から車の中でいつもかかっていましたし、今も車の中で聞いています。しかも、昨今のKiss FM KOBEは兵庫県にマーケティングを全振りしてる印象がありました。まさにピッタリです。

法人部門に連絡を取ってみると営業さんが直ぐにやってきてくれて、打ち合わせとなりました。ここから私の悪い癖が出ます。

一石四鳥くらいしたい人

私は人と話しながらアイデアを練り上げていくという悪癖があります。打ち合わせの最初と最後で考え方がガラリと変わってしまっていることもザラです。前職では上司に「相談があるんですけど…」って始めて、話しながら「今私なんて言いました?それでいいんじゃん!」上司「お、おう、何か知らんが解決したならそれでいいけどwww」なんてのがリアルにありました。

Kiss FM KOBEの営業さんと話しながら「コロナの状況下で外出もままならない時だからこそ「おうちでご飯」を楽しんで欲しい。」「ウチの強みが垣間見れるようにしたい。」「兵庫県の特産品はもっと評価されるべき。」前々から持っていたこの辺りのアイデアが悪魔合成され、営業さんからも「じゃあ県にも声かけましょう!」等アイデアを出して頂いて順調に引っ込みがつかない感じになり、「はい、こちらひょうご食材 丸天開発室です」が爆誕しました。

幸い費用面でも納得できる内容になりましたので(もちろん番組進行上の開発部員の負担は別です笑)、無事2月にキックオフとなりました。

ラジオで良かったのか?

開発部員も仕事をたくさん抱えていますので、毎月試食プレゼンは私がやっています。先日ディレクターさんから「お料理上手ならYouTubeやらないんですか?」って冗談半分に聞かれましたが、やる気はありません。私の認識ではラジオの最大のライバルはYouTubeだと思っていますが、最初からYouTubeは選択肢にありませんでした。

YouTubeに料理動画なんて掃いて捨てる程あることも一つですが、それよりもYouTubeは一人でやらなければならないというのが最大の欠点だと思っています。有名youtuberがみなそうであるように「企画」「撮影」「編集」「公開」「コメントチェック」「閲覧履歴からのデータ分析」全部ひとりでやらねばなりません。これは片手間でやるのは無理です。

ラジオなら全部分担してやってもらえます。「企画」は私もガッツリ入りますが、基本の台本作成はディレクターさんがやってくれますし、放送はミキサーさんが音質管理してくれて、サウンドクルーの浜平さんが時間管理含めバッチリサポートしてくれます。終了後はどなたかがradikoへのアップをして頂けるのだし、寄せられたメッセージの整理はスタッフの方がしてくれます。当然内容は一人でやるよりずっと濃いものが出来上がります。ありがたいことです。

clubhouseというアプリが流行って秒で廃れましたが、あれはダラダラ話してて纏められない、つまり企画や進行管理の担当がいないことからやる側にも聞く側にも時間的負担が重すぎたのだと思います。ここは圧倒的にラジオの方が強いですね。

ラジオの可能性をもう一度

ラジオはずっと視聴者数を減らし続ける傾向にありました。キー局のTBSラジオなどでさえも減収させていて、視聴者数が増えていることをお金に変えることが出来ていません。広告単価は下がり、有名になったアーティストは高くつきます。

しかし、利点も多い。例えばTVには無いレギュレーションの緩さがあります。深夜ラジオなんてホント酷いですよ下ネタとか(褒めてます)。そしてプロが携わるからYouTubeやVoicyよりも格段に濃い内容のものが作れますし、普段聞いてばかりいるものとは違う音楽との出会いも提供してくれます。TVやYouTubeほど集中力を持っていかれることもありません。コロナが収束しても何らかの形で以前よりは在宅勤務も増えるでしょうし、radikoの登場によって聞き逃しても聞くことが出来る様になったのはラジオの新しい可能性を開いたと思います。

問題はどうやって「今までラジオなんて殆ど聞かなかった人たちを呼び込み、それがラジオ発だったと世間に認識される新しいことを始められるか」です。言い方に険がありますが、視聴料を取れない以上、元々のファンをよりヘビーユーザーに持っていっても仕方ないと思うのです。

今回の私たちのプロジェクトは毎月必ずプロダクトを世に出していきます。売れようと売れまいと必ず出していきます。これを何とかどこかの店頭で手に取れるようになっていけば、オンラインとオフラインを繋げることが出来、新しい世界が広がる気がします。まだネット販売しか出来ていないんですけどね。

大好きなKiss FM KOBEも盛り上げて行けて、関わる人みんながhappyになるコーナーになるといいなぁと思っています。そしてそれが出来れば会社の方にもきっと良いフィードバックがあると信じて止みません。

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